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帆柱 La Masto



わたしにも、そびえたつ立派な帆柱がある。

これに帆がはられさえすれば、わたしは世界を堂々と進んでいける。

人々は、わたしをうらやみ、また、うやまうことだろう……。


けれど、待てども待てども、だれも帆をもってきてくれない。

港には、わたししかいなくなってしまった。

しかたなく、わたしは自分で帆を縫いはじめた。

ありあわせの布、すぐにちぎれてしまう糸、さびついた針を使って。

背を丸めて、人に笑われぬよう、なかば隠れて。



Fino




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