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歓迎します!

次の日。学校生活で結構重要なイベントが行われた。

「よぉっし!みんな、席替えをする!くじ引きだぁ!」 

てか、先生の声でかくない?うるさいよ。でも、それ以上にクラスがザワザワする。(席替えかぁ~。少し楽しみ)クラスの席は縦6、横5の構成になっている。今の席も窓側で結構いい席だ。みんな次々にくじをひいていく。(あ、次かぐやなんだ。)かぐやがくじを引き、席に戻ると私に番号を教えてくれた。もちろん、口パクで。かぐやは23番らしい。かぐやに近いといいなぁ。

「次は藤乃!」

よしっ!私の番だ!箱にいきおいよく手を入れて、紙を選ぶ。これだ!!髪を見ると28番と書いてあった!やったぁ!かぐやの隣!!!!うれしいいいい!私がかぐやに口パクで番号つたえると、かぐやはピースサインを返してくれた。

「じゃあ、みんな席の移動を初めてくれ!」

先生の合図でみんな一斉に動き始める。私は自分の席につき周りを見ると、後ろの席にかなたくんがいた。

「え・・!?かなたくんこの席なの!?」

「うん。よろしくね。藤乃さん。(ニコッ」

この笑顔は、ムカつくくらいに人受けがいい。あ、かぐやにも紹介しとかなきゃかな。かなたくんの事。

「かぐや!この人、細井かなたっていうの。昨日、ハンカチ拾ってくれたひとだよ!」

「桜井かぐやです。よろしくお願いしますね。細井さん。」

「うん。よろしくね。」

おぉ!かなたくんとかぐやって結構お似合いな感じかも!まぁ、こっちのかなたくんとならね(笑)私は小声で問う。

「かなたくんっ!その笑顔とかなにっ!?この前と全然違うんだけどっ!」

「うるせぇな。黙れよ。最初に言っとくぞ?クラスの中では俺の邪魔をするな。絶対にな。」

うわっ、何その言い方!!!ムカつく~~。これ以上、かなたくんと話していたら爆発する。やめよう。前を向くと、私の前の席の子が話しかけてくれた。

「小出みのるです。よろしくお願いしますっ!」

「あぁ、藤乃つばきです!よろしく!」

男の子だ。眼鏡をかけている。少し、照屋さんなのかなぁ?かわいい系男子だ。

「つばきさんは、もう、部活とか決めたんですか?」

部活・・・。そうだっ!決めなきゃなんだっ!うわぁ、どーしよぉー。運動部は朝早いから嫌だし・・・。う~ん

「僕、謎部に入るんです!」

なぞぶ・・?そんな部あるんだ。なにやるんだろう。

「謎部ってなにやるの?初めて聞いたけど・・・。」

「それはそうですよ!僕が作りましたから!」

「えぇー!すごいねぇ!」

「この世の謎を検証するんです。僕、こういうの大好きなんですよぉ~!!」

あぁ、ミステリー研究会みたいなやつか。

「それで、今、部員を集めてて・・・」

「そっかぁ~大変だねぇ~。」

「つばきさん、入りませんか?」

え・・・?いやいやいや、それはない。興味ないしね。

「私!?ないない。まず、なんで私なの!?」

「僕が、最初に話しかけたからです!」

えぇ~~~~~~~~~。なにその理由・・・。小出くんの、目がキラキラしている・・まぶしい。すごく期待してるんだなってのがわかる。でもごめんね。はいらないよ。

「!?謎部!楽しそうですね!!私、入りたいです!いえ、ぜひ入らせてください!!」

・・・?か、かぐや!?てか、話聞いてたんだ。いつも以上に輝くかぐやの目。小出くんはポカンとしている。だけど、だんだん笑顔になり・・・

「もちろん!桜井さん歓迎します!部長の小出です!よろしくお願いします!・・・それで、桜井さんも入ったところでつばきさん・・・?入りませんか?」

小出きたない!それは、すごく汚いやり方だっ!かぐやを見ると・・・やばい。みれない。見たくない。目が予想できる・・・。

パシッ   手を持たれた。かぐやに。負けるな私。がんばれ私。

「つばき・・・!!」

!?ずるい、ずるいぞ・・・かぐや!でも、友達を裏切るのは・・・

「・・・わかった。入部するよ。」

「「やったぁ!!」」

二人は嬉しそうに、祝杯のジュースを買いに行った。私は机でうなされる。(あぁぁぁぁなんで入っちゃったのぉぉぉぉぉぉ)

「ぷっ(笑)お前、本当にバカだな。」

かなたくんだ。そういえば、後ろにいたなぁ。

「っうるさいわねぇ!!」

こいつも引きずりこみたい。この地獄を味あわせたい。

「かなたくんも入る?謎部!」

「うん。なかなか楽しそうな部だしね。・・・・・なんていうとおもっ・・・たk・・・」

「どうしたの。顔が人間の色じゃないけど?」

後ろをみると、小出くんがやばい光を放っていた。かぐやに負けないくらい、目を光らせてる。

「本当ですか!?細井くん!本当ですかっ!?」

「え、いやぁ・・・俺は・・」

「歓迎しますよ!細井くん!部長の小出です!これからよろしくお願いしますねっ!!ぼく、もう一本ジュース買ってきま-------------------す!!!」

「ぷっ(笑)本当にバカね。かなたくん」

やったぁ~~かなたくんに初勝利!!★ 一人、心の中でもりあがっていると・・・

「お前、ぜってー覚えてろよ。この恨み、一生わすれねぇからな。」

小声で言われた。怖い怖い怖い怖い怖い。 でも、すごく楽しそうな部になる予感♪

「それでは、新入部員3名を祝して かんぱーーーーい!!!」

「「かんぱーい!」」

「・・・かんぱい。」

もっと楽しそうに言いなさいよ、かなたくん。あ・・・そういえば、この前までかなたくんに感じてた違和感ってもう、ない・・・。気、使ってくれたのかな。ふふっ、意外とやさしいとこあるじゃん。

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