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人質人材派遣派遣株式会社  作者: なかじまこはな
人質人材派遣
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鬼畜キム兄2

真っ直ぐ先に机と椅子があって、中年の男性が座っている。


他にはソファーもあって、テーブルもあるし。


大きなテレビもある。


大画面いいなあ。


欲しいなぁ。


「それ、14万ちょい、1日働いたら買えるけぇ」

男性は読心術でも持ってるのか…考えてた事言われて、テレビから目を離した。


「マミさんお茶くれんか?」


男性が奥の方へ声をかける。


でも…しんっーとしてない?


「まみしゃんーお茶!」

男性は声を張り上げた。


元々男性の声は電話を通しても大きく声がよく通り、しかも…広島弁のアクセント。


ヤクザ物のビデオの殆どが広島弁だから…なんとなく男性がヤクザに見える。


男性はかなりガタイが良い…デカイが似合うかな?


短髪だし…見た目…


極道…。


これは本音だけど絶対に言えない。


「ウルサイ!二度も言わんでも、聞こえとるくさ」


女性の声が奥からした。


「お茶」


男性がもう一度お茶を要求する。


…が、


「めんどくさい、誰かに頼めばいいやん、今取り込み中!」


と怒ったような口調。


えぇっ!!


職場放棄ですか?


男性は苦笑いを僕にした。


「奥に行ったらのぉ、ホットコーヒーが沸いとるけぇ、二人分頼むわ」


「はっ?」


男性の言葉に耳を疑う。


「コーヒーは嫌いけぇ?」


「いえ、好きです」


僕は思わず即答した。


男性はニッコリ笑うと奥を指差す。


僕にコーヒーをいれろと?


えっ?僕…客だよね?


疑問が沢山…


沢山溢れて来るけど…奥まで進む。


煙草の煙が白く空気に漂っている。


奥の方にキッチンがあるようで、そこから煙草の煙が漂って来ているようだ。


キッチンへ入ると確かにコーヒーメーカーがあり、コーヒーのなんとも言えない良い匂いが煙草の煙の匂いに若干おされ気味。


「カップならそっち、キム兄は赤いカップで、アンタ…新しいバイト?客?」


下から声がして驚いて、声の主の方へ視線を下ろした。


小柄な女性が座り込み煙草を吸っている。


「バイト…はまだ…」


僕は何て答えて良いか分からずに首を傾げた。


「時給1万に釣られた?」


女性は僕の図星をつく。


「…あの、本当に時給は1万なんですか?」


確かに男性は1日大きなテレビが買えると言ったよね?


でも、時給1万は半信半疑だった。


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