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ディンの紋章 ~魔法師レジスの転生譚~  作者: 赤巻たると
第四章 エルフの峡谷編
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第九話 族長の話

 

 

「……寝れん」


 恐らく、時刻は深夜2時くらいか。

 前世ならばもっとも活き活きとしていた時間だ。

 草木も眠る丑三つ時、ニートが覚醒する丑三つ時よ。

 しかし、今となっては睡眠時間の一部にしか過ぎない。


 普段ならば、この時間帯は爆睡しているのである。

 しかし、このままでは寝れんな。

 散歩でもしてくるか。


 深夜徘徊とはこれまた懐かしい。

 ディンの屋敷では、出歩いてたらウォーキンスが心配するからな。

 よっぽどのことがない限り、無断で出て行きはしない。


 いざ外に出ようとすると、明かりが漏れている部屋を見つけた。

 はて、あそこは書斎だったはずだ。

 誰かが整理でもしているのか。

 ……こんな時間に?


 実に怪しいな。

 こっそり部屋の中を覗いてみる。


「……ジャックル、か」


 そこには、うつらうつらと船を漕ぐジャックルの姿があった。

 半分寝てるな。俺の足音も耳に入っていないみたいだ。

 ゆっくりと近づき、机の上に広がる紙を見る。


 ふむ、地図か。

 エルフの峡谷の見取り図のようだ。

 しかしまあ、ずいぶんと入り組んでるな。

 方位磁石を持ってても確実に迷いそうだ。


 地図上には所々にバツ印が打たれている。

 どうやら、それが帝国兵の布陣位置らしい。

 ドワーフ鉱山に程近い場所に拠点を置いているみたいだ。

 森の樹海部分に入らないギリギリの所で、妙薬の原料になる草を乱獲してるってことか。

 いい迷惑だな。


 それにしても……ジャックル。

 帝国を完全に無視しているように見せかけて、しっかり対策を練っていたのか。

 しかも深夜にこっそりという所がいじらしい。

 良い族長さんじゃないか。

 俺が静かに頷いていると、ジャックルが目を覚ました。


「お、起きたか。こんな所で寝てると風邪を――」

「ウゥゥゥリィィィィアアアアアアアア!」


 忘れてたー!

 そうだった、殴り癖があったんだった。

 しかし、一撃を見事に回避して背後に回り込む。

 そこから羽交い絞めにして、身動きを封じてやる。

 口を手で抑えて大声をストップさせた。


「シーッ! 静かに。俺だよ、別に危害は加えないって」

「……はっ。なんじゃ、レジスの小僧か。驚かせおって」


 驚いたのはこっちだっての。

 心臓を落ち着かせるために深呼吸。

 同時に、ジャックルの背後にある地図を一瞥する。


「どうだ。帝国兵への対策はできたのか?」

「一応な。これ以上の横暴は絶対に許さぬ。

 エルフの誇りにかけて、敵を排除せねばならん」

「そっか。……そういえば、ここってアレクの肉親の墓もあるんだっけな」


 アレクとジャックルの口論の中で、そんな情報が出ていた気がする。

 エルフの寿命は長くて400歳前後。

 恐らくアレクの一族は、間違いなく墓の中だろう。

 それ以前に、彼女の両親は、非業の死を遂げているのだから。


 俺がアレクの名前を出すと、ジャックルの顔色が少し変わった。

 居心地の悪そうな、戸惑っているような、そんな表情だ。


「儂もな……別にアレクサンディアが嫌いというわけではないぞ」

「まあ、やり取りを見てたら何となく分かるけどさ」

「50年間隔でふらっとやって来て、峡谷をかき乱す。

 奴に煮え湯を飲まされた一族も多い。毛嫌いのされ方は尋常ではない。

 だから儂も、皆の面前では排斥する態度を見せておるのだ」


 なるほど、アレクは定期的に峡谷に来てたんだな。

 だからこそ、世代ごとに皆彼女を敵視していたわけだ。

 子供からお年寄りまで。ゆりかごから墓場まで。

 剛毅なことだ。


「レジスよ。お前は儂のことをどのように聞いておる?」

「……えーっと、アレクに虐められて大きな心の傷を負ってしまった、

 皆から敬愛される族長さんだったかな」


 後半は俺の勝手な脚色だけど。

 あながち間違ってはいないだろう。

 慕われているのは確かだ。

 ジャックルは静かに「うむ」と頷いた。あ、そこは否定も謙遜もしないんだ。


「まあ、間違ってはおらんな。しかし、皆には言っておらん過去がある」

「と言うと?」

「儂は昔、アレクサンディアに恋をしておったのだ」

「……はい?」


 俺の幻聴だろうか。

 さっきまでアレクを『エルフの恥』呼ばわりしていた族長が、いきなり好きとか言い始めたぞ。

 耳抜きをしてみるが、特に異常はない。

 てことは、それはマジで言っているのか……。

 動揺を顔に出さず、相手を揺さぶってみる。


「あんた、もしかして幼女偏愛者……」

「昔といっただろうが! 儂がまだ15歳程度の時の話じゃ」

「声、声。峡谷の皆は寝てるから」

「……分かっておる」


 ぜー、ぜー、と息を荒くして首肯した。

 そこまで必死だと、逆に幼女偏愛癖を疑ってしまうわけだが。

 まあ、アレクは見た目は子供でも、内面では相当の経験があるからな。

 幼女偏愛者呼ばわりするのは酷だろう。


「実はな、こう見えて儂は天才だった」

「殴ることに関しての?」

「魔法に関してだ」


 そっちか。あまりにも殴ろうとしてくるから、素で間違えた。

 背後に立ったら殴ってくる熟練暗殺者ばりの癖だもんな。

 その印象があまりにも強すぎる。


「当時の儂は、剣術と魔法に絶対の自信を持っておった。

 エルフの峡谷では負けなし。

 当時の族長からも、『今まで見てきた中で、二番目の才覚だ』と言われていたのだ」

「その一番目ってのは?」

「……言わなくても分かるだろう」


 むすっ、とジャックルは不機嫌になる。

 どれだけアレクに負けたのが悔しいんだか。

 ジャックルは拗ねたように昔話を続ける。


「儂はアレクサンディアの名前を聞いた時、無性に嫌になった。

 どうして直接戦ったこともないというのに、断言されなくてはならんのか。

 毎日の鍛錬の中で、ずっと疑問に思っていたのだ」

「で、アレクが実際、峡谷に来ちゃったわけだ」

「……うむ」


 まさにラスボスの到来。

 長年ストレスの原因となっていた実力者が、里帰りを果たした訳だ。

 闘志も湧いたことだろう。

 それがだいたい、今から300年くらい前の話になるのかな。


「古代魔法の研究に使えそうな書物が、儂の家の書庫にあったみたいでな。

 奴は堂々たる態度で峡谷に戻ってきた」


 ああ、昨日みたいな態度で入場してきたのか。

 我が物顔で、邪魔者は蹴散らしての凱旋。

 当時のジャックルからすれば、驕慢な輩に映ったに違いない。

 というか、アレクは今でもそうだけど。


「決闘を申し込んだ時に、奴と目が合ったのだが。

 ……今思えば、その時点で儂は負けていたのかも知れん」

「そりゃまたなんで」


 戦わずして負けるって、それはもはや逃げじゃん。

 前世の俺じゃん。


 しかし、勝てない戦いに無理して挑むことはない。

 勇気は誉められて然るべきだが、蛮勇は叱責されて然るべきだ。

 時には逃避することも必要なわけだよ。

 もっとも、今の話には当てはまりそうにない例だけど。

 ジャックルは身を震わせて過去の記憶を漏らしていく。


「奴はな、儂を『その辺のもの』として見てきた。

 最初から、儂を敵として認識していなかったのだ」


 ああ、アレクが他の人を見るときの眼だな。

 あいつ、エルフに対しても素っ気ない目で睨みつけてたのか。

 そう言えば、昼にアレクとジャックルが話してた時もそうだった。

 まるで、その辺に転がっている石を一瞥するような……。


 まあ、国王相手でも傍若無人な態度を取るアレクのことだ。

 昔からの癖なんだろう。


「『怖い』と思った。

 そして『なぜだ』とも思った。

 今までに積み上げた力が、否定されているように感じたのだ」


 ギリ、とジャックルは歯ぎしりする。

 今でも屈辱が忘れられないみたいだ。

 矜持は高ければ高いほど、へし折られた時のショックは大きい。


 そう言えば。

 アレクは基本、有名だけど人気者ではないんだよな。

 あの性格も相まって、むしろ敵の方が多いだろう。

 俺に対する態度と、他の者に対する態度を見比べたらよく分かる。


「儂は怒りのままに奴へ襲いかかった。

 しかし手も足も出ず一瞬で打ち倒されてしまったのだ。

 鍛錬の成果が、まったく通用しなかった」


 ジャックルはがっくりと肩を落とす。

 いや。でも、よく大陸の四賢に立ち向かったと思うよ。

 勝てるかどうかは別問題だけど。


「そこから、儂が降参しても苛め抜いてきてな。

 毎日決闘を強要してきたのだ。

 いきなり部屋に入ってきて暴れたからか、

 儂もすっかり恐怖がこの身に刻まれてしまった」


 ふむ、イザベルが言ってたのはこの事だったか。

 確かに、アレクに一週間付け狙われたら、確実にトラウマものだな。

 よく地獄の日々を耐え切ったと思うよ、うん。

 だけど、今はそんなことを訊きたいんじゃない。


「で、なんでその話が『アレクに恋をしていた』ってことにつながるんだよ」

「まあ聞け。儂とてただではやられん。

 逃げの姿勢を取りながらも、窮地では奴に立ち向かっていったのだ」

「結果は?」

「……瞬殺だ」

「だろうな」


 結局負けとるんやないですか。

 まあ、俺だってアレク相手に3秒持つ気がしないし。

 てか実際持たなかったし。

 圧倒的な存在を前にしたら、弱者同士の力の差なんて微々たるものだ。


「だが、アレクサンディアに対抗する内に――

 儂は強くなっていることを実感した。

 剣さばきも上手くなり、危機回避を繰り返したためか。

 魔法の詠唱速度も上がった」

「ほー、悪いことばかりじゃなかったんだな」


 アレクを相手に抵抗し続けたら、実力も上がることだろう。

 案外、アレクも鍛えあげようとして粘着してたんじゃないか。

 なんてことを思ったが、あいつにそんな慈悲はない気がする。


「しかし、奴は一週間が過ぎると、興味を失ったように下山してしまった。

 唐突に、今までのことは単なる暇つぶしだった、とでも言うように」


 まるで猫のような心変わりの速さだな。

 老獪に見えて無邪気な所もあるから、そんな芸当が可能なんだろう。

 一言で言えば、気まぐれで天邪鬼な奴ってことか。


「うむ。しかしそれ以来――

 儂はアレクサンディアを常に意識するようになってしまった。

 エルフのライバルとして、一人の女性としてな」

「虐められすぎて感性がぶっ壊れた……ってことはないよな」


 まあ、戦士であったジャックルのことだ。

 当時はアレクが先生のように思えていたのかもしれない。

 彼女のお陰で力がついたことは確かみたいだし。


「なんだって良い。

 とにかく、いつか奴に認められようと思い、儂は鍛錬を積んできた。

 他の血筋の者を抑え、族長にまで上り詰めたのだ」

「そりゃ凄いな。努力でそこまで行けたら大したものだろう」


 折れかけた心を、よく平常まで戻したものだ。

 芯が強くないとできないことだろう。

 心がポッキーより細い俺からしてみれば、羨ましいことのように思える。


「しかしアレクサンディアは、やはり儂を敵として認めてくれなかった」

「まあ、興味ないことには極力近づかないみたいだし。

 仕方ないんじゃないか」


 むしろ、しつこく迫るほど興味が失せていったのではあるまいか。

 アレクは干渉が好きじゃないだろうしな。


「年を取り、力も失せてきて――。

 儂は戦うことが少なくなった。

 もはや引退の頃合いなのだろう。

 だが、どうしても後悔が残るのだ」

「後悔?」

「死ぬまでに、認めて貰いたかったのだ。

 アレクサンディアに、一人のエルフとしてな」


 戦士として認めてもらえなかった。

 単なる玩具として、一週間遊ばれただけだった。

 族長にまで上り詰めたジャックルからしてみれば、それは確かに心残りだろう。

 何としても、アレクに認識を変えて欲しいはずだ。


「その方法が、敵として認めてもらう、ってわけか。

 だからあんなに邪険な態度で突っかかってたんだな」

「うむ、儂も不器用でな。他の手法を知らぬのだ。

 それゆえに、レジスよ。儂はお前が羨ましい」

「なんでだよ。俺を羨む要素なんてないと思うが……」


 唐突に羨望の眼差しを向けられても困るぞ。

 アレクは超高速の暴走機関車だからな。

 目を光らせて見張ってないと、とんでもない暴走を開始する。

 まったく、末恐ろしい奴だよ。


「奴は、いや彼女は、お前を他とは違う目で見ておる。心当たりがあるだろう」

「……多分それは、

 俺が弱いから『守ってやらないといけない』って義務感が生じてるだけだよ。

 もともと俺と一緒にいてくれるのも、親父の頼みがあってのことだし」


 推薦で学院への入学資格を得るため。

 そんな目的で、俺とアレクは出会ったのだ。

 あいつからしてみれば、単なる若造の一人にしか過ぎないだろう。


 昨日のアレは、イザベルへの対抗心から来るものっぽいし。

 単に溜まってたから、近場の俺で解消しようとしただけって可能性もある。

 元より、俺は恋愛感情を持たれるような人間じゃない。

 そんなに簡単に愛されるなら、俺は前世で腐りきることなんてなかったんだからな。


「いや……たとえ頼まれようと、彼女は気に食わない者を保護したりはせぬ。

 アレクサンディアは、エルフの峡谷を飛び出した時からすでに、そういう女だったらしい」

「言うねえ」

「人一倍、アレクサンディアに目を向け耳を向けてきたからな。それくらいは分かる」


 ほぉ、幼女に目を……。

 なかなか危ういことを言ってるな。

 事情を知らない人が聞いたら、国際警察が出向くレベルだぞ。

 発言には気をつけるんだな。


「しかし、今は彼女に気を引かれておる場合ではない。

 ケプト霊峰に寄生しようとする羽虫を、追い出さねばならん」

「帝国兵を排除したいんだな?」

「当然だ。先に竜の方を解決せねばならんが、

 片付いたら勢いのままに帝国兵も駆逐してくれる」


 力強い返事だ。

 エルフ族長として、侵入者を好きにはさせないということか。

 でも、取ってる態度が違うだろう。

 少なくとも、峡谷を守ろうとしてるなら、先にすべきことがあるはずだ。


「なら、なんでアレクの協力を求めないんだ」

「言っただろう。峡谷での彼女の扱いは、エルフに非ず。

 よそ者に力を借りるのは、エルフとしての誇りが許さん――

 というのは、まあ建前なんだが……儂はともかく、他の連中がな……」


 なるほど。周りのエルフの心を動かせば、協力も得られそうだな。

 ジャックル自身も、アレクの手を借りる事に反対ではないわけだし。

 族長の頭が柔らかいとなれば、こっちも作戦を立てやすい。


「まあ、俺もエルフの妙薬がないと困る。

 帝国兵と交戦することになったら、俺にも手伝わせてくれよ」

「お前もなぁ。頑固な連中が人間の介入を許すかどうか……」


 一理ある。

 他のエルフが人間である俺の助力を借りるか、微妙なところだな。

 イザベルの知人ということで、邪険には扱われないと思うけど。

 警戒はされているだろうし、下手な手は打てないな。


「反対されても、勝手に割り込むからいいよ」

「ふっ、頼もしい言葉だ。

 よほどのことがない限り、眼を瞑ってやろう。

 比較的楽に動けるようにしてやる」

「そりゃありがたい」

「……さて、儂はそろそろ休む。レジスよ、お前も戻るのだ」


 ジャックルは一つ息を吐いて、すっと指を出口に向けた。

 非常に眠そうな顔をしている。

 俺もかなり瞼が重くなってきたし。

 やはり年長者の話は身体に堪えるな。


 お言葉に甘えて、休ませてもらうとしようか。

 俺は立ち上がると、


「ああ。ところで、書庫の本って勝手に読んでいい?」

「珍しいものがあったか?」


 ええ、そりゃあもう。

 王国では手に入らない書物がザックザックよ。

 是非とも一度目を通しておきたい。

 さっきチラッと見た時、大陸の四賢に関しての本がいっぱいあったし。


「あんまり見かけない伝記とかがあるみたいだ。

 許可をもらえるなら読んでみたい」

「よかろう。持ち出しは禁止だが、読むだけなら咎めぬ」

「ん、ありがとう」


 よし、これで気兼ねなく書庫に立ち入れるな。

 結構気になるのがあったんだ。

 俺は礼を言いつつ、部屋から出て行く。


「それじゃあ、いい夢見ろよ」

「隣の屋敷に宿敵がおると思うと、安眠もできんわ」

「確かに」


 思わず苦笑してしまう。

 でも、ジャックルのやってることは立派だ。

 いつかアレクに認められる日も来るだろう。

 何だかんだで、あいつは努力した時には素直に褒めてくれるし。

 

 戸を閉め、だだっ広い屋敷の中を移動する。

 だがその途中、小指を段差にぶつけた。

 しかも三回。もはや黒い三連星である。

 じんわりと痛みが広がり、得も言われぬ声が出る。


「ぐぉぁ……づぁッ」 


 ちょっと今日は足先が厄日過ぎないかね。

 俺の黄金の右足が何かしたか?

 金の純度が100%じゃねえ、って神様が激怒でもしてるのか。

 なんという理不尽。


 別に俺も少林拳の使い手ってわけじゃないんだから。

 強く打ち付けると普通に折れるぞ。

 つま先を擦りつつ、前方を見やる。


 しかし、屋内が暗すぎて、どこに何があるのか分からんな。

 エルフは夜目が利くらしく、あまり灯燭を付けないらしい。

 もともとエルフの聖地なんだし、そこは仕方ないか。


 半分這いつくばるようにして、俺は自室へ戻った。

 暗闇の中で蠢く四つん這いの人間。

 もし峡谷のエルフと鉢合わせしたら、その場で射殺されそうな不審さだったな。

 誰にも見られなかったのは幸運と言えよう。


 ゆっくりと布団に潜り込み、静かに息を整える。

 そして、朝まで一直線の安眠コースへ入ったのだった。


 ちなみに翌朝、思い切り足先が腫れていた。

 おのれぇ。


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