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地下のにぎわい

地下に降りると、さらに扉が一つあった。


「開けるよ。」


ナーシスが扉を少し開けただけで、中からなんとも言えない様々な音が混ざり合ったものが耳に入ってきた。


「う、うるさいでごます・・・」


「なんなんだここは?」


ナーシスは黙ったままだった。


だが次の瞬間、周りの音よりも大きな声で叫びだした。


「ちゅうもーーーーーく!」


その一言で周りの音は一瞬で消えた。


よく見ると、プロレスラーのような人がたくさんいた。しかもみんな強面のだった。


そして急にこの空間に音がなくなった。


(ど、どうなってるんだ?)


「「あ、姉さーーーーーん!」」


ナーシスを讃えるかのような呼び声をあげ、その勢いでその場にいた全員が彼女の元へ駆け寄った。


「お久しぶりです!お元気でしたか?」


「ここまで来るのに疲れたでしょう。ささ!こちらへどうぞ!」


「ありがとう。」


男達の誘導によりナーシスは、沢山の食べ物のあるテーブルへと座った。


そのナーシスの後ろを俺たちも付いて行こうとした時、何人かの男に遮られた。


「ナーシスさんにそれ以上近づくな!」


「お前らはそこにいろ!」


何もしてないのに急にこんなことを言われるとは。俺も流石に驚いてしまった。


「で、でも我々はナーシス姉さんと一緒に用がありましてでごま・・・」


「うるせぇ!黙れと言っているんだ!」


なるほど、ババルが言っていたのはこういうことか。


ここの連中にとって、ナーシスは特別な存在なのだろう。


「いーんだ、そいつらもこっちに来させてくれ。」


「はいっ!わかりました!」


俺たちは彼女の一言でなんとかついていくことが出来た。


「よし、全員いるな。」

「今日はみんなに話したいことがいくつかある。」

「まずはじめに、ここにいるメイド服を着たやつはあたい達のボスだ。」


「えっ、どういうことですか。」


流石にナーシスのことをあんなに崇めていたのに、さらにその上に人がいると急に言われれば困るのもわからなくない。


「この前あたい達に来た依頼だが、情けないことに失敗してしまった。ここにいる彼女のせいでな。」

「殺されそうになったあたい達だったが、子分になる事を条件に契約したんだ。」


「そうだったんですか。」


「ルミナ・ジェーミンだ。よろしく頼む。」


「それで、彼女に力を貸してくれる人を一人武術家の中から選出したいんだ。」


「それで、この町で一番強い武術家は誰だ?」


男達は各々近くにいるやつと相談し始めた。


そして少し経つと、全員がこちらを向いた。


「我々全員が同じ人物をあげましたよ。」


「それは誰だ?」


「ここから少し中心部に向かうと、ちょっとした丘がある。」


「そこに、ザードというやつが昼過ぎに現れる。そいつに声をかけてみるといいと思います。」


「そうかわかった。」


「ただ気をつけてください。やつはその時の気分次第では襲いかかってきます。くれぐれもお怪我の無いように。」


「了解だ、任せておけ。ありがとうな。」


「だがまだ昼までは時間があるな、よしここで昼飯を食べていこう!」


「よし!今日は宴だ!」


俺たちは彼女の子分とみんなで楽しく食事をした。そろそろザードが現れる時間となった頃、俺たちは地下をあとにした。


「いやーうまかったな!」


「そうでごます!」


「お前もうそれやめろよ、なんか変だから。」


「やめたくてもなんかやめれないでごますよ。」


これはあいつらがトラウマになったそうだ。


そして俺たちはザードが現れるであろう場所に時間より少し早く着いてしまった。


「ここにザードが来るんだな。」


「そうだ、なるべく会話だけで済ませられるようにするよ。」


「あぁ、わかってる。」


俺たちは少し、張り詰めた空気感の中ザードを待った。



読んでいただきありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。


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