適材適所
本日ミカはセンチュリオンでおねんねしてて俺とセララは普通の宿に来ている。そして今まさにハッスルタイムの真っ最中だ。
取り敢えず初っ端デバフを掛けて放置をして焦らしてまだまだぶっ叩かない。しかしそれだけで既に2回もイッてしまっている。それ程に俺のデバフは効くらしいが使用目的が間違っているし用法用量も正しく守られていないのは確かだ。
しかし俺にSっ気がある訳では無いがこんな美人から心底求められ期待されるのは悪い気はしない、例えそれが暴力であっても。
俺がゆっくりと手を振り上げるとセララは恍惚とした表情で俺の掌を目で追う、その平手はいつ振り下ろされるのかと息遣いが荒くなっている。
振り上げた平手を腰を入れて一気に振り下ろす!
「ブォン!」
セララの鼻先で空を切りギリギリの所で空振りをしてみた。
セララは一瞬白目を剥いて倒れそうになったがすぐに意識を取り戻し体制を立て直すが腰が痙攣している。空振りの風が当たっただけでイッてしまったようだ。
デバフのせいで風圧すら効いてしまう様で、これが当たればと想像を巡らせ更に呼吸を荒くするセララ、振り上げた平手をピクッと動かす度に潮を吹いてしまっている。
綺麗な顔してこいつぁとんでもないど変態だなしかし。
「フォン!!!」
また空振り、しかし痙攣、一瞬気を失う、また構える。
このルーティンをゆっくりと四回ほど繰り返した時にそれは突然やって来た。
「バチン!!」
5回目は空振りせず当ててしまった。いや、当てさせられた。セララは両手を両足を縛られほぼ動けない状態なので、仮にセララがビンタに当たりに行ったとしても俺は絶対に当てない自信がある。
しかし自身の予想とは裏腹にビンタは何故かクリーンヒットしセララはガンギマリ爆イキでぶっ倒れて痙攣している。
わかる、さっきのは完全に瞬間移動だった。まさかこのタイミングで瞬間移動をモノにするとは思わなかった。しかし人の欲望とは計り知れないと改めて思い知らされた…
翌日センチュリオンでミカと合流し3人で朝食を取る。昨日の話をするとミカがオレンジジュースを吹き出した。
「ちょっとw もう辞めてよ朝からw」
「それに連動してかどうかは分からないけど新たなスキルも発現したっぽくてさ」
そう、瞬間移動も驚いたが実はこの話には続きがある。俺は空振りの風圧を当てる為に思いっきり腰を入れたビンタを繰り出した訳だから一切の手加減無しに振り下ろすわけだ。
そこに瞬間移動でベストポジションに来られた訳だが余りにもヒットし過ぎて鼻血を吹き出しぶっ倒れ、どうやら鼓膜も破ってしまったようだった。流石にそれ以上は続けられないと伝えるとセララはそれは絶対に許さないと言った顔つきで真剣に集中しだした。すると羽が光り始め虹色の鱗粉が宙に舞い上がりそれを浴びたセララが回復してしまった。
「え!?じゃあヒーラーって事じゃ無い!しかも瞬間移動が出来るヒーラーってヤバくない!?」
ミカの言う通りヤバいのは間違い無い。がしかしセララの欲求から生まれたこの能力はテレポートと言うよりはジャンプって感じだ。昨日色々と検証した結果、ジャンプ出来る最大距離は約3メートル、その代わり連続して使用可能だった。ビンタを振り下ろす際にフェイントを細かく入れたがフェイントに合わせ1秒間に5回もジャンプして来た時は思わず笑ってしまった。どんだけシバかれたいんだよw
と、言う事で本日はセララの戦闘スタイルの検証をしようと言う事になり遺跡ダンジョン近くの森に来ている。
「ふぅ、なるほどね。これはアタシの武器をセララに譲った方がよっぽど活用出来そうね」
色々検証したがセララ自身には並以下の運動能力しか無いが、ジャンプはそれを補って有り余る戦闘能力を有していた。特にこの能力は森の様な身を隠す障害物が多い場所ではもう手に負えない。俺達に翼があった所でお構い無しに距離を詰めれるのであっと言うまに背後を取られる。
しかしセララの非力さではバックを取った所で致命傷を与える攻撃が繰り出せ無い為せっかくの能力が宝の持ち腐れになってしまっていた。
で、考えた挙句ミカの武器をセララに渡す事にした。ぶっちゃけミカもネクロニードルより翼を使ったりブーツの仕込みナイフの方が遥かに出番が多いらしい。
「ありがとうございますミカ、活用させて頂きます」
「後はその服装ね、流石にメイド服じゃ戦えないでしょうから」
「そうですか?今しがたこの服装でお二人を相手に圧倒して見せたではありませんか」
「う、辛辣だな…」
「ほんと遠慮が無いわね(笑)」
まぁメイド服はセララの容姿に恐ろしい程マッチしているのは否めないし蝶々の羽が更に可愛さを引き立たせていてまるで妖精の如くだ。羽をマント形状にすればメイド服が更に可愛く仕上がる。が、見た目とは裏腹に能力の本質はまさに暗殺者そのものだ。
取り敢えず服装はそのまま武器はミカのお下がりを、基本的に戦闘は控え目にヒーラーとして立ち回って貰うことにした。




