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成人

15歳になった。


俺はちゃんと10歳までに下級魔術を覚え、今に至るまでに上級魔術を死ぬ気で学んだ。


その甲斐あって俺は、一部の魔術を除けば無詠唱で出来るようになった。


魔術だけでなく、剣術もとても上達した。


だが、成長したのは技だけで無かった。


俺は中身は男でも身体は女、その為胸が大きくなった。Cカップくらいだろうか。これが大きいのかよく分からないが、前と比べて謎の肩こりが起こる。


また、女の子らしく、金髪の綺麗な髪も伸びた。


そして俺は毎日、自室で朝髪をしばる練習をしている。母に教わっているが、難しい。


すると、父がノックをして来た。


「ルミナ入っていいか?」


「はいお父様、どうぞ。」


そういうと父は部屋に入って来た。


「ルミナ、お前にはこれから二年間一般常識を勉強してもらう。」


「分かりました、お父様。」


俺が一礼すると、父は俺の部屋を出て行った。


「今日からか。」


この世界の成人は17歳らしく、俺は今日から成人するまで、常識的な基礎学力を学ぶそうだ。


正直めんどくさい。せっかくの異世界なのに勉強だなんて。


そう不満を抱きながらも、次の日から俺は勉強を始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いいルミナ、買い物をする時の値切りの交渉術はね・・・」


勉強を始めて一ヶ月、俺はある事に気付いた。


勉強に関しては母が教えてくれる。だが、内容が少し前の世界とは違った。


午前中は、この世界の歴史や、人と会話するための国語力や計算と言った学校の授業でやるような内容だった。


だが、午後になると買い物の値切り交渉の仕方や、女としての歩き方、言われた事に対する迅速な行動力を身につけたりすることだった。


俺はまだこの家の敷地から出たことが無い為よく分からないが、これがこの世界での常識なのだろう。


だがやはり女としての振る舞いが、漢の俺にはとても大変だった。


だがそこを我慢して俺は毎日、毎日頑張った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、二年後俺は17歳の誕生日を迎えた。


この家の家訓なのか、この世界での決まりなのかはよく分からないが、成人したら何か職に就かなければいけないらしい。


だから成人したら、自分の家を出ねばいけない。そのため、ここで家族で食べる食事は当分無くなるという事だ。


「誕生日おめでとうルミナ、今日まで元気に育ってくれてありがとうね!」


そう言って母の目は涙目だった。やはり、当分会えなくなるから寂しいのだろう。


だがそれよりも感動していたのが父だった。


「あぁぁぁぁ、ルミナぁぁぁぁぁ、おめでとうぅぅぅぅ!」


大げさだ、もう会えなくなるわけでも無いのに。


だが、やはり家族というものはいい。そう少しだけ思い、俺も少し涙目になった。


「お父様、お母様、今日までこんな私を大事に大事に育てていただきありがとうございました。明日この家を出てしまいますが、ここでの思い出を糧に頑張ります!」


「うわぁぁぁぁぁん!ルミナぁぁぁぁぁ!」


父と母が同時に泣き出した。とてつもない親バカ両親であったが、色々と教えてくれた事には感謝しきれない。


明日からの仕事も頑張ろう。今まで以上に。


「ところでお父様、私の仕事とは何ですか?」


「あぁ、まだ言ってなかったな。」

「お前が明日から就く仕事は、この家系代々の職業なんだ。父さんや母さんとは別な場所になるが頑張りなさい。」


「はい、分かりました!頑張ります!」


「仕事内容は、明日行ってのお楽しみよ!プレゼントもうその時あげるわね!」


「あっ、はい、分かりました・・・」


美味しいごちそうを食べ終え、俺は寝るため自室に戻った。


(この家代々の職業。一体なんだろう?)

(明日行ってのお楽しみか。)


どんな仕事になるか俺は少し楽しみだった。ここからは、前の世界でも体験していない未知の世界。


「楽しみだなぁ」


そう期待を膨らませ、俺は眠りについた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日荷物をまとめ終わり、玄関へと向かった。


すると両親も全ての荷物をまとめて待っていた。


「お父様、お母様一体どうしたのです?」


まさか、ついていくとか無いだろうな。いや、でもこの親バカ両親ならあり得そうだ。


「いや、父さんたちも仕事に行くからだよ。そもそもこの家は仕事場から借りてた家だからな。」


この家を借りてた⁈この家はかなりでかく、豪華だったが、こんな家を貸す仕事って、これはかなりすごいんじゃ無いのか?


「まぁでもまずは、ルミナの仕事場に行かないとね。」


「はい、お母様。」


何やかんやしているうちに、一台の馬車が来た。


「おはようございます、ジェーミンご夫妻。お迎えに参りました。」


「ありがとうございます。」


(俺はルミナ・ジェーミンって言うのか。すっかり聞くの忘れてた。)


「それじゃ、行くぞルミナ!」

「それじゃ、行くわよルミナ!」


「はい!」


俺達は馬車に乗り、俺の仕事場に向かった。


今日から俺は仕事を始め、ガキ大将になるための一歩を踏み出す事となった。





読んでいただきありがとうございます。

10時半頃に出せれば出したいと思いますので、よろしくお願いします。

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