期待しているのだ、明日に。
「みんな、元気にしてる?」
暇すぎてついこんな事をしてしまう。一体、誰に言っているのだろうか。
「あ、自己紹介がまだだったね!私の名前は 藤乃つばき。なんと、春から高校生になりますっ!!」
また、してしまった···。だから誰に言ってんの!? 誰もいないといえど恥ずかしい。春休みってこんなに暇だったっけ? ちらっ、とカレンダーをみると明日が入学式だと分かる。
「入学式かぁ~。緊張するなぁ・・・。」髪型はどんなので行けば好印象だろう。スカート丈は? しゃべり方は? 何でも第一印象は大切だ。そんな事を考えている時
「つばき~~お風呂入りなさーーい!」
お母さんの声だ。私は分かったと返事をし、一階に下りる。リビングではお父さんが野球を見ていた。お母さんも一緒だ。私は服を脱ぎ、お風呂に入る。するとリビングからはお父さんの叫び声が聞こえた。
「うるさいなぁ···。」
きっと、ホームランでも打ったのだろう。良かったですね、はいはい。すこしお湯に浸かっていると、お湯がぬるくなってきた。私は自分でお湯を温かくする。私はいつからか、この世界とはかけ離れた[力]を使う事が出来るようになった。自分で[火]が出せるのだ。もちろん、この事は誰にも言ってない。言うのが怖い。いい湯加減になったところで、私は体を洗いお風呂を出る。冷蔵庫からアイスを持っていき、自分の部屋で食べ始めた。
「火照った体にアイスがしみるぅぅ~!」
この瞬間はすごく好きだ。愛してる。アイスの棒はいつも燃やして無くしてる。これが一番楽だ。時計を見ると10時30分。
「そろそろ、寝るかなぁ~」
歯磨きをしに一階に下りる。歯磨きをしてる間、こんな事を考える。(もし、自分と同じ[力]を持つものがいたらどうしよう。)今まで会ったことがないから少し、期待しているのだ。両親におやすみを言い、眠りにつく。明日が楽しみだ。どんな事が待っているのだろう···
読んでくださりありがとうございます! 今回、初めて投稿しました。これからもどんどん投稿していきたいと思います! そして、物語もどんどん登場人物が増え、バトルも展開していく予定です! どうぞよろしくお願いします。