第7話セントラル事件後編
…12月25日 午後17時 セントラルビル1階…
中に入ると大多数の人が倒れていた。
そんな中、他の課の隊員たちが倒れている人を外へ運び出した。
「浅岡、お前は冴島を追え。今度は逃がすなよ。」
と警部がとある銃を浅岡に渡した。
「これは...」
その銃はかつておやっさんが使っていたパイソン357マグナムだった。
警部にお礼をいって非常階段をかけあがっていた。
…屋上…
ようやくという思いで辿り着くとそこには冴島がいた。
「やぁ、いい血のクリスマスだね。」
「お前なんのためにこんなこと...」
「決まっているだろう?君たちが犯罪者を抑止するためにつくった。ゼロリバースシステムを破壊するためにさ。」
「ゼロリバースシステム何のことだ?」
と聞こうとした瞬間ヘリがこちらに近付いてきた。
「あぁ君は知らないんだっけ。ゼロリバースシステム通称心理犯罪識別装置。 捕食者(predator)を使い君たちが捕らえたあるいは殺した者を取り込み、そして取り込んだものの脳を新しい犯罪抑止力として機能させることでこの世界の秩序は守られている。」
そう冴島が言った。
「ならついてきな。君たちのいる公安の隠し部屋には今までの犯罪者の脳が保管されていると同時に犯罪の抑止力として働いていることを証明してあげるよ。」
「そう言うならついて行こう。」
そう言いヘリに乗り、品見川にこう言った。
「少しの間、頼むぞ。」
…公安地下 謎の部屋…
そのまま冴島について行くと何もないただ一色に塗られた部屋が最初にあった。
その部屋を抜けるとまた同じような部屋が何度も何度も続いていた。
ひたすら進み続けると鼠色に染まった部屋に扉らしきものはなく部屋にもなにもない。
冴島が周辺の壁を触り始めると一ヶ所だけくぼみがありそこを触れるとドアが開いた。
冴島が「やっと着いたよ。ここが心理世界さ!」
扉の向こうへ進むとそこにはみたことがない人の形をした人形がいた。
「シンリセカイヘヨウコソ。ワタシハココノバンニン。」
といった。
…セントラルビル…
ようやくの思いで救出を終え、撤退しようとしたときにふと冴島の言葉を思い出した。
To be continued