女の子としての生活
八歳になった。
前の世界では男だったため、生活の色んな部分が変わった。
まず、トイレだ。俺の、狙えった方向に必ずでる立ちションができなくなってしまった。
と言っても全然不便では無い。
他にも服がスカートが多くて股がスースーしたり、徐々に肩がこるような感覚を覚える位だが、これも特に不便というわけでも無い。
しかし、一つだけ面倒な事がある。
この家の家訓か何かは知らないが、女としての振る舞いが厳しすぎる!
美容のための肌のケア、足は30cm以上開いてはダメ、言葉遣い。
とにかく、17年漢の中の漢だった俺にはとても大変だった。
今でこそ慣れたが、まだ少し違和感はある。
でも、今はそんな事よりもやりたい事が多くて全然気にしていない。
俺は今魔術と剣術を教わっているのだ。
この世界でもガキ大将になるには、やはり強くならなければならないからな。
だなたくさんの魔術があり、10年かけて火一人前になるらしい。
(さすがファンタジー異世界、魔法もたくさんあって勉強のしがいがある。)
この世界の魔法は詠唱しなければならないものと、しなくていい種類が存在するらしい。
その区別は主に、魔法レベルの高さだと言う。
高いレベルの魔法ほど、詠唱を必要とし、低いレベルの魔法は詠唱なしでイメージするだけでできるようになるらしい。
そして俺は今、水魔法の練習をしているのだ。
俺の住んでいる場所は、この世界ではかなり田舎で、庭はかなり広い。
また辺り一面草原で、東京に住んでいた俺にはとても珍しく、また少し感動してしまった。
こんだけ庭は広いため、魔術や剣術の練習場所にはもってこいといった場合だ。
(手のひらに、空気中の水蒸気を集める感覚で・・・)
俺はさっそく意識を手のひらに集中させ、的となる木に標準を合わせる。
だんだんと手のひらに水蒸気が集まり、水球が出来始めた。
「もう少し大きく。」
ちょうどハンドボールくらいの大きさになった。
「よし今だ!はぁーーーっ!」
水球を手から木に移す感覚で放つ。すると水球は、ちゃんと木めがけて飛んで行った。
「で、できたー!」
「素晴らしいわルミナ!八歳で水球を放てるようになるとは大したものよ。」
母はとても絶賛してくれる。八歳でこのくらいの魔法が使えるのは、この世界ではかなりすごいのだろう。
「やったー!お母様、私もっともっと沢山の魔法を使えるように頑張ります!」
「あぁ、ルミナならきっとできるわよ!これからも頑張ってね。」
「はい!」
相変わらず母は優しくて美人だ。しかも巨乳に金髪のロン毛!遺伝子的に俺も大人になったらこんな感じになるのだろうか。
今の俺の外見も金髪で、目が青いからきっと母に似るだろう。
魔術の教え方もわかりやすいし、すぐに沢山の魔術が使えるようになりそうだ。
と言いたいところだが母よ、俺はこんな初級魔法とっくにできていたのだよ。
俺はこの魔法は既に魔術の勉強を始めた五歳の時にできていた。
イメージもコツを掴めば簡単で、今は既に火、水、自然の三つの下級魔法は全て簡単に出来るようになっているのだ。
だが、八歳でこのレベルでこんなに喜んでいるということは、本気を見せたら不思議がられそうだ。
ということで、俺はずっと本気を隠しているのだ。
とりあえず今のうちはか弱い女の子を演じるつもりだ。
「お母様、私あと七年で一人前になれるでしょうか?」
「大丈夫よ、貴方ならきっとできるわ。」
七年と言わずあと二年で一人前になって、さらに上の魔術を使いこなせるようにしてやる。
「そうだルミナ、お父様が待っているわよ。」
「あっ、はい!わかりました!」
今日は剣術の練習があるんだった。
だが剣術は毎日のキツイ筋トレと、父親の稽古でだいぶ様になってきていると自分では思っている。
「お父様遅れて申し訳ありません。」
「おーっ!ルミナよ大丈夫だそ、お父様はずーっと待っているからなー!」
親バカにもほどがあるだろ。流石に俺もちょっと引くぞ。
そう思いながらも、剣術は一流らしいからしっかり教わろう。
「剣術には一刀流と二刀流があるのは知ってるだろう?」
「はい。」
「二刀流はある程度、剣術を極めた者にしか出来ない技だが、お前はどっちになりたい?」
「二刀流になりたいです。」
「わかった。なら今日からより一層縛り上げるから頑張れ!」
稽古はキツイし嫌いだ。だが二刀流は前からアニメとか見ての憧れだったから、絶対にものにして見せるぞ。
こうして俺の一日は魔術と剣術の稽古で終わる。
稽古はキツイが、やりがいがあって充実していると感じている。
とりあえず、10歳までに下級魔術を完璧にし、上級魔術を使いこなせるように頑張ろう。
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