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第九章 統一の道

  日下の新天地

 東大阪の日下、稲穂が風に揺れる平野。生駒山の朝霧が朝日を浴び、黄金の光が広がる。

 饒速日は天道日女命と並び、民を集め、日ノ本の未来を語る。木々の間を抜ける風が、統一の希望を運ぶ。

 「日ノ本は笠、出雲、九州を結ぶ! 民よ、共に平和を築こう!」饒速日が岩場に立ち、剣を掲げる。

 天道日女命が微笑む。「尊、貴方の声は、神々にに届く。日ノ本は永遠に輝くわ。」

 随臣のリーダーが叫ぶ。「饒速日様、日本を一つにした王だ! 俺たちが支える!」

民が歓声を上げる。「饒速日様、天道日女命様、万年栄えろ!」

若い女が囁く。「こんな美しい夫婦、見たことない! 戦争はもう終わるよ」


 饒速日は姫の手を握り、思う。「祖母上、素戔嗚、…この平和はそなたらの魂の結晶だ。」

老人が涙ながらに言う。「日ノ本…なんて美しい名だ。神々が祝福してるよ。」


  三嶋湟咋との邂逅

 饒速日は生駒を抜け、桜井市へ向かう。途中、三嶋湟咋の王子、登美明国と出会う。初瀬川の岸で、登美明国は灌漑工事の成果を誇る。川面は鏡のように光り

、田んぼが広がる。

 「饒速日、笠の新王か。この湖を田に変えたのは我が父だ。協力するか?」登美明国が笑う。

 「登美明国、そなたの力は日ノ本に必要だ。共に国を築こう」と饒速日が手を差し出す。

 「ふむ、笠と出雲をまとめた男か。面白い。妹の活玉依姫を紹介しよう」と登美明国が言う。

 天道日女命が囁く。「尊、この男は誠実よ。彼の妹なら、きっと素晴らしい姫だわ。」

 随臣が囁く。「三嶋湟咋の王子、気魄があるな。饒速日様と気が合いそうだ。」

 饒速日は川を見つめ、思う。「この地は三輪山…神々の座だ。ここで新たな縁を結ぶ。」

 民が岸で囁く。「饒速日様、また新しい盟友か?   

 日ノ本、どんどん大きくなるぜ!」


  活玉依姫との出会い

 桜井市の三嶋湟咋の館。活玉依姫は青い衣をまとい

、気高く現れる。彼女の髪は初瀬川の流れのように滑らかで、目は星のように輝く。饒速日は一目で心を奪われる。

 「饒速日、貴方が日ノ本の王? 私の兄をどう使う気?」活玉依姫が鋭く問う。

 「姫、登美明国は盟友だ。そなたの心も日ノ本に欲しい」と饒速日が答える。

 「心だと? 口先だけなら許さぬ。民をどう幸せにする?」姫が目を細める。

 「戦いを終わらせ、米を全ての民に。そなたと共に未来を築きたい」と饒速日が手を差し出す。

 天道日女命が微笑む。「活玉依姫、尊の志は本物よ

。私も彼を信じる。」

 登美明国が笑う。「妹、こいつは本物だ。日ノ本の王にふさわしいぜ!」

 民が館外で囁く。「活玉依姫様、気高い! 饒速日様、またすごい縁だな!」 シーン4:婚姻の儀

三輪山の神籬で、饒速日と活玉依姫の結婚の儀が行われる。桜の花びらが舞い、祭司の祝詞が響く。民は酒と歌で祝い、登美明国が杯を掲げる。

「饒速日、妹をやる。日ノ本をしっかり守れよ!」登美明国が笑う。

「姫を愛し、三輪山を神聖な地とする。約束する」と饒速日が誓う。

 活玉依姫が微笑む。「尊、貴方の志に心を預けた。共に民を幸せにしましょう。」

 天道日女命が言う。「活玉依姫、貴女は日ノ本の宝よ。私たちで日本を変えるわ。」

 民が叫ぶ。「饒速日様、活玉依姫様、永遠に栄えあれ! 三輪山に栄光を!」

 随臣が囁く。「二人の姫と饒速日様…神話みたいだ

。戦争は終わるぜ、きっと。」


 饒速日は姫たちと並び、思う。「この縁で日ノ本は強くなる。神々よ、導きたまえ。」


 

  耶馬臺国への改称

 桜井市、三輪山の頂。饒速日は民を集め、耶靡堆国を耶馬臺国と改称する。山頂の岩は朝日に輝き、神聖な気が満ちる。民が集まり、歓声が山に響く。

 「この国を耶馬臺国と呼ぶ! 三輪山を神々の座とし、日本を一つに!」饒速日が宣言。

 活玉依姫が言う。「尊、耶馬臺国は神々の国よ。貴方の名は永遠に響く。」

 天道日女命が微笑む。「三輪山は私たちの心。民を導く光になるわ。」

登美明国が叫ぶ。「耶馬臺国、最高だ! 饒速日様、俺も全力で支えるぜ!」

 民が歓声を上げる。「耶馬臺国万歳! 饒速日様、姫様、栄えあれ!」

 若い男が囁く。「三輪山、こんな神聖な場所、初めて見た…耶馬臺国、すごいぜ!」

 饒速日は剣を掲げ、思う。「祖母上、素戔嗚…この国はそなたらの夢の結晶だ。」


  新都の建設

 三輪山の麓に新都が築かれる。木々が切り開かれ、宮殿の柱が立つ。初瀬川の水が田を潤し、民が笑顔で働く。饒速日は活玉依姫と天道日女命を伴い、建設の進む都を見る。

 「この都は日ノ本の心だ。民が平和に暮らせる地に」と饒速日が言う。

 活玉依姫が微笑む。「尊、貴方の夢は私の夢。耶馬臺国は神々の国よ。」

 天道日女命が言う。「出雲も笠も、この都で一つになる。民の笑顔が証だわ。」

 工匠が囁く。「饒速日様の都、見たことねえ美しさだ! 三輪山、最高だぜ!」

 民が叫ぶ。「耶馬臺国、永遠に! 饒速日様、姫様、導いてくれ!」

 饒速日は都を見渡し、思う。「神々よ、この都を守れ。姫たちと共に、日本を平和に。」

夕陽が三輪山を赤く染め、新都の未来が輝き始めた。




 

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