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チーム※

順番間違えました

 時間はいつの間にか過ぎていく。何があっても。何もなくても。


「もう一週間たったわね…チームどうするのよ…」

「諦めようアヤメ」

「……あなた何もしてないじゃない」


 現在HR時間なのだが、エリナ先生が来ないため、皆雑談中。

 大体のクラスメイトはグループごとに分かれている。


「皆ごっめ~ん!遅くなっちゃった☆」

「誠意が感じられない!」

「うるさいよう!ジン君の意地悪!」

「何で?何で俺が悪いの!」


 大量の書類を抱え入って来たエリナ先生は、いつの間にか恒例になった、ジンとの漫才で盛り上がっている。案外馴染めている事に気付いて無いジン。


「先生、その書類は何ですの?」「エレミアちゃん良い質問ね☆」

「…ちゃんはやめて下さい」

「これは、今度のグループごとの実習において、皆の使用武器、得意魔法のアンケートです!皆の使う武器や魔法によっていろんな対策しないといけないからね☆」

「まさかのスルーですの!?」


 そそくさとアンケート用紙を配る先生に、呆れ顔のエレミア・ミラ・サウエラン。最近は皆エレミアで落ち着いたが本人は不満らしい。


「あっ!そういえば、ジン君、アヤメちゃん、ツバサちゃん、ラング君、ムウ君!あなた達まだ登録してないわね!じゃあ5人で登録するわね☆」

「適当だな!」

「分かりました」

「は~い」

「はぁ」

「…はい」 

「決定~☆リーダーとチーム名をきめといてね☆」

「無視!?俺は無視なの!?」

「…嫌?ジン君は先生がせっかく気にして、決めたのに、先生はぼっちのジン君がかわいそ…」

「分かりました!大丈夫です!ありがとうございます!」

「……はい決定!良かった良かった☆」


 各チームごとに集まるように言われ、皆で使用武器などの確認に移る。とりあえず目立つジンの元に、アヤメとツバサが寄ってきて、ラングとムウがつられて集まった。


「自己紹介するか。俺はジン・ラインブルグだ!ジンで良いぜ!使用武器は剣で、一番よく使うのは、火の魔法だ!てか、火以外使わねー!次!」 

「えっと、次私で良いかしら?アヤメ・シラギ。アヤメで良いわ。使用武器はレイピア。魔法は…全部」

「はあ!?全部?嘘だろ?」

「失礼ね全部よ。次翼よ」

「ツバサ・シラハネ。ツバサで良いよ~武器は双剣~あっ!刀だから。鉄扇も使う~魔法はアヤメと同じ~」

「まじで?てか鉄扇?」

「鉄の扇。また教えるよ~。次!」

「ラング・カウザック…ラングで…武器は槍、魔法は…苦手で分からない…」

「分からない?」

「うう…本当に苦手なんだ…」

「ジンうるさい!次~」

「ムウ・サラード。武器は刀。魔法は………闇だ」

「……闇?おいムウ!闇属性は確か普通は使うのが難しくて、使いこなすにはスッゴい大変で、死を感じると突発的に扱える様になるって聞いたけど、そんなのが得意なんて何か有った?」

「ジン!あまり聞かない方が良いわよ。私達も使えるけど…良いものじゃ無いわ。」

「ん?そうなのか?分かった。」


 皆の自己紹介が終わってから、黙々とアンケート用紙に書き込んでいく。なんとも気まずい空気になっているが、ジンは気付いて無い。

 アンケート用紙に書かなきゃならないリーダーとチーム名を決める事になった。


「リーダーやる!」

「却下。ジンに任せたら面倒な事になるわよ」

「そうだねぇ~ジンは嫌だね~」

「んな!じゃあ誰がやんだよ!」

「アヤメは~?」

「私は無理。翼がやって」

「え?何で私?」

「賛成」 

「んな!ムウ!何でお前が賛成なわけ?今まで、知らん顔してたのに…」

「思わぬ所から賛成意見が来た~…」

「なんとなく」 キッパリ

「「「………」」」

「僕も賛成…」

「「!!!」」

「あら?ラングも?どうしてか聞いても良いかしら?」

「……せ」

「「「せ?」」」

「精霊が言うから…」

「「「………」」」

「信じてもらえ無いよね…」

「隣にいる、赤い子かな?そこの?」

「!…ツバサさん見えるの?」

「…ああ!ぼんやり見えるわね。」

「アヤメさんも?」

「「見える」」

「…ついて行けない。説明をしろ」

 


~~~~~


 精霊が見える人はかなり少ない。生まれつきならもっと少ない。 

 精霊の言葉は、独特で理解が難しいため、話せる人も少ない。

 精霊はどこにでも居るが、精霊の強さによって見えたり、見えなかったりする。

 今ラングの隣にいる精霊は、かなり弱い精霊の為、ラングは会話出来るが、ツバサは見えるだけ、アヤメはぼんやり見えるだけ。

 つまり、この中では一番ラングが抜きん出ている。


~~~~~


「と、言う事よ」

「…助かる」

「アヤメ詳しいな!」

「私より、ラングの方が詳しいと思う」

「………僕は話せるだけさ…」

「…話し脱線したわね。リーダーは多数決で翼ね」

「…は~い」

「……名前は…チーム名」

「レジェンド!」

「ジン…理由言って」 

「かっこいいし、このメンバーなら何か伝説作れそう!」

「「「「………」」」」


 結局良い名前が出なかった為、レジェンドで登録して、リーダーとなったツバサはしぶしぶ先生に報告。


「不安ね…」

「うん。ジンがね~」

「…はは」

「……ふん」

「いじめ!?これいじめ!?」




 結局ぐだぐだ決めた内容に、不安が募るメンバー。(ジン以外)

 この事は校長先生にも報告され、この日校長室からは高笑いが響いたらしい…。


(これから楽しくなるわい!いろんな意味でじゃがな!5人同じクラスにしか甲斐があるわい!)


 全ての事の始まりは校長のささやかなイタズラ心であったようだ…

やっちゃった…

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