表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/19

捜査 その4


「ご苦労だったわね、【猫】」

「いえいえこれくらいどってことにゃいよー。むしろ物足りない感じい?」

「そう。じゃあもう帰っていいわよ。貴方の仕事はこれでお終いだから。」

「はい?え、こんだけ?」

「報酬は貴方のご主人に振り込んでおいたから受け取ってね。じゃあね。」

「いやいやいや、待って下さいって沃実サン。俺っち、石投サン捕まえるだけに呼ばれたの?」

「だったら何だというの?」

「俺っち、一応殺し屋だけど。」

「それが何?言っておくけれど、私には情報屋だろうが殺し屋だろうが何でもいいの。あの子さえ捕まえておけばそれでいいの。何か問題ある?」

「・・・・あるっちゃあるけど、ないっちゃないかな。」

「ならさっさと出て行ってくれる?これから大仕事が待っているんだから。」

「へいへーい。んじゃ、またのご利用お待ちしておりますー。」

「二度と頼まないわ。」

「へ?」



「私、猫という物が大嫌いだから。」



*******************************



「僕は猫が好きだけど嫌いなの。」

「それ、矛盾してますよ所長。」

「千種犬派?」

「まあ、そうですかね。小さいころ飼ってたし。猫って自由気ままじゃないですか。犬は忠誠心が高いから、すごくなつきやすくて可愛いですよね。」

「あーわかる。猫ってさー言うことききやしないよね。あれだ、触るなら猫がいいけど飼うなら犬がいい。」

「しつけしやすいですしねー。」

「ちなみに何飼ってたの?」

「柴犬です。茶色の。」

「ほほー今流行りだよね柴犬!可愛いよね毛がふっさりしてて。」

「猫も毛があるじゃないですか。」

「中々撫でさせてくれないけどね。」

「ああ・・・確かに。でも所長にはよく猫寄ってきますよね。」

「僕動物占い猫だからね。だからじゃない?」

「それ理由になるんですか・・・?」

「そうなんだよね、猫に好かれやすいんだよね、僕。何かいろんな猫に。」

「・・・・さっきの【猫】さんもですよね。」

「やめてよ!あんなの猫じゃないよ!猫なら肉球がぷにぷにして、毛がふわふわで、なおかつにゃんにゃん可愛く鳴くんだよ!あれは猫じゃないよ!」

「(すげえ全力で否定している・・・・)所長、猫派なんすね。」

「ごく一部を除いてね。ああもう、思い出したらいらいらしてきた。今度会ったらコンタクトずらしてやる!」

「やること小さっ!って、あれコンタクトなんですか?」

「そうだよ?人間があんな赤い目してるわけないじゃない。」

「ああ、言われてみれば確かに・・・・。」

「千種はもーちょっと観察しなきゃだめだね。結構頭いいんだから、落ち着いて考えてごらんよ。」

「そうですね・・・。じゃあ、落ち着いて考えたので言います。」

「何だい?わくわく。」




「俺達捕まってますよね?」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ