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自分の為の決断を自分の思った行動を

それぞれがそれぞれの事情を持つ。当たり前だけど忘れがちな事だと思います。

 ツバサは目を覚ますと体を起こす。


「首輪が物凄い不快。案外普通の部屋だな…つまんない。」

「あのさ、自分の立場分かってる?」

「白凰家の……誰?」

「此処が白凰家なのは分かるんだ。お帰りなさいツバサ。」

白凰はくおう 蓮華れんげか?」

「なんだ分かるんだ。」


 黒い髪黒い瞳の彼女は白凰家の嫁。

 魔法適性無し。

 一応義母。


「何故居るの?」

「いやいや家に居て可笑しい?ってまた貴方のペースに乗せられた。よくも騙したわね!」

「気付かない程自分の家に胡座かく人間が悪い。」


 ツバサの雰囲気が変わる…いや戻る。

 虚無の相貌。


「怖いほど何も無いわね!」

「いらないから。」

「そうよ。最初から要らないの。貴方の個性なんて。明日から働いてもらうわ。」

「知らないの?」

「何が?」

「私の魔力は私しか使えない。試せば?」


 蓮華は首輪に命令する。


〔盾を張りなさい〕


バギッ


「え?何で?」


カラン


「首輪が割れるの?何したの!学園を潰すわよ!」

「首輪が耐えられ無いからよ。魔力量測れば?」


 蓮華は使用人に計量器具を持ってこさせた。念の為二台。


「馬鹿な!振り切れた!?」


 有り得ない。

 人が持てる魔力量じゃない。


「化け物ね…ふふふ。高く売れるわ!」

「結界か?まあ、あれなら持つかな?」

「相変わらず気持ち悪い!逃げるなよ!人質を忘れるな!」 

「元から逃げる気ない。」


 そのまま蓮華は部屋を出て行った。


(自衛プログラム接続、魔力量調整、自我封印、偽人格セット、固定完了。アクセス解除。)


 ツバサだけの、固有能力〈精神の間〉名前のまま、精神世界の管理システム。

 これにより、白凰家を欺き続けてこれた。

 魔力量の調整も出来て楽だ。

 偽人格が表に出たら、本物の人格は精神世界に有る空間に引っ込む。

 眠り続けて居るのと同じで有り、夢として現実を見る。見たくなければ、精神世界で起きてれば良い。

 話し相手も作って有る。

 其処には、誰も触れる事は愚か気付きもしない。

 本物の人格が、またシステムにアクセスしない限り戻らない。

 

 自分の中身を機械にした感じだ。




◇◇◇◇◇


「終わった。」


 アヤメは机に突っ伏した。

 やっと魔法陣の解除が出来た。


「1日かかるなんて、性格悪い。」

「今更では?主?おーい!寝ちゃったけど、良いのか?」

「フウガ君?どうしたのかしら?」

「君は要らぬ。主が疲れて寝てしまった。ツバサじゃ在るまいし。」

「あらま!寮に運ぶわね☆」

「礼を言う。我は控える。」


 フウガはその場から消えた。

 見えないだけで、近くに居るらしいと聞いたがピンと来ない。


「幽霊みたいな感じかな?」


 首を傾げながらアヤメを抱え、寮に向かっていった。




◇◇◇◇◇


「不甲斐ない。寝てしまった。」

「しょうがねえし、今から会議だぜ?元気だせ~!」

「おはよう☆」

「エリナ先生、ご迷惑おかけして申し訳有りませんでした…。」


 重い!朝から重い!!


「会議始めるぞぃ!どうしたアヤメ君?大丈夫かのぅ?」

「大丈夫です。始めて下さい。」

「そうか?なら良いが、では始めるぞぃ。先ずは、諜報員から知らせが入った!いきなり首都の結界が強くなったらしい。」

「トウゴクの最難関の結界ですね。あれが越えられないと無理です。」

「何故じゃ?」

「白凰家は首都に有ります。魔法師の管理は白凰家です。売っても管理してますから首都に居るはずです。」

「その言い方やめて欲しいなぁなんて☆無理かな?売るとか嫌だわ。」

「無理です。本当に売ってますから。魔法師は魔法具と呼ばれますし。」


 めっちゃ腹立つ!

 会議室の殺気が膨れ上がった。


「こんな事に反応しないで下さい。結界は魔法具の性能に依存するから…」

「魔法具はやめて欲しいな☆」

「はい。今結界に使われてるのはツバサですね。」


 え!?

 皆が驚愕する。


「首都に行かねばならんか…」

「はい。なので、移転魔法を使います!」

「まてまて、移転魔法は古代魔法じゃろ!時空間魔法は「使えます」…え!?」

「だから。私とツバサは古代魔法を会得しています。」

「それは、白凰家は?」

「知りません!知ってたら、とっくの昔に魔法具として使われてます。」

「アヤメちゃん!魔法具は「うるさいです」…はい。」


 なんか、やけくそになってる?


「こうなったら、使える物は出し惜しみしませんから。首都潰します。」


 違った。キレてた。


「落ち着いて下さい。はいお茶☆」

「どうも。」


 あ、一気飲み。


「アヤメ!急いでもしょうがないだろ?準備が要るんだよ!」

「とりあえず落ち着け。」

「………大丈夫。居場所分かったし。」

「「良いこと言った!」」

「貴方達、何したいの?漫才?」


 土下座しました。

 なんか妙に綺麗に3人揃った。


「潜入方法が案外簡単に決まったのぅ!」

「ふっ!中も問題ですけどね!セキュリティーが普通じゃないです。性格悪い!あのババァ!」

「アヤメ君キャラ変わったぞぃ!」

「ストレスです。ストレスが貯まりまくってます!ジン借ります!」

「ええ!?」


 アヤメ、ジン引きずって隣の部屋へ。


「ギャ―――――!!」

ドカッバキッドスッ


「ふ―――!ちょっとすっきりしました。お時間取らせて申し訳有りませんでした。続けましょう。」

「ちょっと…なんだ………」ガクリ


 皆心の中で合掌した。

 もうアヤメにストレスは貯めさせない!と誓った。


「おほん!教師陣90、カラス部隊、学園騎士が外で暴れまわり、残りがツバサ君を見つけ保護。即脱出で良いかのぅ?」

「はい。良いですが、〈レジェンド〉は救出に向かって良いですよね?さらりと外しましたが…」

「いやいや、学生をそんな「良いですよね?」…良かろう。」

「「「まじで!」」」


 ジンは驚きで、ムウはやる気で、ラングは恐怖で叫んだ。


「やる気が有って良い事です。」ニコッ


 もう逃げらんない!


「中と外どっちが危険何じゃ?」

「中ですね!」

(((うわーめっちゃ笑顔)))

「なら、わし、エリナ君、〈レジェンド〉で行こう!善は急げじゃ!今日夜決行!皆今のうちに準備じゃ!」

「何で中少ないの!?」

「エリナ君、わしが暴れたら、周りが危ないからじゃ!」

「まあ、邪魔だしね☆」

(((え―――!)))


「ムウ、頼りに…」

「師匠待ってて下さい!お――!」


 ムウは見えない誰かに向かって、怒りの声を上げ始めた。


「ら、ラング頼りに…」

「大丈夫!精霊達もやる気だよ!」


 ラングは始めて、すらすら喋った。

 しかも目がキラキラしている。


「頼りになる人居ないかな…何か怖い。」

「あら?不満?」

「アヤメ様トンデモゴザイマセン!」


 こうなりゃ!やけっぱちだ!




◇◇◇◇◇


 夜、会議室は魔法陣で光り輝いていた。


「凄い魔力じゃ!」

「まだまだ、ツバサには及びません。」

「そうなの?☆」

「はい。…発動します!皆さん動かないで下さいね!」

 いきなり、目の前の風景が変わる。


「ここは?」

「首都の中、白凰家の前です。」


 ちょっといきなり!?


「中に入り口が有りますから。」

「じゃあ行くぞぃ!」


 6人は家に押しはいる。

 残りは周りに散った。直ぐに爆発音が聞こえた。

 完璧にテロリストみたいだ!


「いらっしゃい!それともお帰りかしら?アヤメ。」

「御母様!邪魔です!」

「「「なに!」」」

「義母です!突っ込めー!」

「こうなりゃ、やってやる―!」

「叩き斬る!」

「…行くよ!」

「やる気じゃのぅ!」

「何か久しぶりです☆わくわくします☆」


 皆がアヤメに続く!


「躾間違えたかしら?〔阻み蹴散らしなさい〕」

「何だあれ!」

「魔法具です!」


 生気の無い、皆バラバラの特徴を持つ者達が迫り来る。


「甘く見すぎですね!御母様!」


 アヤメのレイピアが切り裂く。

 尚も向かって来る魔法具。


「気持ち悪いのぅ!人形遊びは10代までじゃ!カーバンクル!吹き飛ばせ!」


 カーバンクルの爪が伸びる。

 切り裂きながら人形の間を走り抜く。

 校長の風の槍が飛ぶ。

 エリナ先生の雷撃が走る!

 ムウ斬り捨てるが、不快感を露わにする。

 その隙を人形が突く!

 間一髪ラングの風の刃が届いた。

 ラング青ざめる。

 その隙に人形が迫り来る。

 ジン叩き斬る。

 人形遊びは終わった。


「あははっ!なにそれ?子供は帰りなさい。何なら飼うわよ!」


 ジン、ラング、ムウは始めて人斬り青ざめていた。

 魔物で慣れたと思ったが、やはり違う。


「人形は戻らないのか?」

「ジン、ここの人形はもう心は死んでるの。首輪を取っても意味ないわよ。」


 アヤメは生きていた人形の首輪を外したが、何も反応しない。

 傷は浅いが、痛い筈なのに無反応。

 話し掛けても無反応。


「当たり前でしょう?その子達低民だもの。返す事も無いから要らないの。」

「くそババァ!」

「そうやって、青ざめて戦えないなんて、使えないわね。アヤメ?」

「ふざけないで!」


 アヤメ、蓮華の背後に回る。

 蓮華、佇んでいたラングを盾にする。

 レイピアはすんでの所で止まった。


「今斬れば私死んだわよ。あははっ!貴方駄目ね!ツバサの方が良い子だわ!」

「っ!ツバサを返せ!」

「あの子は受け入れたわ!貴方達の為にね!何も無い目は始めて見たけど、完璧じゃない!」

「ふざけ…無いで!」


 アヤメ跳躍、天井に足を着け飛ぶ。

 蓮華、ラングを盾した。

 カーバンクルがアヤメに体当たりして軌道をずらす。

 校長、ラングを引き離した。

 エリナ先生、蓮華を蹴り飛ばす。

 アヤメ追撃してレイピアを突き出した。

 蓮華の目の前で止まるレイピア。

 笑う蓮華。


「やっぱり駄目ね!躾をし直すわ!」

「そうはさせんよ。」


 校長のナイフが蓮華の首に刺さった。

 蓮華が崩れ落ちる。


「私は確かに貴方の希望には添えません。さようなら御母様。」


 アヤメの頬に一滴の水が流れた…




◇◇◇◇◇


 奥に突き進んだ。

 人形が居るため、近くの小部屋に入り様子見をする。


「アヤメ、大丈夫か?」

「平気よ。覚悟だけは有ったけど…。ラングごめんなさい大丈夫?」

「………平気。僕こそ足引っ張ってごめんなさい。」

「馴れとるわしらが可笑しいんじゃ!大丈夫じゃ!」

「そうね☆」

「囲まれて無いか?」

「マジで!ムウ見てくれ!」

「断る。」

『おーい!聞こえる?』


「「「「「「え!」」」」」」


『あれ?駄目かな?』


「聞こえる!大丈夫よツバサ!どこ?」


『良かった!今祭壇に居る!皆無事?』


「なんとかなぁ。」


『校長もう少し緊張感持ってよ!囲まれてるよ!』


「嘘!☆何時の間に?」


『エリナ先生、星要らない。アヤメ!移転魔法の準備して!』


「祭壇には跳べないわ!」


『引っ張り上げる!』


「なるほど!分かった!」


 アヤメの魔法陣が光り始める。

 人形は、仲間が抑えてる。大丈夫。

 いきなり景色が変わり、目の前に木造の祭壇が有る。


「どこに居る?」

「さっきのは、テレパシーじゃろ?」

「はい。ツバサしか出来たこと無いです。2つ3ついっぺんに頭の中で魔法陣を構築しなきゃいけないし。」

「凄いわね☆」

「ここ動くぞ!」

「ジンでかした☆」

「今まで無視してたよな…」

「どうやって開ける。」

「分からないわね。」

「ムウ、アヤメ無視やめて!」


『跳べたよね?』


「ええ!どこを開けるの?壁しかないわ!」


『下の方に溝が有るから、魔力流して』


「溝?」

「………有ったよ。なんか書いてある。」

「ラングでかした☆」


『書いてある事は無視して魔力流して!』


 言われた通り魔力を流すと、さっき動いた壁が光り輝いて、奥に引っ込んだ。

 人が一人通れる通路が横にあった。 奥に突き進むと、大きな台が有る。

 そこにツバサは眠っていた。

自分の為に生きる方か楽しいよね!


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