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超短編2

あめのちのはれ。

作者: しおん

長く続いた雨が上がって僕らの心は高揚した。


外で遊びたい。

そんな欲求を押さえ続けてはや五日。やっとこの日が訪れたのだ。外に出ることが億劫になるようなどしゃ降りの雨はどこか遠くへ過ぎ去って、今残っているのは鮮やかに空にかかる虹だけだ。その虹すらもこの日を美しく演出するために作られたもののように感じる。


さて、何をしようか。


今ならなんでも出来てしまうような、そんな予感さえする。実際はそんなことないのだけれどこの日のために蓄積されてきた力はどんなことでも可能にするパワーを持っているように感じさせるのだ。


うずうずとした体に溜まりにたまったフラストレーションは、今この瞬間から解放されはじめ次に雨が降る頃には解消されているだろう。


着なれた服で身を包み、履き慣れた靴のかかとをならして僕は外へ駆け出した。目的地などないけれど、そんなものはあとから考えればいい。それに、冒頭で言ったようにこの感情を抱いているのは僕だけではないのだ。同じように家のなかで足止めをくらっていた者たちは皆一様に屋外を堪能しているだろう。


じめじめした天気の後のからっとした気候の、なんと清々しいものか。


読んでくださりありがとうございます。

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