案ずるより産むが易し
「いや、大丈夫だから」
「いや、大丈夫じゃ無いじゃんコレ!」
はい、ある意味大丈夫じゃ無いです
「具合悪いの?凄く寒そうだよ?」
益々さすってきて足まで密着させて来た
そして、その時が遂にやって来た。腕やら腹やらをさすられているウチに一部だけ激アツな所にミカの手が触れ一瞬動きが止まった。
完全にバレた
性的な事を死ぬほど嫌っているミカ(←???)にとってコレはもうアウトだろう。終わった。ここまで楽しかったのになぁ…
「ちょっとw元気じゃんw心配したじゃんもう」
パシッ!
え? え?
「ミカ…怒らないの?」
「怒る? 何を?」
「いや、前にカラダで払ってもらおうかなって失言した時物凄く怒ってたから」
ミカがしばらく考え込む、え?忘れてる?
「あ〜あ〜あの時ね!ああ言う冗談は付き合ってる相手ならいいけど、そうじゃ無い相手にアレを言うのは人付き合いしてない人特有の距離感と言うか…あの距離感でなくても別に面白い返しでも無いしおっさんクサイ気持ち悪い返しだし…」
「あ、でも今はお互い色々話したし、ショウはわたしの事凄い気遣ってくれてるのが分かるし、それに…孤児院に寄付した時のショウはちょっとカッコよかったかな?」
ミカは少しテレながらそう言った。
そうか、そうなのか。取り敢えずセーフでいいのかな?
「なるべく変な感じにならない様に気遣ってはいるんだけど、意思に反してココだけはどうしてもこうなってしまって…いや申し訳ない」
「ふふっ、て言うか私とこのシチュエーションでこうならない方が逆に失礼じゃない?」
うん、思います。オスとして不自然だ。
「だからと言って無理に迫ってこないし気遣ってくれてるし別に怒らないよ(笑)」
ほっ…一時はどうなる事かと思ったが何とか危機を乗り越えた様だ。このまま無事朝を迎えれる事を悪魔に感謝します。オーメン(逆十字架を切る)
「ふぅ! よしっ!!」 パンパン!
隣でミカが突然自分の両頬を叩いて気合いを入れ仰向けに寝っ転がった。寝る前に気合いを入れて寝る人を初めて見たw やっぱミカは変わった子だなw
「はい」 と言って彼女は両手を広げる。
「はい?」と言って俺は首を傾げる。
「わかってるクセにw はい!」
分かってる。翼が欲しいからって言うのは分かってる。でもミカの手の温もりや思いやりが伝わってくるとどうしても勘違いしそうになる。あんな楽しい食事や楽しい会話をしていると本気で…
せめて今だけはそんな事を忘れ、俺は広げられた両手の中に自分を沈めていく。
———ガヤルドの体験———
「でよ、イク時に魔力の塊がアソコに集まんのが分かるんだよ、それを相手の中にぶちまけると隷属契約完成ってワケだ。ま、その時になりゃあ本能で分かるって。でもよ【魂の屈服】とか【魂の蹂躙】が無いと契約は出来きないからそこが1番大事だな」
そんな事をふと思い出した。さっきからもう何度もミカとカラダを重ねている。魂の屈服があるのか無いのか分からないけど、俺の下腹部に魔力の塊を感じるのはわかった、コレを注げばもう俺は用済みなのかもしれないと思うと何だか寂しくなって、さっきから魔力のこもっていない空撃ちをしている。3度目が始まる時ミカは後ろ向きにして欲しいと言い出した。顔を見られるのが恥ずかしいからと彼女は言った。
四つん這いのミカは華奢なカラダだけど腰回りの肉付きはしっかりしていて高級車ポルシェを思わせるプロポーションをしていた。主張を控えた慎ましい胸をベッドに付け彼女は腰を差し出す。例え翼が目的だとしても今は俺だけを受け入れている。最初は結構痛そうにしていた彼女も3度目にはようやく慣れた様だが四つん這いで顔が見えない、もしかしたら苦痛に顔を歪めているのかもしれない。俺に気遣って顔を見せまいと四つん這いになったのかもしれない。なるべく彼女を労わろうとするがどうしても興奮して荒っぽく扱ってしまう。
5回目
6回目
ミカはただ黙って俺を受け入れている。シーツを握り締めひたすら我慢している
ポタッ パタタ…
その時ミカの顔の下に雫が溢れ落ちるが分かった。泣いている様だ…罪悪感が込み上げる。魂の屈服はなかったように見えるけど、もう魔力の塊を渡そうと思う。次でミカの中に注ぎ込もうと決意した時、さっき彼女が手入れしていた装備品が枕元に置いてあるのに気付いた。
装備品の金属部分に反射して彼女の顔が見えた。
その顔は苦痛にと言うより口が半開きで虚な顔をしている。なんか目が♡になっていた。
ポタポタッ ポタッ
涙と思っていたのはヨダレだった
罪悪感で萎れかけたJrをシチュエーションと快感で乗り切ろうとしていたが、必死に快感に抗っていたと分かった瞬間、俄然ヤル気が出てJrがはち切れんばかりになった。
復活!
ミカが更にシーツを握り締める。腰を更に打ちつける。もっと荒っぽくなる。激しくなる。その時、突然中から押し戻される圧迫感を感じた、ミカが俺を押し戻している。どんどん締め付けられ外に弾き出された瞬間
「あっ♡」 バシャ パシャ パタタッ
大量の体液と共にミカの腰が震え痙攣していた。
その時
【パリィン!】
これは知っている!イーヨを説き伏せた時に感じたヤツだ。どうやらミカはたった今屈服したらしい。
そんなミカに愛おしさを感じありったけの魔力の塊を注ぐ為に痙攣する腰を持ち上げ再び中へ
「待って…ほんとムリ…」
息も絶え絶えな声で一応対抗を見せるが彼女は呆気なく俺の侵入を許してしまった。
7回目がようやく終わった時、彼女は蝙蝠の様な妖艶な翼を手に入れていた。




