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借金1千万できちゃいました!!3
「アンタ、迷っとう暇ないやん、一千万弁償して貰わんばコッチが困るっちゃけど?」
マミさんが詰め寄って来る。
黙ってたら小柄で可愛いらしいのに…
どうして、こんなに迫力あるんだろう?
小さいのに、…彼女は大きく見える。
「あ…、でも」
僕はすぐに決断は出来ないタイプで、ファミレスでもメニューを決めるのにかなり悩む。
優柔不断…フラれた彼女に言われた言葉。
こんな状態でさえ、直ぐに決めれない自分が嫌いだ。
「やるんか、やらんのんか?」
キム兄の凄む声が僕をビビらせる。
キム兄は立ち上がった。
ずっと座ってた時から思ってたけど。
立ち上がったキム兄は…
やはりデカイ…
K1の選手ばりのガタイの良さに僕はもう…気を失いたかった。
ハッキリしない僕にキム兄がイライラしているのが伝わる。
「はよう、決めにゃ~どうなるか、わかっとるんじゃろうの…」
ヒィィ~海に沈められるぅぅ。
凄まれた僕は、
「やります!」
と即答した。
あぁ…こんな時ばかり、即答出来る僕はいったい…!




