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第30話 水面下の攻防

ラファドン

LV1 コスト1

   パワー2

   クラッシュ0

LV2 コスト2

   パワー3

   クラッシュ1


ドレッシー

LV1 コスト1

   パワー1

   クラッシュ0

LV2 コスト2

   パワー3

   クラッシュ0

LV3 コスト4

   パワー4

   クラッシュ2


 俺が召喚したモンスター、ラファドンとドレッシー。

 どちらも、音符に顔が付いた姿をしている。他にも同型モンスターにミドファンがいる。全員能力なしの所謂バニラモンスターだ。


 パワーの数値は、バトルの勝敗を決めるための物。

 相手と同値なら相打ち、大きければ一方的に破壊できる。


 クラッシュとは、相手ライフに対するダメージ値。

 相手にアタックして妨害札やモンスターのブロックが無ければ、クラッシュの数値分ライフを削る事が出来る。


「俺はこれでターンエンド」

「オレのターン、ドロー、チャージ、オープン」


オーナッツ

登場時1ドロー

LV1 コスト1

   パワー1

   クラッシュ0


サラダン

LV1 コスト1

   パワー1

   クラッシュ0

   破壊時1チャージ

LV2 コスト2

   パワー1

   クラッシュ0

   破壊時2チャージ


 シュウトの場に登場した、3体のモンスター。

 オーナッツ2体と、サラダンが1体。

 オーナッツはちっこいドーナツ型のモンスター、サラダンはサラダ型モンスター、どちらも手札やジェムを補充できる便利なモンスターだ。

 ただし攻撃力は無に等しい。


「オレはサラダンをLV2へ、さらにマジックカード『山札入れ替え』を発動。山札の上から5枚を好きな順に並び替える。カードを2枚伏せ、これでターンエンド」

「攻撃はしないのかw?」

「するわけねえだろ、クラッシュ0だぜこいつら」

「そうだったな。俺のターン」


 と、冗談めかしてみたものの、状況は結構まずい。

 ジェムストのモンスターは、次ターンまで待たないと戦力にならない。

 俺は前回、ジェムをレベルアップに使ったせいで新戦力がいないのだ。


「むむむむ」

「どうした細井さん、ジェムストの奥深さに気が付いたか?」

「せやなぁ、伏せカードの正体がお互い分からんから、攻めるか守るかめちゃ読み合いが奥深そうよな」

「だろ。展開が1ターンずれるから、ワンミスで戦況がひっくり返っちまうのさ」

「まあその話はひとまず置いといて」

「置いとくなよ……」

「なんかこのゲーム……絵柄が塗り絵みたいやなって」


 細井さんが、結構痛いところをついてきた。

 ジェムストのカードイラストは結構ださい。

 元が子供向けのゲームソフトだったので、容量と対象年齢の問題で複雑な絵柄を使用できなかったのだ。


 この問題はさらに根深い。

 丸っこいイラストに魅かれてゲームを始めると、そこには大人も頭をひねるガチゲーが広がっている。ネット環境もそろってない当時の子供達にとって、ジェムストは難しすぎて最初のチュートリアルさえクリアできないクソゲ―として映った事だろう。


「まあイラストのクオリティは、ジェムストの問題点の1個だからな」

「ドラゴンとか天使みたいな、かっこいいのはおらんの?」

「りんご飴に牙と羽が生えたドラゴンならいるけど」

「りんご飴……逆に気になるなそれ」


 そうなんだよ、ダサいけど低クオリティでは決してないのよ。


「おいテイオー無駄話もその辺にしろよ、こっちはずっと待ってんだぜ」

「おお、悪い悪い、んじゃまずはこのカードを……」



 勝負はまだまだ始まったばかり


 続く

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