迷える高校生
どうも豆腐でいです。読みにくい名前でスミマセン。
初投稿and初執筆です!変な日本語、意味不明な表現、マニアックネタ、語彙力皆無な文体、その他もろもろありますが、それでも良いという方は
読んでください!お願いしますっ!
それでは、aoi no danganどうぞ
「はぁ・・・」
葵は悩んでいた
4月初頭 高校に入学した雛菊 葵は自分の席・・・教室の窓側の一番後ろというなんとも運のいいのか悪いのかわからない席に着いてしまった。もともと他人と対面して話すことが苦手で自分から話題を振るなんてとんでもないというような子であるため、隅っこの席で余計にコミュ症に磨きがかかってしまった。
おかげでクラスに馴染めずにいた・・・が、全く友達がいなかったわけでもなく自分の前の席の酒盛 茜。彼女が友人となった。
この酒盛茜という女は関西人の父を持ち関東人の母を持ついわゆるハーフ?のようなもの
かなり積極的な性格で出過ぎてしまうことも稀にあるが基本的に空気も読める。ついでに学力はいい方、運動能力は高く水泳でインターハイに出場経験もあるという。
まさに非の打ち所がない。これ以上いいところをあげていてもキリがないので先に進む。
葵が悩んでいるのはそう難しくはないが慎重に進めなければならない問題だった
「葵は部活何にする?」
そう、葵が悩まされていたのは部活動のことに関してなのである。
やりたいことをやればいいと世間はいうが、葵の場合そうはいかない。
葵は運動能力はお世辞にもいいとは言えないが
まぁ、普通くらいだろう。取り敢えず葵は運動部に入る気はないようだ。運動部がダメとなると余った文化部から選ぶしかない。吹奏楽は・・・論外。あれは運動部なのだよ。
化学部、怖くてマッチをつけることができない。却下
演劇?だから運動部は出すなよ。却下
調理部、自分の料理を見られて晒されるのが怖い。却下
写真部 興味はあるが、この学校の写真部はまじめじゃないと聞く。留置
絵画部、地形や風景を読み込むのは得意だが絵にさほど自信があるわけでもない。留置
「うぅーん」
「決まらない?」
「絵画部に一応目星をつけといたけど
難しいょーー何なら茜ちゃんと同じのにしようかなぁ。」
「え?本当?よかったぁー他にこの部活入る人全然いないんだもん心配になっちゃって。
でも安心だね、葵が居るなら」
「そんな事ないよ、私の方が茜ちゃんがいて安心したよ」
というわけで、茜と同じ部活に入る事になった葵はその日のうちに見学に行く事にした
「IAB部ってここだよね・・・?」
見学先IAB部の部室に到着した。とても単組な作りの建物だがそこには威圧感のような門の前に立つものを締め付けるような雰囲気を持っていた。
辺りを見回し他に建物がない事を確認すると葵は入室した
「お邪魔しまーす・・・」
「パンッ!!」
と、足を踏み入れた瞬間耳を劈くような音に刺激され身を硬くする
その乾いた「銃声の様な」音はそのあと何度も鳴った。
それから何分経っただろうか。辺りは静まり返っていた。
葵は怖くなって後ずさりし、きっと何かの間違いだと思うとその場から立ち退いた。
次の日の朝、葵は茜に昨日あった出来事の一切合切を打ち明けた。すると茜からは驚きの言葉が返ってきた。
「かっこよかった?」
"カッコよかった?"とはどういう事か葵には理解できなかった。
「かっこいいってドユコト?」
茜は何言ってんだこいつとでもいう様な調子です顔をしかめた。
「えー!?葵、何も知らないでIABに入るって言ってたの!?」
「う、うん」
「それはまずいなぁ」
「どうして?」
「IABってのは.銃を持って撃ち合う部活なんだけど・・・」
「え?」
「だから、銃を持って撃ち合うの!!
最近テロとか頻発してるから政府が新しい法律作ったでしょ。あのー、なんだっけ?あーそうだ、特殊銃刀法だっけ?こういう部活に入る人は、銃を持っていいっていうあれだよ。
IABは、imitationshammock assault battle の略、日本語に直すと模擬強襲戦闘だよ。
あの部活は、将来の警察系特殊部隊を育成するために政府が勧めているプロジェクトの一環として今年創立されたの。社会人になる前から銃を持って扱っておけばいざという時困らないでしょ?」
淡々と話を進めていく茜とは裏腹に、葵はぽかんと腑に落ちない様な顔をしていた。
(あーこりゃダメだ、現実を教えてあげなきゃ)
放課後IAB部部室前
「ほらついたよ、IAB部部室」
「やだなぁ茜ちゃんここはIAB部じゃないよ〜」
「いいや、ここは間違いなくIAB部部室だよ」
「・・・茜ちゃん」
「何?」
「頭痛が痛い」
(ず、頭痛が痛い?かなり動揺してるなぁ
中に入れば我に返ってくれるかな?)
茜は葵の手を引きドアを開け入室した。
中には装甲車輌と思わしきものが数台止まっているだけで他に目につくものはなかった
「失礼しまーす、見学に来たものですー
誰かいらっしゃいませんかー?」
「はーい、今行きまーす」
その声の主は、作業をしていたのであろう
装甲車輌の陰から出てきた。
「あらー?見学者さん?珍しいこともあるものね」
とても優しそうな女性であった。長く伸ばされた黒髪、折れてしまいそうなほどに細い指、そして何よりも洗練された茶の様な濃く綺麗な緑色の瞳が目に付いた。
「見学者さんならどうぞ中に入って」
天使の様な・・・否、女神の様な笑みを浮かべてその女性は中に入る様に促した。
「茜ちゃん」
「・・・何?」
「あの人はIAB部の人?と言うよりそもそも人間?」
一瞬戸惑ったが
「人間か、天使か、女神かはさておき、とりあえずこの部活の部員だと思う。」
「私は神様でも宇宙人でもないよー」
((聞かれてた!?))
二人は別室に案内された。
「あそこで話すのは、危ないからねー」
「は、はぁそうですか」
彼女は、手をポンと軽く叩き何かを思い出したかの様に口を開いた。
「そう言えば、自己紹介を忘れてたよー」
「私の名前は織部 静華っていうの〜、よろしくね〜」
「お、お願いします」
(茜ちゃんが、すごくカチカチになってる・・・そんなにすごい人なのかな?)
「早速だけど貴方達はこの部活がどんなことをするか知ってる?」
「はい、存じ上げております。」
「・・・」
「そっちの子は知らないみたいね」
(知らないというより認めたくないだけなんじゃ・・・)
「まぁ説明してるのもなんだし実際にやったほうがいいわよね」
そう言って静華は「それ」を取り出した。
「っ!?MP5・・・」
茜は何かを思い出したかの様に顔を青くして胸を押さえた。
(MP5?それにしてもなんであんなに苦しそうなの?)
「あ、間違えちゃった。えーと・・・こっちかな?」
そう言って取り出した銃を二人に手渡した。
「その銃はG36C。小型軽量で、反動は小さめ、発射レートもそこまで早くないから制御しやすいし、射距離は十分以上にある。ビギナーには使いやすい一品よ〜」
「これで何をするんですか?」
「あら?やっとお口を開いてくれたわねー。
それでは質問にお答えしましょー。
まず私と、貴方達はわかれま〜す、そしたら銃を持って森に行きまーす、戦いまーす」
「ファッ!?」
「ルールを説明しまーす。」
「いやでもまだ心の準備が・・・」
「大丈夫やればなれるよー」
(優しそうな顔して怖い人だなぁ)
「ルールは2/1のデスマッチ、貴方達二人がかりで私をやりに来る。訓練弾を使用。制限時間は10分。そして私はSRを使いこの森の高台から一切動かない。
・・・把握できたかな?」
すると茜が疑問そうに聞く
「ルールはわかりましたが、警察系特殊部隊なのに野戦をする必要はあるんですか?」
「見学者さん・・・敵はいつどこに現れるかわからない。どんな状況でも優位な状況に立ち、敵を包囲しなければならない。それが強襲戦闘の理念よ。それにテロリストが絶対に都会にしか出てこないとは限らないでしょ?」
「・・・確かに。それとわたしのことは茜と呼んでください。もう一人は葵」
「わかったわ。それじゃ始めようかしら」
無線を渡され、静華は森の奥へ消えた。
「それじゃスタート」
合図とともに葵と茜は飛び出した
森は静華がいるところから赤青組のいるところまで真っ直ぐに何もない平面が縦断しており左右に密林がある。
「茜ちゃん、これからどうするの?」
「うーん・・・正面の何にもないとこからバカみたいに突っ込んでもあれだし・・・取り敢えず偵察だね、高台にいるのはわかってるけどさすがに肉眼じゃ見ないかな・・・」
「見えるよ?」
「そんなわけ・・・」
「なんか今レバー見たいのカチャカチャやってるけど?」
「本当に見えてるのか・・・って、レバー!?」
「うん」
「しまった!早く伏せて!!」
と次の瞬間「ドン」と低く単調な音が響き一瞬か二瞬後に「バスッ!!」と赤青組のいる近くの木に着弾した
「おッし〜い」
無線の奥から聞こえてくるその声は女神そのものだった・・・かもしれないが、彼女らにはそんなこと関係ない。
織部静華・・・彼女は女神であると彼女らは理解している・・・が、今この場ではこの世の何よりもそれに近いだろう
「悪魔・・・」
「もーう、だから私は神様でも宇宙人でもないってぇ」
「と言うか敵なんだから、無線で喋りかけないでください・・・」
「えー」
静華が仕方なさそうに無線を切った。
「さてと、発砲音からして静華さんが使ってる武器はDSRかな・・・」
「ねぇ、茜ちゃん?」
「うん「なんで武器がわかるの?」とか聞かないでよ?」
「そうじゃなくて・・・静華さんは高台から移動しないっていってたよね?」
「うん」
「さっきパッと見て高台結構広かったよ?」
「どのくらい?」
「大体、縦横30mくらい?」
「本当に目良いんだね葵は・・・じゃあAR使ってる私達は高台に行き・・・接近戦に持ち込めば勝てるかなぁ。でも」
「接近戦に持ち込めなければ勝てない、でしょ?」
「その通り、よくわかったね」
「えへへ〜、大体わかってきたよ」
「っていうか、静香さん・・・高台でSR使うって完全に潰しに来てるよね・・・」
「すないぱーらいふるってアレでしょ?暗殺する人とかが使ってる遠くから撃つ鉄砲でしょ?」
「そうだよ。あんまりこういうこと言いたくないけど私達開始早々ピンチだね」
そう言って苦笑いする茜の顔を見た後葵は周囲を見渡した
「・・・ねぇ茜ちゃん、言う通りに動いて」
「なに?急に怖い顔して・・・」
「あーもーまだ出てこないのー?待ちくたびれちゃったー・・・来たわね」
「じゃあ行ってくる」
「頑張ってね、隊長w」
「私は葵だよーもぅ・・・」
何気無く、緊張感を持った息を2人は吹く
「んー茜ちゃんが援護射撃、葵ちゃんが奇襲ってとこかなぁ・・・取り敢えず葵ちゃんは後だね、相手からくるんだし。・・・まずは援護を絶たないと」
(この作戦うまくいくかなぁ・・・)
回想
「いい?茜ちゃんは援護射撃をしていてくれれば問題ない、でも、ちゃんと狙って当たるように撃ってね。どちらが本物かわからなくするためだから」
「分かった」
「じゃあ1分後に動くよ」
「・・・ふふっ」
「どうしたの?」
「なんか、ここへ来る前よりずいぶん成長したなーと・・・腹をくくった?」
「ははっ まさか〜、茜ちゃんの役に立ちたいと思っただけだよ」(第一そんな早く成長しないよ)
タンタンタンッ!森林にそんな乾いた音が響く。
(それにしても使いやすいな・・・反動が小さいから単連射も容易だねぇ・・・まぁFAL使ってた頃よりマシかな、肩痛くならないし)
そんな事を考えていると茜の直ぐ近くに弾丸が飛んできた。
「なにを考えているか分からないけど、目の前の敵に集中したほうが良いよぉ〜?」
「分かりましたよ。ですから無線を切ってください!」
「はーい」
プツッと言う音がした後、茜はまた射撃に戻った。
「はぁ・・・はぁ・・・」
森林に響く葵の嗚咽。流れる汗。
「はぁ・・・運動・・・してない私には・・・苦行すぎるよ・・・」
それもそうだ。人並みには体力はある・・・が、その程度の葵には凹凸が激しく傾斜がきつく、陽がほぼ入らず足元の見えないこの森林ではきつすぎたのだ。
・・・この時点で女神の運動能力が高いことがうかがえる。運動能力だけではない。葵がゆっくり歩いて転びそうになるのにもかかわらず、彼女は軽くあしらう様に森林を超えていくのだ、バランス感覚は並大抵のものではない。
「まったく・・・本当にあの人は、人間なのぉ・・・?」
そう吐きながらも前に進む。
「進まなきゃっ・・・!」
進む。
崩れかける体を奮い立たせ、
目を見開き、
木々の根を超え、
進む。
「茜ちゃんのためにっ・・・!」
親友のために、
進む。
進む。
進む。
突然体が熱くなり葵は、意識を失う。
いや・・・「自我」を失う。
「んもぅっ!!強いっ・・・!」
一方、茜と静華は押せり押されりの激戦を繰り広げていた・・・訂正しよう。静華の一方的な狙撃に茜はなんとか食いついていた。
(弾が残り弾倉2個分かぁ・・・もうそろそろで私は戦闘能力を失う。そうすれば私には静華さんの目が向かなくなる。つまり、葵が出待ちされてやられちゃう・・・。)
「葵っ・・・!まだなの・・・!」
そう吐くと耳につけていた無線機がプツッと言う音を立てた。
「はぁ、またですか?もう良い加減に・・・」
「茜、突貫用意」
「あお・・・い?」
「突貫用意」
「ああ、うん。突撃するんだね。分かった。」
「3.2.1.突貫」
そう言われ茜は遮蔽物から一気に抜け出し、何もなくただ長いだけの広場を駆け高台へ真っ直ぐ向かう。
そして葵は高台の側面の密林から抜け出し静香のもとへ、一気に走った。
「駄目だよぉ、葵ちゃん私が気づかないと思っているの?」
そう言い、静華はSRのサイトを横にずらしアイアンサイトを覗いた。茜にはそれが見えた。
(フリップサイトだったのっ・・・!?葵がっ・・・!葵が撃たれるっ・・・!)
茜は渾身の力で地面を蹴り、跳躍する。
「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!」
「ふふっ、そんな大きな声出したらばれちゃうよー」
静華は腰に付けてあるホルスターからハンドガンを取り出し、飛んでいる茜に銃口を向け、引き金を引く。 茜に着弾する。
(訓練弾だけど立派な銃弾だね、痛いや・・・)
そんな事を脳に走らせながら。ふと笑顔を見せる。
「何を笑っているのぉ?」
「静華さん、」
「?」
「目の前の敵に集中したほうが良いよぉ〜?」
そう言われ静華はとっさに銃を葵に向けようとするが遅い。なぜなら
もう懐に入られていたから
そして葵は銃床で静香の腹を突き、押し倒す。
「はぁ・・・負けちゃったわね」
「やっ・・・たの?うそ!?ほんと!?やったーー葵、勝ったよ!私達!」
そうして茜が笑顔を見せ葵に近寄ると違和感を感じる。勝ったのにも関わらず、喜びもせず、安心した様子も見せず、ただ倒れている静香に視線を送っている。
「何かしら?」
静華が聞いても何も反応せず、
近くに落ちていた、静華のハンドガンを拾い
静華に銃口を向ける。
「あ、葵?もう試合は終わったよ?」
そう言い葵の顔を見る。
「あお・・・い?」
茜は青ざめた。・・・それもそのはず。
今の葵の顔はここにいる誰よりも、
悪魔だった
茜は呆然としていたが自分を取り戻し葵を止めようと
「葵!!」
パンッ
声を出したが間に合わなかった。
頭に銃弾を受けた静華はその場に倒れこんだ。
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どうも作者の豆腐でいです。ほんと読みにくい名前でスミマセン。
というわけでaoi no danganいかがでしたでしょうか?楽しんで頂けたなら幸いです。
その後の葵の暴走、静華の容態はどうなったのでしょうか?正直執筆者である私ですらわかりません。まぁ、だいたい構想は出来てるのですがw
話は変わりますが、何故私がになろうと思ったか皆さんはわかりますか?もともとライトノベルやアニメといった界隈の物が好きな私は、とある時ふと(ラノベかきてぇ・・・)、と思ってしまったのが始まりです。最初はどんな作品にしようか悩みましたが、まず第一に自分が楽しめるものならいいのではないかと思いました。もちろん皆様に楽しんでもらうのは大切ですが、自分が楽しめないものは聞き続けられないと悟ってしまったのです。どうでもいいことはさておき、このaoi no danganは次回もあります。一応連載し続ける予定ですので良かったら次も見てください。
それでは次回も見てくれる事を心待ちにしております!有難うございました!