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小説を書くなんてのも、一種の病気かも知れない。でもちょっとは真面目に書きたいと思っている。でもちょっと後悔もしている。後悔しつつ書きつつ瞼を震わせる。人差し指の腹で、そっと痙攣の治まらない瞼を抑えてみた。すると物理的に痙攣は止められたが、瞼の内側で太い動脈が脈打っているのを、指先に感じた。ああ、俺は生きている。とてもそれがいじらしくて、泣いた。泣くと瞼の痙攣も少し治まった。病気は涙によって癒されるのだろうか?それとも涙によって少しだけ忘れていられるに過ぎないのだろうか?
小説を書くなんてのも、一種の病気かも知れない。でもちょっとは真面目に書きたいと思っている。でもちょっと後悔もしている。後悔しつつ書きつつ瞼を震わせる。人差し指の腹で、そっと痙攣の治まらない瞼を抑えてみた。すると物理的に痙攣は止められたが、瞼の内側で太い動脈が脈打っているのを、指先に感じた。ああ、俺は生きている。とてもそれがいじらしくて、泣いた。泣くと瞼の痙攣も少し治まった。病気は涙によって癒されるのだろうか?それとも涙によって少しだけ忘れていられるに過ぎないのだろうか?
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