表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ディンの紋章 ~魔法師レジスの転生譚~  作者: 赤巻たると
第十章 大陸の落日編
168/170

第三話 即位式

 


 闘技場。

 8年前に俺がドゥルフ達と雌雄を決した場所。

 ここは王都で一番収容人数が多い施設であるため、特別な式典の際には会場として使われる。


 血の染み込んだ外壁には装飾が施され、特別仕様になっていた。

 リング中央にはどでかい祭壇まで造られている。

 隙あらばマスターソードとか刺せそうだな。


「では、これより即位式を執り行う」


 司会リムリスの声が会場内に響いた。

 これから始まるのは、新たなる国王の誕生を見守る式典だ。


 ディン家からは俺とシャディベルガが出席している。

 エドガーは身分が平民であるためか、参加不可能と言われてしまったらしい。

 悲しいなあ。


 王国全土から集まった貴族たちの間には、目に見えるほどの緊張が流れていた。

 単に大きな儀式だからというのもあるだろうが、

 今まで面前に姿を現さなかった姫様を見れるというのが大きいのだろう。

 前国王は娘を衆目に晒したがらなかったらしいからな。


「……ナトレア様が心配だな。傷心の最中のはずなのに」


 シャディベルガがボソリと呟いた。

 それは俺も気になるところだ。

 あれだけ取り乱していた彼女が、むせ返るような大人数の前に出てこれるのだろうか。


「まあ、リムリスさんが付いてるなら何とかなるんじゃないか」


 昨日は思わぬ形で父親との確執を知ってしまったな。

 しかし今のリムリスは、隙のない引き締まった表情をしていた。

 さすが仕事人やでぇ。


「あ、そろそろ出てくるみたいだよ」


 シャディベルガが顎でリングの奥を示した。

 たいそうな装飾が施された門が、ゆっくり開く。


「――盛大な拍手を」


 リムリスの掛け声と共に、万雷の拍手が響き渡った。

 鼓膜がはちきれんばかりだ。

 さすがに王国の全貴族を集めただけのことはある。


 拍手に迎えられて、ついにナトレアが姿を現した。

 その瞬間、俺は彼女の服装に目が釘づけになる。


「姫……というより武人だな」

「あれは多分、王家の鎧だよ」


 そう。ナトレアは白銀に輝く軽鎧を身に着けていたのだ。

 鍛えてないと重そうだが、大丈夫なのだろうか。

 予想に反して、ナトレアは毅然とした風格を漂わせながら祭壇に昇った。

 そしてリムリスからマイク代わりの結晶を受け取ると、重々しく宣告した。


「我が麾下たる諸侯らよ。

 この場に馳せ参じたこと、誠に大儀である」


 凛とした声が会場を駆け抜ける。

 一見した所、心傷の気配はない。

 周りの貴族は恍惚とした顔でナトレアを眺めている。


 にわかにざわついたが、ナトレアの咳払いですぐに静寂に戻る。


「知っての通り、余の父シャルナックは病に没した。

 この国を導く、太陽とも言える御方を失ったことは非常に痛ましい」


 その一言には重みがあり、傾聴する貴族たちは憐憫の目で彼女を見ていた。

 しかし、ナトレアは同情を買うような姿勢は一切見せない。


「聞けば、父の崩御には帝国が噛んでいたという。

 邪智暴虐の輩が、ついに我らを滅ぼさんと牙を剥いたのだ」


 やっぱり、対外的にはその線で行くことにしたのね。

 まあ、ここで『あ、死因は他殺ですけど犯人わかりません』とか言っても混乱を招くだけだもんな。


 帝国が下手人であることを強調すると、

 静観する貴族たちの瞳に闘争の光が宿り始めた。


「では、今我らにできることは何か。

 偉大なる指導者を失い、滅ぶのを待つだけか?

 帝国の蹂躙を良しとし、全ての領地を捧げるか?」


 煽りまくる姫様。

 彼女が滅びの危機を示唆するたびに、会場内の機運が高まる。

 そしてナトレアは大きく息を吸うと、喝破するかのように告げた。


「否ッ! 王国が求めるのは繁栄の二文字のみ!

 帝政に屈した先に待つのは絶望のみ! 違うか!?」


 この場にいる全員が首を横に振った。

 台本があるにしても、鮮やかな演説である。

 ナトレアは右手を突き上げ、あらん限りの声を張った。


「今こそ私が遺志を継ぎ、この王国を栄光へと導こうではないか!」


 その瞬間、咆哮のような歓声が轟いた。

 貴族たちは完全に素直な聴衆と化している。


 しかし、この勢いは止まらない。

 ナトレアは喉の調子が心配になるほどに宣告していく。


「もはや私は姫ではない!

 新たなる国王――ナトレア・オルブライト・エリストリム。

 害敵を打ち払う、王国第一の守護者である!」


 沈鬱な雰囲気を払拭しようとしているのだろう。

 俺から見た彼女の姿は、傷つきながら頑張ろうとする痛ましさと、

 それでもはっきりと感じ取れる雄々しさに満ちていた。


 全身に喝采を浴びた後、ナトレアは再び呟く。


「――就任するにあたり、私は三つの大改革を行う」


 大改革?

 まったく聞いてないな。

 他の貴族も首をかしげている。


 すると、ここでリムリスがスッと手を上げた。


「先代陛下はもしものことに備え、ナトレア陛下にいくつかの職務を任せておられた。

 直近ではラジアス家反乱後の王都復興、連合国への使者の手配など。

 いずれも見事に目的を達成しているゆえ、その手腕は疑うべくもない」


 清々しいほどの嘘である。

 正しくは、両方とも先代国王が率先してやっていた。


 と思ったが、王宮外の貴族はその辺りを知る手立てがないんだったか。

 いくつかの功績をナトレアがやっていたことにして、

 新国王への不安を解消させようとしているのだろう。

 色々と裏で手を回してるんだな。


「リムリスの述べた通りである。

 余はいかなる時も最善の結果を出すと誓おう」


 そう告げた上で、ナトレアは書状を開いた。

 果たして、どんな改革を打ち出すのか。

 当初は彼女のことを侮っていた貴族も多かっただろう。

 しかし今は、全ての貴族が彼女の一挙一投足を見守っていた。


「第一改革ッ! 我が王国は、連合国と正式な同盟を締結する!」


 連合国。

 以前から友好関係にはあったが、特段の盟約は結んでいなかった。

 しかし、この機会に完全に信頼できる味方を増やそうと言うのだろう。

 ここで、周りの貴族たちにどよめきが走る。


「……連合国は派閥が分かれていたのでは?」

「……どうも王国に加勢することで満場一致したとか」

「……なんと、実に心強い」


 強力な力を持った国家の登場に、貴族達も興奮が高まる。

 それを更に盛り上げるかのように、ナトレアはある方向を指し示した。


「調印にあたって、連合国の代表たる商王に来てもらった」


 やけに遠いな。

 だが、目を細めれば誰がいるのか分かった。

 連合国の筆頭商王ソニアだ。


 彼女は何やらキョロキョロして観客席を探していた。

 しかしすぐに諦めたのか、リムリスの持ってきた結晶に声を吹き込んだ。


「え、えっと……連合国は、王国と運命を共に致します。

 国を挙げて支援しますので、一緒に頑張りましょう!」

「おぉおおおおおおおおおおおおおお!」


 連合国のトップが女性であるということに驚くかと思ったが。

 みんな興奮でそれどころじゃないみたいだな。

 景気づけには最高の改革じゃないだろうか。


 だが、次に発された言葉は波紋を呼ぶものだった。


「次に――第二改革。空位にあったものを含め、官位の再編を行う!」


 歓喜の渦から一点、波が引いたように緊張が走る。

 官位。それは王国において、そのまま貴族としての格として扱われる。

 どの家も、一つでも官位をあげようと日々暗躍しているのだ。


 まあ、我がディン家は官位以前に何ももらえてないんですがね。


「いくつか例を挙げるが、他については後ほどの通達を待て」


 そう言って、ナトレアは小さく息を吸う。

 その口から発せられる言葉を、貴族は尋常ならざる面持ちで待っていた。

 そして――


「まずは、王都三名家を解体。

 新たに”王都双名家”と改称し、シャルクイン家とホルトロス家を任ずる」


 一瞬ざわついたが、予想外ではない。

 王家の黒歴史でもあるラジアス家を忘却させるための処置だ。

 まあ、残り二つの家は据え置きだし、実質的には変わらないな。


「また、王都においては、

 我が懐刀たるトルヴァネイア家を"天臣第三位"に封じ、キャメラントの称号を与える」


 こればかりは会場が騒がしくなる。

 トルヴァネイア家はすなわちリムリスの家だ。

 また、与えられた天臣第三位というのは、かつてラジアス家が持っていた官位だ。


 王国の官位には『天臣』と『地臣』とがあり、

 前者が王都貴族に与えられる序列で、後者が地方貴族に与えられる序列である。


 天臣と地臣に上下はないとされているが、実質的には天臣が圧倒的有利である。

 地臣三十位と天臣五十位を比べれば、後者が数段上の家格として扱われる。


 この理不尽の中、地方分権を叫ばないだけ地方貴族は立派だと思うよ。

 まあ、逆らっても不都合が起きるだけだしな。

 この改革はとどのつまり、裏切り者を粛清してできた跡地に、

 信頼できる重臣を据えるという腹なのだろう。


 周囲にいた貴族の反応は様々である。


「……かつて下位貴族であったトルヴァネイアが、今代で天臣三位か」

「……羨ましいが、取り入っていたのでは仕方ない」

「……まあ、その分働いてくれるだろうよ」


 反発があるかと思ったが、案外納得されていた。

 まあ、成り上がりとはいえ、元々リムリスは重臣だったのだ。

 最も王宮内で活躍していた人物と言っても過言ではない。

 そこまで妬み嫉みの対象にはならないのだろう。


 胸をなでおろしていると、姫様が流れるように宣告した。



「また――西部貴族ディン家を『地臣十五位』に封ずる」



   ……は?


 次の瞬間、会場内の不満が一気に爆発した。

 地方貴族、特に西部に位置する貴族たちから轟々と非難の声が上がる。


「バカな!」

「ご再考ください!」

「それはあまりにも――」


 しかし、その暴風にも似た反発はすぐに静まり返った。

 ナトレアが一言も発することなく、騒がしい一帯に鋭い視線を注いだのだ。


 先代国王の眼光を思わせる威光の瞳。

 さすがに察したのか、貴族たちは口をつぐんだ。

 しかし、時すでに遅し。

 ナトレアは最前列でひときわ騒いでいた男に声を掛けた。


「私の決定に不服か? ――ザクセン・ホルゴス」


 え、ホルゴス?

 めちゃくちゃ聞き覚えのある名前なんだけど。

 反応した刹那、シャディベルガが合いの手を入れてくれた。


「彼はホルゴス家の現当主……ドゥルフの長男だ」

「へぇ……」


 ドゥルフが失意で倒れたのは知っていたが、当主まで様変わりしてたのか。

 確か官位を一気に下げられて、地臣三十位代まで落ち込んでたよな。

 まあ、それでもホルゴスは未だに西部ではハッタリの利く家だ。


 彼らとしても西部貴族NO.1の座は渡したくないんだろうな。

 しかし、声を上げたことで国王たるナトレアに睨まれてしまった。


「その家は反逆者ラジアス家の討伐に貢献し、

 連合国への使者を成し遂げるなど、実績十分。不平があるなら理由を述べよ」


 怜悧な口調でナトレアが問い詰める。

 それに応じて、会場中から彼に向けて視線が集まった。

 だが、当主ザクセンとしても意地があるのだろう。

 しどろもどろながら、ディン家の風聞を貶めようとしてきた。


「そ、その者の家はかつて没落状態にあった上、

 王都より追放されしジルギヌス家と合併するなど、得体が知れません。

 かような家の者を官職に就けるのは――」

「では、得体の知れたお前は、我が国のために何を為したというのだ? 偽りなく述べてみよ」


 辛辣すぎる返答が即座に切り返される。

 当事者でありながら取り巻きとして観戦。

 この心地よさは癖になりそうだ。


 ナトレアの詰問に対し、ザクセンは打つ手がなくなった。


「い、いえ……それは……」

「――異論は、ないのだな?」

「はい……」

「ならば続けよう」


 解放され、ザクセンは魂の抜けたような顔で着席した。

 ナトレアは気にも留めずに、大きな変更点のある官位任命を宣告していく。

 その間、俺はシャディベルガの脇腹を小突いていた。


「親父、地臣十五位だってさ」

「そ、そんな……信じられない」


 放心状態のシャディベルガ。

 彼が今までに官位をもらおうと必死であったことは知っている。

 そしてそれが、嫁への侮辱を晴らしたいがためであったことも。


「帰ったら、セフィーナに伝えなきゃ」


 シャディベルガは胸の高鳴りが抑えられない様子だ。

 まあ、これまでに重ねてきた労苦を思えば無理もない。

 彼の尽力とは裏腹に、周囲の視線は冷たいものだったのだ。


『あのジルギヌス家と婚姻さえしなければ』

『官位奏上の機会を自分で潰すとはな』

『穢れたジルギヌスと結び、王都貴族の不興を買った愚か者よ』


 ディン家に一つの官位がもらえなかったのは、合併したジルギヌス家のせい。

 自分の嫁が悪く言われるのは、シャディベルガがもっとも許せないことだ。

 しかし、否定しようと足掻けば足掻くほど、それが真実であることを証明してしまっていた。


 そんな地獄の辛苦も、ついに終わりを告げた。

 感極まったのか、シャディベルガは目尻に溜まった涙を拭っていた。


「……本当に、良かったよ」


 ただ、俺としては素直に喜べない。

 このタイミングで官位を与えてきたことに、何らかの意図を感じるのだ。

 懸念していると、最後にナトレアが締めくくった。


「官位は特権の付与であると同時に、尽忠報国の責務を負うものである。

 各員、全力を以って励むことを期待している」


 ああ、狙いはこれか。

 首輪を付けることで、最大限言うことを聞かせようというのだ。

 まあ、そもそも官位がなくても地方貴族に拒否権などない。

 プラス効果のほうが大きそうなので、とやかくは言わないでおこう。


「では、最後の――第三の改革を布令する」


 妙にもったいぶった言い方で、ナトレアが次に移った。

 溜めるような口調に、貴族たちは目が釘付けになる。


「我が王国は、最終決着を前提とした――」


 その時点で、何を言おうとしたのか察した。

 周りの貴族も勘づいたのか、様々な表情を浮かべる。

 しかし、そんな彼らの反応を待たず、ナトレアは高らかに宣誓した。



「帝国との――全面戦争を行う」



「う、ぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 血気盛んな貴族たちが歓喜の渦に飲み込まれる。

 だが、国境近くの地方貴族たちは驚愕に目を開いていた。

 そんな彼らも巻き込もうと、ナトレアは力強く言ってのけた。


「そのための同盟! そのための官位付与!

 これらの改革は、全て帝国の命運に刃を突き立てるためだッ!」


 三大改革というのは、まとめれば帝国への戦争準備だったわけか。

 凝った演出をしてくれる。


「後世に禍根を残さぬ殲滅戦だ。血が残らぬよう、帝室ごと攻め滅ぼす!」

「おおおおおおおおおおおおおおおお!」


 熱気に包まれる会場において、ナトレアは弛まぬ鼓舞を続けていた。

 先代の血を引いているだけあり、さすがに示威や演説は得意な様子だ。


「この戦いが終われば、我が国に仇なす強国はいなくなる。

 つまり――恒久の平和だ」


 今の大陸は、帝国VS王国の構図になっている。

 この争いに勝ったほうが大陸を統一できると言っても過言ではない。


「帝国を滅する作戦は単純明快!

 我が国、連合国、神聖国による三方面同時侵攻だ。

 反撃の余暇など与えずに帝王の首を取る。

 死闘が予想されるゆえ、諸侯の奮戦に全てが懸かっている!」


 官位でホクホクの地方貴族たちは、かなり乗り気な姿勢を見せている。

 これを渋れば、せっかくの官位が取り上げられるかもしれないしな。

 上手い使い方をするもんだ。


「余からの式辞は以上だ。

 各員は肝に銘じ、決戦の時に備えよ」


 そう言って、ナトレアは祭壇から降りていった。

 全ての貴族からの惜しみない拍手を身にまとって――


 ナトレアの姿が消えると、シャディベルガは冷や汗を流して呟いた。


「……想像以上にすごい人だったね」

「内心はかなり脆いみたいだけどな」


 言っていることも、乱心していた時のものと変わらない。

 父親を殺した帝国を叩き潰すというものだ。

 しかし、リムリス達のプロデュースのお陰か、かなり現実的な策に仕上がっていた。


 王宮の廷臣たちは流石だな。

 これからは重臣Pと呼ぼう。

 そんなことを考えていると、リムリスが会場に告知を出していた。


「通達。

 この後に一部貴族を集めて会議を開く。

 呼ばれた者のみ王宮に馳せ参じよ」


 おっと、これで終わりじゃないのか。

 もう完全にお家帰るモードだったのに。

 俺の溜め息の陰で、有力貴族たちが名前を呼ばれていく。

 王都貴族と地方の有力貴族が招集されているみたいだ。


 関係ないかと聞き流していると、予想外の名前が告げられた。


「――ディン家より、レジス・ディン」

「……え」


 思わず声が出た。

 熱気の余韻の残る会場が騒がしくなる。

 しかし、官位の件を思い出してか、彼らは恨み言を吐いて去っていった。


 まあ、周囲のことはどうでもいい。


「……普通、親父じゃないのか?」

「いや、でも確かにレジスって呼んでたよ」


 ディン家の当主はシャディベルガだというのに。

 あの姫様、もしかして勘違いしてるんじゃないだろうか。

 しかし、直々の召喚命令を断るわけにはいかない。


 従者の帯同も認められてないようなので、ぼっちで謁見するしかないようだ。


「じゃあ、よく分からないけど行ってくるよ」

「何の話をしたか後で聞かせてほしいな」

「それは任せてくれ」


 いったんシャディベルガに別れを告げて、俺は王宮へと歩を進める。

 その途中、見知った顔を見つけた。

 シャルクイン家当主のミレィや、ホルトロス家当主ノーディッドがいたのだ。


「……あいつらも呼ばれてるのか」


 また、東西南北の地方を代表する貴族たちも、同じ方向に歩いている。

 どうやら、親睦を深めるお茶会でないことだけは確かなようだ。



 不穏な気配を感じながら、俺はナトレア新国王の下に向かったのだった。


 

ご意見ご感想、お待ちしております。


(※歴代で最も執筆時間の確保が安定してできない状態です。辛いです)

追記:お留守番しているはずの人が出てきていたので修正。疲れてる(確信)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ