表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

裏と表

つばきが教室に帰ってしまい、その場にはかなたとゆうがが残った。

「あのさぁ、細井。お前はいつから力を持った?」

ゆうがは気になっていた。結界なんて、どうやって分かるんだ?そんなに、目立たない力だし。

「中2だ。体育の時間に俺の方にボールが飛んできたんだ。俺はそれに気づいてなかったから、クラスメートが注意してくれたんだけど、反応できるわけがない。そして、ボールが当たりそうなとき、俺の近くでなぜかしらそのボールが跳ね返ったんだよ。それで気づいたってわけ。見てたやつは、5,6人程度だったから、助かったけどね。ゆうがはいつ気づいたんだ?」

「俺は、中1だ。パソコンの授業の時にな、使ってたらいきなりパソコン壊れちまって(笑)あれはびっくりしたなぁ~。それから、電気機器に触るとなんでも壊れちまうんだぜ?それで気づいたんだ。」

二人は笑いながら話続ける。いつの間にか仲が良くなっていた。つばき抜きで(笑)

「そういや細井、藤乃つばきってやつ見て何か思わなかったか?」

「あぁ。なんか変な感じだね。お前と似てるじゃん。」

「そういうことじゃねぇよ。(怒)」

違う。俺が言いたいのはそういう事じゃない。もっと違う・・・こう、なんていうんだ?

「やっぱいい!細井に聞いた俺がバカだった。」

「じゃあ、誰に聞けばお前はバカじゃなくなるんだよ(笑)」

「うるせぇっ!」

このことは、俺の中だけの秘密にしておこう。考えすぎかもしれない。それに、俺だって、よくわからないんだ。俺たちは、教室に戻った。

********

「つばきっ!どこに行ってたんですか?探したんですよ!おかげで、私は一人で昼食を・・・」

「ああぁ。ごめんね、かぐや!私のお弁当のおかず一個あげるからっ!」

かぐやはそれで許してくれた。かぐやに、卵焼きをあげると、かぐやは美味しそうに食べてくれた。そういえば、かなたくんがまだ戻ってきてない。(まだ体育館裏にいるのかな)私はお弁当を食べ終わり、かぐやと話していた。

「担任の先生、いい人そうでよかったですよね!」

「えぇ~?そうかなぁ~、めんどくさいタイプの先生じゃん」

やっぱり、かぐやは気に入っていたのか・・・。

「絶対にあの先生に、目つけられたくないね。絶対、こき使われるし。」

「そんなっ!つばき!先生に失礼ですよ!」

怒られました(怒)あぁ、かぐやはなんていい子なんだ。話していると、かなたくんがかえってきた。かなたくんは、クラスメートに大丈夫か?と何回も声を掛けられていた。かなたくんの周りにはすぐに人だまりができ、見ていると・・・

「大丈夫ですよ(ニコッ 」

げっ・・・。きたよ、かなたくんスマイル・・・。体育館裏で話した時とは大違いだ。(うまく使い分けてんなぁ~)私が、ジト目でかなたくんを見ているとかなたくんが私に気づいた。

「ニコッ」

笑いかけてくるなぁぁぁ!かなたくんの本性知ってるんだからね!私は、アッカンベーをして返した。ムカつく~~~~。窓の外を見ると、桜が満開に咲いている。入学そうそう、同じ力の人を2人も見つけてしまい、かなたくんの裏と表も知ってしまった・・・。これから、どうすればいいのやら・・・。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ