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ディンの紋章 ~魔法師レジスの転生譚~  作者: 赤巻たると
第四章 エルフの峡谷編
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第十一話 湯煙は血の香り

 


 湯を沸かし直し、ゆったり浸かること数十分。

 ちなみに俺は、湯は熱ければ熱いほど良いという信条を持っている。

 前世でも熱い風呂を沸かして、身内を震え上がらせたものだ。

 そんな性分であるため、今も湯の温度を体感45度近くまで上げていた。


「良き湯かなぁ……」


 川の神様も大絶賛だと言い切れる湯加減だ。

 好きに温度をいじっていい時には、たいていこの湯温なのだ。

 普通の人なら熱さに飛び上がるところだろうが、俺からしてみれば日常である。

 サウナも特に苦には感じない。

 痛みへの鈍感さが、ここにも現れているのかもしれないな。


 それに、この温度にすると、いい感じに湯煙が立ち昇るのだ。

 視界が真っ白に染まって、非常に風流な気分に浸ることができる。

 俺は全力で風呂を満喫しつつ、深く息を吐いた。


「しかし、よくやるなぁ」


 窓の外に耳の意識を傾ける。

 すると、消耗激しい二人の声が聞こえてきた。

 いや、アレクはまだまだ余裕があるみたいだな。

 しかし、イザベルの方に体力の限界が来ているようだ。

 アレクは追い詰めるように、イザベルは強がるように、言葉の応酬をしていた。


「ククク、なかなかやるのぉ。しかし、もう限界のようじゃな」

「……冗談。体力切れを起こしそうなのは、むしろそっちだよね」


 この数十分間、一時も休むことなく激戦が続いている。

 よくもまあ、そこまで暴れまわったものだよ。

 途中で通行人が来たっぽいけど、二人が『去れ!』と一喝したら逃げていったみたいだし。

 ひぃ、って言いながら逃げて行ったエルフは泣いていいと思うんだ。


 先祖の怨敵と、エルフの姫。

 その両者が戦う姿に、相当な戦慄を覚えたことだろう。

 他のエルフとしても、あまり関わりたくない光景のはずだ。

 大雑把な考察をしていると、窓の外で動きがあった。

 アレクが軽く息を吐いて、イザベルに向かって声をかける。


「……ふぅ。相手をするのも馬鹿らしい。

 汝も限界のようじゃし、そろそろやめるか?」

「私はまだ十分いけるけど、あんまり年長者を虐めてもなんだしね。

 提案通りでいくなら、この場は引き分けということでいいかな?」

「ふん、まあ良かろう。情けをくれてやらんこともない。ありがたく思うのじゃ」


 おお、よかった。

 どうやら和解したようだな。

 河原で決闘した後の番長みたいな連帯感だよ。

 できればその調子で二度と争わないで欲しい。


 アレクも峡谷に来てからは少し退屈してたみたいだし。

 イザベルに相手をしてもらって、ストレス解消にはなったことだろう。

 聞こえてくる両者の声は、非常に明るく軽やかだ。


「……服、泥だらけだね。私は薄着だからいいけど、そっちのローブって――」

「ふん、見ての通り一着しかない。まあ、洗えば何とかなるじゃろ」


 なに、アレクのローブって替えがなかったのか。

 でも、考えて見れば当たり前だな。

 かなり高度な加護をつけてるみたいだし。

 ほいほいスペアは用意できないのだろう。


「屋敷に大きな浴場があるから、ついでに汗も流せばいいんじゃないかな」

「ほう? それは楽しみじゃの。よかろう、我輩との同行を許可してやらんでもない」

「……偉そうだね、相変わらず」


 アレクだしな、仕方がない。

 あいつの我儘も、慣れれば可愛いものよ。

 アレクは基本的に冷静な思考もできるし、精神が幼いというわけではない。

 ただ、天上天下唯我独尊というか。

 多少の倨傲っぷりが色々と残念さを引き立てている。


 もっとも、実害が出ない程度の傲慢さであれば、普通に許容できる。

 親しい少女の我欲であれば、俺の懐も広くなろうというものだ。

 これがもし中年親父の傲慢さなら、無言でアッパーカットをくれてやる次第だけど。

 姪や甥の私意に付き合ってると思えば、そこまで目くじらを立てることじゃない。


「まあ。たまには争い抜きでくつろぎたいし、同行しようかな」

「帯同を許す。案内するが良い」


 ほぉ。思った以上に親密になりつつあるな。

 一緒に風呂に入る仲ともなれば、敵対意識も芽生えまい。

 やっぱりエルフ同士、友好的であって欲しいものだよ。

 俺はしみじみと頷く。


「しかし、屋敷にそんな大きな浴場があったかのー。

 50年前に来た時は、小さな風呂が一個あるだけだったはずじゃが」

「私も外に出てることが多いから、詳しくは知らないけど。

 爺様が一人で石材や香木を集めて増築したらしいよ」

「ふむ。小僧にしては、なかなか粋なことをするではないか」


 珍しくアレクがジャックルを褒めている。

 入浴できると聞いて、上機嫌になってるようだ。

 湯浴みは人の関係をつなぐ偉大なものだな。心から実感する。


 ……ん。ちょっと待てよ。

 あいつらさっき、浴場って言ったか?

 浴場、すなわち風呂。すなわち湯船。

 てことは、あいつらが今向かおうとしてる場所って――


「もし小僧が覗いてきたら滑稽じゃのー。

 そんなことになれば、湯の底に沈めて天然の棺桶にしてやるが」

「爺様をなんだと思ってるのかな……。

 あの人は既に老齢だし、それに覗きなんて非道徳的なことはしないよ」


 イザベルの叱咤に、アレクはクスクスと笑う。


「じゃな、それは言えておる。

 もし我輩の肢体を拝もうとする愚物がおれば、

 逆さ吊りにして拷問の末に処刑してくれるわ」

「恐ろしいことを言わないの。まあ、とりあえず行こうか」

「じゃな。クク、大きな浴場と聞いて楽しみじゃ」


 ふふふ、うふふ、と仲睦まじく微笑み合っているであろう二人。

 同族のエルフとして、これ以上ない和解を成し遂げようとしている。

 そんな中、俺は脱兎のごとく立ち上がっていた。


 ――このままでは、死ぬ


 物理的にも社会的にもだ。

 まかり間違って両者全裸で鉢合わせー、とかなったりしてみろ。

 キャッキャウフフな展開なんて待ってない。

 十中八九、変態のレッテルを貼られた上で軽蔑されるだろう。


 しかもその際、どんな迫害を受けるか分かったものじゃない。

 ここは取り急ぎ、大声でジャックルを頼るしかない。

 いかに広い屋敷といえど、全力で叫べば聞こえるはずだ。

 ジャックルが二人に、風呂が使用中であることを説明してくれればいいのだ。


 そうすれば、決定的な危機は回避できる。

 しかし、ジャックルにあの二人が止められるだろうか。

 そこに不安要素が残る。

 やはり、安全策を取って一刻も早く脱出するしかないな。


 浴場の戸を開け、いざ外に出ようとする。

 しかし、そこには筋肉ダルマ――もといジャックルが立っていた。

 唐突なバッティング。

 こうなれば、次の流れは簡単に予想できる。

 ジャックルは思い切り拳を振りかぶった。


「ウリィイイイイイイアアアアアアア!」

「な、何でここにいやがるんだ爺!」


 持病の殴り癖が発動してしまったようだ。

 しかし、俺とて同じ攻撃は食らわん。

 拳を間一髪で避け、一本背負いの形に持ち込む。

 二度と俺を殴れなくなるよう、恐怖を刻みつけてくれる。


 だがその時、足の裏に嫌な感触が走った。

 石鹸だ。薬草入りテカテカ石鹸を、軸足で踏んづけてしまった。


「うぉあッ……!」


 俺は為す術もなくすっ転ぶ。

 しかし、なんとか投げ自体は完了した。

 俺の全力投擲を受けて、ジャックルが凄い勢いで飛んでいく。

 そして、彼は桶の山に突っ込んだ。

 とてつもない轟音がして、桶が崩れ去る。


 ……ちょっとやりすぎたか。

 すわ死人を出してしまったと不安になったが――

 ジャックルはすぐに立ち上がった。

 さすが歴戦のエルフ。耐久度も折り紙つきか。

 俺はジャックルに対して、全力で文句をぶつける。


「……俺、風呂に入るって言ったよな?

 いきなり踏み込んできた挙句、

 殴打マッシーンと化すのはどういう了見だ。あぁ?」

「ぐ、く……。そういえば、そんなことを言っておったな。

 地図を眺める内に失念しておったわ」

「鳥頭かよ。それともボケたか、ボケたのか?」

「儂はまだ現役だ!」


 そこは否定するらしい。驚かせやがって。

 いきなり筋肉男が入ってきて何事かと思ったじゃないか。

 まだ心臓の動悸が止まらん。


 泰山流千条鞭の使い手みたいな身体を見せるな。

 そんなのが視界に入っても全く嬉しくないんだよ。

 細身で綺麗な褐色お姉さんにでもなって出直してこい。

 怒涛の不満が頭に浮かんできたが、俺はすぐに本懐を思い出す。


「って、それどころじゃない! ジャックル、俺は出るからな!」

「何を急いでおるのだ」

「アレクとイザベルがここに来ようとしてるんだよ! 鉢合わせでもしたら最悪だ!」

「な、なんだとぉおおおおおおおおおおおお!」


 イザベルはともかく、アレクは意に沿わない者に対して容赦がない。

 何だかんだで、あの二人にも羞恥心があるみたいだし。

 男の視線を受けたら、怒りだすこと請け合いである。

 ジャックルも、ここでアレクに出くわせばどうなるか予想がついたようだ。

 彼の顔がみるみる青ざめていく。


「も、もっと早く言うのだ馬鹿者!」

「できるわけねえだろ! お前も来てどうするんだよ!

 もうあいつら入ってくるぞ!」

「仕方なかろう! 儂だって湯浴みくらいしたいわ!」


 って、言い争ってる場合じゃない。

 事は一刻を争う。

 早くこの浴場から出て行かないと。


 しかしその時、鋭い痛みが走った。

 どうやら、先ほどの柔術のさなかで、足をくじいてしまったようだ。

 なんという不運。いかん、このままでは間に合わんぞ。

 ここはジャックルに肩を貸してもらって、何とか退出――


「戦略的撤退ッ、儂は後で入り直す! 達者でな!」

「おいこら、待てや爺!」


 ジャックルは一瞬で服を着て、出て行ってしまう。

 早い、なんという早さだ。

 今までで一番の機敏さじゃないか。

 都市伝説のターボ婆ちゃんも真っ青だよ。

 どんだけアレクが怖いんだか。俺も怖いけど。


 ジャックルはあろうことか、屋敷の外まで逃げていく。

 窓から外を確認すると、走り去る奴の後ろ姿が見えた。

 俺を生贄にするつもりかあいつは。


「戻ってこい、ジャックル! お前も道連れにしてやる!」

「頑張るのだ、お前のことは忘れん……」

「老兵が先に逝け! 俺みたいな若者を生贄に捧げるんじゃない! カムバーック!」


 俺の執念の声掛け虚しく、ジャックルは姿を消してしまった。

 涙を抑えるような素振りを見せてたが、明らかに演技だ。

 大げさな挙動をすれば許してもらえると思ってるのか。

 

 せめて一言、アレクたちに『浴場は使用中だ』と伝えてくれるだけでいいのに。

 ……まあ、ジャックルが自主的にアレクに話しかける姿は想像できないし。

 そこは仕方ないといえば仕方ない。


 もはや猶予はゼロに近い。

 ここに至った今、頼れるのは自分の力だけだ。

 俺は足の痛みを我慢して、全身の力を振り絞った。


「ぐぬぉおおおおおおおお!」


 何とか片方の足だけで立ち上がる。

 よし。少しふらつくが、辛うじて歩けそうだ。

 内心でガッツポーズを決めた瞬間、脱衣所から絶望的な声が響いてきた。


「やれやれ……身体が汗と泥でぐっしょりじゃ」

「洗って落とせばいいよ。

 ……それにしても、爺様たちは相変わらず置きっぱなしだなぁ。

 当番の人も困るだろうにね」


 全身から嫌な汗が吹き出す。

 あの爺……整理しておけば、俺の服に気づいてもらえたかもしれないのに。

 完全に脱ぎっぱなしの衣服その一としか見られてない。


 このままだと、あいつら普通に入ってくるぞ。

 どうしよう、どうしよう。

 奴ら完全に入り口に立ってるよ。逃げ場ないよ。

 落ち着け、こういう時こそ冷静に行動するのがプロというものだ。


 素数を数万回数えてきた俺だぞ。

 逆転の一手を思いつけば、まだ間に合う。

 しかし、肝心の方策が出てこない。

 慌てまくってる内に、衣擦れの音が聞こえてきた。


「あれ、誰か湯を沸かしてくれてたのかな?

 でも爺様も入ってないみたいだし」

「まあ、一番風呂が好きな我輩からしてみれば幸運というもの。

 誰かが浸かった後の風呂は抵抗感があるのじゃ」

「一番風呂が好きなの?」

「うむ。と言うより、一番風呂以外は嫌じゃ」


 二人が和気藹々と会話を交わす中――ここで、俺に天啓ほとばしる。

 今の時点で声をかけて、

 「俺が入ってるから後にしてくれ」

 と主張すればいいのではないか?

 そうすれば両者痴態を晒さずに済み、いい事づくめじゃないか。


 実に素晴らしい解決策だ。

 そう思い、いざ声を出そうとしたのだが――


「偏屈だねー。もし誰か先に入ってたらどうするつもり?」

「ふむ、そうじゃな。我輩の先に悦楽を享受するなど愚の極み。

 まずは全身の骨の数を倍にしてくれる。物理的に。

 その後はまあ――流れに任せて折檻じゃ」


 俺は言葉を飲み込んだ。

 流れに任せて折檻ってなんだよ。

 立ち会いは軽く拷問、後は流れでお願いします、ってか。

 およそ大陸の英雄が働かせる思考だとは思えんぞ。


 圧倒的な絶望の匂いに、思わず入り口から距離を置いてしまう。

 全身が恐怖で震えてきた。

 アレクの滅殺発言に対して、イザベルも苦笑いを含めた声を出す。


「き……厳しいね」


 ええ、厳しすぎると思います。

 なんか涙が出てきたんだけど。

 これ、名乗りでたら八つ裂きにされるパターンだよ。


 というか、先に風呂に入られただけでキレるってどんな価値観だ。

 風呂の精霊かお前は。

 排水口に髪が詰まって床上浸水を起こせばいいのに。


「汝は逆に何も思わぬのか? 裸を見られても喜ぶ変態か」

「いや、見られるのは基本嫌だよ。

 あんまり他の人に見せたことないし……」

「つまり、もし男に肌を注視されたらどうするのじゃ?」

「うーん、まあ……失神させて記憶から消すかな。物理的に」


 ずいぶん物理が好きだなお前らは。

 物理学術協会の回し者か。しかし甘かったな。

 俺は鉄球の実験で事故って以来、物理学とは決別したのだ。

 無茶な授業を強いたあの教員だけは許さねえ。

 それはともかく、今は目の前のことに対処だ。


「さて、それでは入るとするかのー」

「朝から沐浴って贅沢な気分になるよね」


 乙女チックな会話をしてらっしゃる。

 剣や拳を振り回す平時の姿を考えなければ、物凄く微笑ましいんだけどな。

 あの血生臭さを思い出すと、ピクリとも笑えない。


 ついに二人が入場せんと歩み出す。

 まさに戸へ手が掛けられんとしたその刹那――

 俺は湯船にダイブインしていた。


 必死の決断である。

 もはや他に選択肢はなかった。

 音がしないように沈み込み、浴槽の端まで逃げる。

 時を同じくして、彼女たちが浴場に入ってきた。


 ここは無駄に湯船が広い。

 さらに、深さも普通の湯より遥かにある。

 接近されない限りは見つからないはずだ。

 湯気の量も尋常じゃないしな。

 息の続く限り、ここに潜伏するしかない。


 とりあえず湯の中にいては外の声が拾えない。

 潜伏に適した魔法が水魔法あるので、それを使うことにする。

 奴らに感づかれないよう、こっそり内心で詠唱した。


(水の鏡は音色を奏で、不音の海を沸き立たす――『ウォーターサウンド』)


 これは魔素で水面までの魔力の流れを作り特殊な水に変え、

 水中へと音を通すことが出来る魔法だ。

 あまり経験がなくても使用できる下位魔法で助かった。


 あいつらとて、湯船に入る前に頭を洗うはず。

 二人同時に目を瞑った時――

 韋駄天のごとく逃げ去れば、誰がいたのかは特定されない。

 かなり難易度の高い脱出方法だ。

 しかしここに至った以上、一縷の望みに賭けるしかない。

 でないと、間違いなく狩られる。


「すごい湯気じゃな……相当熱いぞこれは」

「ここまで熱いと、爺様でも無理なんじゃないかな」

「いや、爺の肉体を持つ小僧ならいけるじゃろ。

 感覚鈍っとるじゃろうし。我輩は見ての通り無理じゃが」


 水面下から、二人の様子を眺める。

 湯気で輪郭がぼんやりと見えるくらいだ。

 上手く行けば、二人が視線を外している最中に退却することもできる。

 可能な限り、逃走のイメージトレーニングをしておく。


「しかし、いらぬ荷物を拾ってしまったのー」

「ん、何の話かな?」

「聞こえぬか。背後から近づく鬱陶しい声が」


 アレクとイザベルが身体を洗っている時。

 もしくは、互いに会話をしている時。

 他の対象物に集中するとき、周囲への注意は散漫になる。

 その時こそ、俺が逃げ去る絶好の機会だ。


 二人、二人までの眼なら欺ける。

 俺の息がどこまで続くかが問題だが、必ず好機はやってくるはず。

 生きた心地がしない心中に、いくばくかの希望が湧いてきた。

 だが――


「わー、熱いです。湯気がすごいです」

「あれ、セシルちゃん。来たんだ」

「ふん、小うるさい輩め。騒いだらそこの熱湯に叩きこむからの」

「だ、だいじょうぶです。セシルはお行儀よく、お風呂に入れます!」


 とても溌剌とした声が、浴場に響き渡った。

 峡谷の人気者。ジャックルの孫娘。

 場を和ませる、みんなのアイドル。

 彼女を泣かせるようなことがあれば、ここのエルフ全員から軽蔑されること請け合い。

 そう。元気いっぱい幼女、セシルが入ってきたのだった。





 

 神様。

 俺がなにか悪いことをしましたか。



 


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