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第14話 心境の変化ースティーグサイドー

 スティーグの記憶には、常にケイティがいた。

 スティーグとケイティの母親は学生時代からの友人で、結婚してからもずっと交流があった。

 家も近所で、事あるごとに行き来していたのを覚えている。


 スティーグの記憶があるのは、三歳を少し過ぎた辺りからだ。ケイティに会うたび、結婚しましょうねと言われていたことだけが鮮明に残っている。

 その時スティーグは、自分が何と答えたのか覚えていない。しかし、ケイティが『あの時約束したじゃない』というような発言をしないところを見ると、恐らく断っていたのだろう。

 スティーグは、ケイティが好きだ。しかしそれはあくまで友人として、そして幼馴染みとしてである。

 スティーグは幼い時分から、小さくて可愛らしい、可憐な女の子が好きだった。ケイティは美人ではあるが、それには当てはまらない。三十八という年の割に若く見えるが、童顔ではない。

 だから好き好きと言われても、結婚してしてと言われても、まったくする気はなかった。そんなことはあり得ないと思っていた。


「………………帰る………」


 のそりと起き上がったケイティに、スティーグは冷たい視線を送った。

 スティーグは、明らかに自分が苛立っているのを感じていた。ケイティを好きになれないのは、申し訳ないと何度も思ったことがある。だが、だからと言って無理やり抱かさせるなど、常軌を逸した行動に他ならない。

 被害者面して人を責め立て抱かれて、ケイティは自分のためになるとでも思っているのだろうか。

 スティーグの思った通り、ケイティは絶望的な顔をしたまま、下着を取り付けることもせず扉へと向かっている。

 ツツー、と彼女のスカートの合間から何かが流れ落ちた。それはスティーグが吐き出した物とは、違う色の物。


「ケイティ、何だ、それは……」


 スティーグは自分の目を疑った。ケイティの足を一筋の血が流れ落ちている。それは、スティーグが何度か目にしたことのある、破瓜の血。


「どういうことだ……お前は、ロレンツォと……」

「……下着の上から触られただけ。処女をもらったことにして、スティーグに証言をしてあげるって、そう言ってくれたのよ」


 ケイティの言葉を聞いて、スティーグは頭の中が真っ白になった。


「なーーっ! では、今のがケイティの初体験……!?」

「さよなら」


 驚愕するスティーグをよそに、ケイティは部屋を出ていった。スティーグは追いかけることもできず、ただ呆然とその意味を考えていた。

 理解ができなかった。何故こんなことになっているのかが。

 スティーグは意図せず、ケイティの処女を奪ってしまっていた。彼女がどれだけそれを大切にしていたか、スティーグは知っている。そう、紛れもなく、自分のために置いていた処女だったはずだ。

 それをロレンツォに奪われた、と思った瞬間、スティーグの思考は一旦停止していた。気付いた時には、ロレンツォはすっ飛んでいた。

 自分が殴ったという事実を、ケイティに指摘されるまで気付かなかったくらいだ。

 何故殴ったか、今なら少しわかる。もしも他の男ならば、殴ったりはしなかっただろう。ロレンツォだったから、瞬時に頭が煮え繰り返るように沸騰した。何故か。理由はふたつある。

 ひとつは、ロレンツォが女好きであることが挙げられる。本人は女たらしだとは思っていないようだが、スティーグに言わせればとんでもない女たらしだ。

 幾度となく女と逢瀬を重ねたであろうロレンツォは、処女という存在を軽んじていると思った。そんな男に処女を奪われたケイティが、憐れだと思ったのだ。

 もうひとつ。ロレンツォは、ケイティが処女をスティーグのために置いてあることを知っていた。なのに、あの男はそれを知っていて奪ったのだ。

 取られた、と思った。

 取られたという感情が沸き起こったのも不思議だった。彼女はフリーで、誰の物でもないはずなのに、スティーグは『俺のための処女が奪われた』と感じていた。


「どうすれば、いい……?」


 スティーグは頭を抱えた。実際にはロレンツォとケイティはことに及ぶまでには至っていない。ケイティの初めてを奪ったのは、紛れもなく自分自身なのである。

 ロレンツォとしたと思っていなければ、スティーグもケイティを抱くことはなかっただろうとは思う。

 でも、もし誰ともしていないと知っていたなら、もっと違う抱き方があった。

 ロレンツォに対しての怒りや、ケイティ自身に対する怒りもなかったはずだ。あんなに怒りに満ちただけの行為など、絶対にしなかった。

 ケイティを、傷付けた。

 もちろん、嘘をついてまで抱かれようとしたケイティに非があると思う。それでも、彼女は自分との行為に夢を抱いていたはずだ。あんな風に泣き叫ぶケイティは初めて見た。きっと、その夢をズタズタに切り裂いてしまったに違いない。どうしようもない罪悪感がスティーグを襲った。

 どうすべきか。解決策など出ないまま、夜は更けていった。


 翌朝、出勤するとロレンツォとすれ違った。その顔は腫れもなく、綺麗な肌そのものだ。誰かに治癒魔法をかけてもらったのだろう。誰か、と言っても、同じ騎士隊長で治癒師のリゼットで相違ないだろうが。


「……スティーグ殿」


 すれ違って数歩進んだところで声を掛けられた。仕方なくスティーグは振り返る。


「何だ、ロレンツォ」

「その後、どうなりましたか?」

「めちゃくちゃにしてやった。泣いて出ていった」


 真実を口にすると、ロレンツォの顔が強張った。


「スティーグ殿、ケイティ嬢の気持ちを知っていたでしょう!!」


 ロレンツォの物言いにカチンと来る。元々、虫の居所がよくない。


「お前らが妙な策を立てなければ、オレだって優しくできたはずだっ」

「策を弄さなければ、貴殿は彼女を抱くことがなかったからだ!」

「当たり前だろう! 好きでもない女を抱いてどうなる!」

「あれだけ思われているのだから、処女をもらってあげるのが甲斐性というものでしょう!?」

「っは、さすが女にだらしのない奴は言うことが違うな! そう言い訳して夜ごと違う女を抱いているわけか!」

「──っ、なんですと……!?」


 ロレンツォのこめかみに青筋が立った。いつも飄々としている男が、これだけ怒りを露わにしているのは珍しい。


「おい、ロレンツォ! いい加減にしろ!」


 騒ぎを聞きつけたアクセルが、ロレンツォを諌めるように後ろから彼の肩を掴み、引かさせた。


「スティーグ殿も、落ち着いてください」


 こちらはウェルスという騎士隊長のエルフがスティーグを庇うように立ち、二人の緩衝役となる。


「二人とも、何があったかは後で聞く。スティーグ殿、ロレンツォ殿、己に非はなかったか、よく考えられよ」


 後から現れた参謀軍師のイオスが、抑揚のない声で言った。

 

「もし、自身に過誤があると思うのなら、今すぐここで謝罪してもらおう。ロレンツォ殿」


 イオスに促され、ロレンツォは一瞬目を背けたものの、すぐに視線をスティーグに向ける。


「……っく。スティーグ殿を騙そうと持ちかけたのは俺だ。……謝る」

「スティーグ殿はどうですかな」


 ロレンツォの発言の後、すぐにスティーグに謝罪を促すイオス。ロレンツォに先に問うたのは正解だろう。先に謝られなければ、スティーグからは何も言わなかったに違いない。


「……オレも、殴って悪かった」


 二人の言葉を聞いて、イオスは頷きを見せる。


「とにかく、一旦はこれで終わらせてくれ。続きをやりたいなら終業後にしてもらおうか」


 そう言ってイオスは去っていった。アクセルとウェルスも、それぞれ自分の職務へと戻っていく。後にはやはり、ロレンツォとスティーグだけが残った。


「……すまなかったな」

「もう言いっこなしですよ」


 スティーグが再度謝ると、ロレンツォは苦笑いを見せた。


「これから、どうするつもりです?」

「さあな、お前はどうなることを期待していた?」

「無論、ケイティ嬢とスティーグ殿が付き合うことになればいいと思っていますよ。スティーグ殿は今付き合っている方もおられないし、考えてみてはいかがですか?」

「あいつと付き合うとなると、もれなく結婚させられるからな……」

「年貢の納め時ではないですか? ケイティ嬢に、愛を感じているでしょう?」


 断定的なロレンツォの物言いに、スティーグは眉根を寄せる。


「何故そう思う?」

「おや、違いますか? 俺はスティーグ殿に鉄拳を食らった瞬間、確信していたのですがね」


 そう言ってロレンツォは、自身の頬を殴る仕草を見せてクスクスと笑った。


「…………あれは、ケイティが処女を大切にしていたにも関わらず、お前があっさりと奪っていったと思ったからであって」

「嫉妬ですか? いえ、やめておきましょう。言い争う気はない。俺はもう、ケイティ嬢に関わりませんから、ご安心ください。では」


 ロレンツォは言いたい放題いうと、その場を去っていった。


「嫉妬、だと?」


 そんなものなわけがいい……はずだ。無いはず、だが。


「…………わからん」


 その時の感情を言葉で表すと何になるのか、スティーグにはわからなかった。

 彼女を抱いてしまったのは、恐らく間違いだっただろうと思う。好きでもない女を抱くようなことは、二度としないと思っていたのに。情に流されてしまう自分が恨めしい。

 ケイティにも、あの人のような思いをさせてしまうのだろうか。結婚後も、自分を想って泣くのだろうかと考えると、スティーグの心は傷んだ。



 スティーグは部下に食事を執務室まで運ばせた。

 今日の昼休みは、執務室から出ないつもりだ。

 スティーグはケイティがほぼ毎日、執務室に来ていたことを知っている。いつもはケイティが来ようが来るまいが気にしないのだが、今日はここで待つつもりだった。

 何を言うべきかは定まっていないが、ケイティも言いたいことがあるだろう。もしケイティになじられても、すべて受け入れようと思っていた。


「……遅いな」


 が、ケイティは現れなかった。

 何故待っている時に限って来ないのかと、苛立ちが募る。

 十分経っても、三十分経っても、一時間経っても来なかった。こちらはもう就業時間だ。学校も午後の授業開始のチャイムが鳴っていることだろう。


「…………」


 ケイティが、来ない。

 その事実を突きつけられた瞬間、心にぽっかりと穴が開いた。

 三十八年もの間、しつこいほどに言い寄ってきたケイティ。それが日常だった。スティーグの日常には、必ずケイティがいたのだ。

 その女が、今日は現れない。もしかすると、明日も、明後日も。その次も。彼女が結婚するまで。そして結婚してからも。ケイティは、ここには現れない。

 そう思うと、スティーグは半身が引き裂かれるような感覚に襲われた。

 さっさと別の誰かを探せと何度も思った。鬱陶しく、面倒臭かった反面、無理だろうなという思いがあった。

 なんだかんだ言って、ケイティは自分以外の誰かを愛することなどできないと思っていたのだ。

 結婚をしても、きっとケイティの愛する者は自分だと、確信めいたものがスティーグにはあった。

 だから、ケイティが別の男と結婚しなければいけないのは、本当に同情する。と、そこまではいつもの感情だ。しかしスティーグの心の奥底から、何かがふつふつと煮えたぎってくる。

 これは、体を重ね合ったが故の情だろうか。それとも、処女を奪ってしまったことへの、贖罪の気持ちだろうか。

 スティーグは唐突に、ケイティと結婚してやろうと思い立った。不思議と抵抗感はない。元々ケイティは幼馴染みで、気心も知れている仲だ。結婚してうまくやれないことはないだろう。あの人の時のような後悔はすべきではない。

 クーオールとの繋がりが強固になるのもでかい。母親も喜んでくれるはずだ。

 ケイティの母親は曽孫までいるというのに、スティーグの母親は孫すらもいない。スティーグはいつも申し訳なく思っていた。ロレンツォの言う通り、年齢的にもこの辺が年貢の納め時なのかもしれない。


(ケイティと、結婚するか)


 そうと決まれば、スティーグの行動は早かった。

 終業後、スティーグは一目散にクーオール家に向かう。

 クーオール家に入ると、スティーグはケイティの両親と兄弟を集めてもらった。彼女の姉のグレイスは嫁いでいるのでここにはいなかったが、逆に好都合だ。

 スティーグは大事な話があると告げて、ケイティの帰りを待った。するとすぐに玄関から人の入ってくる気配がし、スティーグはそちらを向く。しかしケイティはスティーグから顔を逸らせて自室に向かっていた。


「おい、ケイティ! 挨拶くらいしろ!!」


 クーオールの長兄ギルバートに促されたケイティは、冷たい目をして振り向く。


「ただいま戻りました。ごきげんよう。さようなら」


 そして踵を返すケイティに、ギルバートは彼女の頭をガツンと殴る。二人は言い争いになり、スティーグが止めるように言葉を発した。


「ギル兄、殴られるべきは、オレだ。ケイティにそんな態度を取らせることをしてしまったオレが悪い。……クーオール家の皆、聞いてほしい」


 腹を決めたら、迷いも緊張もなかった。クーオール家の者は、皆いい人たちばかりだ。スティーグのことも気に入ってくれている。


「実は昨晩、オレはケイティの処女を奪ってしまった。まずそのことをお詫びしたい」


 殴られるなら避けずに受けるつもりではあった。しかしやはりと言うべきか、ケイティの両親は怒るでもなく、むしろ嬉しそうに微笑み、ギルバートはほほうと感嘆の声を上げ、アルバートにいたってはよくやったと言わんばかりに拍手をしている。


「こんなことをしておいて、クーオールから逃れようとはオレも思っていない。男としての責任を、果たすつもりでいる」


 スティーグの言葉に、歓喜の声が上がった。皆一様に嬉しそうだ。ただ一人を除いては。


「やったな! ケイティ!! お前の粘り勝ちだ!!」

「まさかこんな日が来るとは思わなかったよ! よかったね!」


 二人の兄が賞賛する中、ケイティは彼らを睨んでいる。その意味が、スティーグにはわからない。


「私、スティーグとは結婚しないわよ」


 その一言で、歓喜の声はピタリと止む。スティーグも、何も言えずに口を閉じた。


「何をバカなことを言っているんだ?」

「結婚しないって言ったのよ。私、カミルと結婚することに決めたわ」


 ケイティは、驚愕するスティーグをよそに続ける。


「大体今さら何よ!? あんな誓約書まで書かせておいて、責任を取るですって? バカにするのもいい加減にしなさいよ!」

「誓約書の件は無効だ。あの時、お前はすでに処女を捨てたと思っていたからな」

「じゃあ今まで処女を奪った子に対しての責任を取ったら?」


 何故こいつはこうも話が飛ぶのかと苛立ちを覚える。そのため、次の言葉が高圧的になってしまった。


「どうした、ケイティ? オレが結婚してやると言っているんだぞ!?」

「もういいわ。カミルと結婚する。彼に今日、直接そう伝えたもの」


(まさか、このケイティが?)


 スティーグは顔を歪ませる。あんな誓約書を書かせたとは言え、ケイティ自身が積極的に事を進めるとは思ってもみなかった。

 ケイティの家族は次々にスティーグと結婚するよう説得したが、ケイティは頑として首を縦に振らない。


「私はスティーグよりカミルを選んだの! もうスティーグとの結婚なんて望んでないわ!!」


 その言葉を捨て台詞に、ケイティは自室へと籠もってしまった。


 何なんだあいつは、と言う言葉をかろうじて喉元で押し込んだ。ここは仮にも彼女の家、クーオール家だ。


「何なんだ、あいつは!」


 そう言ったのは、長兄のギルバート。どうやらスティーグと同じ気持ちだったらしい。


 クーオールの皆は、とにかくスティーグに謝ってくれた。

 どうにか説得するから、結婚を取り消すのは待ってくれと懇願され、スティーグはとりあえず承知した。


 家に帰ると、母親のエルルが少し困った顔でスティーグを待っていた。


「どうした、お袋。昨日はどこに行ってたんだ?」

「それより、スティーグ……ケイティちゃんとのことは、どうするの?」


 クーオール家から聞いたのだろうか。それにしても情報が早すぎる。


「あなた、ケイティちゃんと………その、した、のよね?」


 スティーグが何も言わずにいると、母親は一枚の下着を取り出した。一体何なのかとスティーグは眉根を寄せる。


「スティーグの部屋に落ちてたから、洗っておいたわ。ケイティちゃんの、勝負下着。可愛いわね」

「………」


 スティーグは、その下着を初めて見た。ケイティはどんな思いでそれを選んでいたのだろうか。事に及ぶ際、それを見てほしかったに違いないはずなのに。


「私からケイティちゃんに返しておきましょうか」

「そうしてくれ……いや、やはりオレが自分で返そう」


 女性の下着を、母親の手から受け取るのは抵抗があったが、なるべく無造作にそれを奪い取った。


「で、どうするの? ケイティちゃんとは……」

「……今、クーオール家でケイティと結婚するつもりがあることを伝えてきた」

「まぁっ!」

「喜んでくれるな。まだ返事待ちだ」


 スティーグの言葉に首を傾げる母親。それはそうだろう。ケイティなら、二つ返事で承諾すると思っているのだから。スティーグだって、そう思っていた。


「……そう、キンダーク家のこともあるものね。簡単にはいかないわよね」


 まさか、自分が犯すようにケイティの処女を奪ったせいで傷つけたからだとは言えず、スティーグは苦虫を噛み潰したかのように顔を歪める。

 エルルはそれを見て、慰めるように柔らかく微笑んだ。


「大丈夫よ、ケイティちゃんはあんなにスティーグのことを好きでいてくれてるんだもの。きっと家族を説き伏せてくれるわ」

「……部屋に戻る。食事ができたら呼んでくれ」


 母親の気遣いに何も答えられず、階段を上っていく。

 自室に入ると、スティーグはエッチな本を手に取り、パンツをその間に挟んで元の場所に戻した。


(今、ケイティは自暴自棄になっているだけだ。ギル兄たちの説得を受ければ、どれだけオレのことが好きだったかを思い出すはずだ。……別にオレは、ケイティと結婚しなくても構わないんだしな)


 どこかで自身を擁護しながら、スティーグは深い息を吐いていた。


「そういえば、今日はあいつの誕生日だったな……」


 なんだかんだと忙しなく、プレゼントを渡すのを忘れてしまっていた。大したものではないが、ケイティが落ち着いた頃に渡しに行こう。勝負パンツと共に。

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