白木アヤメ 白羽翼
2人同時ですが登場です
白木アヤメと白羽翼は遠い血縁で〈トウゴク〉出身。
周りの人は前者は天才、後者はそのおまけという認識で居るだろう。
2人は双子のように顔が似ている。目の色と髪型が違うだけだ。
アヤメは簡単にポニーテールにしているが、翼はクセのある髪型で、耳から後ろの横の毛が少し羽の様に跳ねている。まるで頭に小さな羽が有るみたいだ。長い後ろ髪はポニーテールにしている。
クセが無ければ後ろからでは見分けがつかない。
(でも、翼は私より本当は優れているけどね…いつもの面倒臭がりが傷ね)
アヤメは唯一、翼の実力を知っている。本音は自分だけ期待されるのは、不愉快なのだが、翼が意図してぐうたらしている理由も知っているので言わない。
「アヤメ~張り紙が見えない」
「あら?いつまで見てるのかと思ったら」
「あそこの男子がさ~」
仕方ないか。翼は人ごみ苦手だしね。声掛ければ退いてくれるかしら?
「邪魔です」
「えっ」
あっ…思わずきつい言い方になってしまった…。
言い直そう。
「そこに居られると紙が見えません」
「そうそうどいて~」
「ごっごめん」
素直に譲ってくれて助かりました。これで張り紙が見えます。
「Aクラスですね」
「こっちみたいだよ~」
ん?さっきの男子が付いて来ますね。何の用かしら?
翼も気にしているみたいね…。って睨まないでよ!
「僕もAクラスなんだ」
ああ、同じだったのね。納得。
ここね…既に半分位居るわね。ここは今までの世界とどれだけ違うのかしら?
「アヤメなんか面倒になって来た」
「早すぎるわよ!」
「頑張ってアヤメ」
「……」
頭痛がしてきたわ。大丈夫かしら。
(アヤメ気づいて無いのかな?嫌な感じの魔力がうっすら漂ってるけど)
(ん?不思議な魔力ね…)
「「…気付いた?」」
「あれ?」
「あら」
「ハモった!」
「そこじゃなくて…まぁ良いや」
前途多難ね…。
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