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プロローグ
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「あ。なんか、デジャヴかも..。」
そう呟いた私に、不思議そうにこちらを見る彼。
「デジャヴ?美矢ちゃん、どこで見たの?」
「んー...。何処だったかな。
あ。こういう時は、たぶん夢ですね。」
「あっはは!夢って!此処は良く来る街でしょう?
気のせいじゃ無くて?」
確かに何度も来ている街だし、言いたいこともわかる。
けど..、
「この感じ、デジャヴなんだけどなぁ..。」
そう呟く私に、目の前の彼は
「さ、行くよ。みんな待ってるんじゃない?」
私の肩に触れ、微笑んだ彼。
隣に並ぶ彼の横顔をそっと伺い見る。
端整な顔立ち。
日に透けて茶色に見える髪。
人の良さが顔に集結している。
しばらく眺めていると、視線に気づいた彼と目が合う。
不思議そうに目を丸くして、
それからすぐにふっと微笑む彼の姿。
その姿がとても綺麗で、
真夏の青く広がる空がよく似合うと思った。
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