平和な日常
エリナ先生が可哀想です
「おりゃ―――」
「む?まだまだ!」
現在、武術の実習中。慣れてきた俺達は魔法も取り入れている。
最近俺は大剣を使う事に決めて、ひとつに集中して居る。
大剣にした理由は今までの剣が軽すぎたから、迷ってたらツバサに指摘された。
ツバサは観察力が鋭いから、合う武器や、やりやすい型が分かるらしい。
「む!強くなったな!」
「おう!って風魔法!ギャー!」
風魔法は目に見えないから避けにくい。ムウは良く使ってくる。
「闇魔法が得意なんだろうが!性格悪い!このやろ―――!」
「死にたいのか?闇魔法は魂を削るぞ。」
「おっかないから、止めて―」
見事に10メートル程飛ばされました。
「今日も良く飛ぶね~」
「仲良いわね。」
「………大丈夫死んで無いって。」
「「そう」」
お前ら助けろや!
「ツバサ。手合わせ頼む。」
「ん!分かった~」
ツバサは双剣をだらりと下げた、見た目は只立っているだけだが、既に目はムウを見据えている。
あの時の目は怖い。全て見透かして居るような、全て予測されてる気がする。
既に戦いは始まっている。
ムウが居合いで切りかかるが、既に居ない。
トンッ
「くっ!」
背後に周り、わざと音を立て跳躍、ムウ音につられ振り向き対応が遅れる。
上から、逆手に双剣を構えたツバサが急激に迫る。 ムウ避けれないと判断、即座にガード、だが想定内だと言わんばかりに、雷撃が穿つ。
ムウもろに直撃したがあまり衝撃がこない、只のめくらましだと気づくが、遅い。
ボムッ
ムウ水の中に閉じ込められ身動き取れず両手を上げると、水は霧散した。
ツバサは最初の位置に居た。
「まだ駄目か…」
「刀に頼りすぎ。魔法に反応しすぎ。」
「はぁ…そうか。訓練不足だな。ツバサに傷つけた人居るのか?」
「……師範代かな?」
「ツバサ、師範代は死にかけてやっとかすり傷だったわ。」
「最初から強いってか?」
「違う。皆遅いだけ。ほぼ独学だからむちゃくちゃだよ~」
「「何だと?」」
結局、ツバサもアヤメも息さえ切らさず授業を終えた。
エリナ先生が、肩を落としていたのを目撃した俺と、ムウは顔を合わせ…
「「先生出番無いや」」
大事なことに気付いたが、既に遅かった。あ…ヤケになって木倒した…。
☆☆☆☆☆
「皆さん来週から、チーム対抗戦を開催します。クラス毎で一位を決めてさらに、学年で一位を決めて、さらに学園一位を決めます!☆」
皆早速相談を始めるが、例外が…
「面倒だし負けとこ~」
「駄目です。真面目にやりなさい。」
「僕は…無理」
「ラング!魔法使える様になったし、試してみたらどうだ?」
「くくく…」
「ムウ?どうした?おーい!」
「全員切り捨てる!」
「負け続けで、悔しいんですね分かります。私もです!」
「アヤメまで!?何これ怖い!」
「…分かった。殺るわ」
「ツバサ字違う!」
「僕も…頑張る!」
「いきなりやる気に!てかそっち誰もいない…」
良いのかな…取り返しのつかないことになりそうだ。
☆☆☆☆☆
各クラスは、総当たり戦にて一位を決める、言わばプチ戦争。
「校長面倒になったな…」
「「「「多分」」」」
現在屋上で作戦会議中。
「ツバサ無双でよくね?」
「あ゛?」
土下座しました。だって後ろに般若いたし、殺気本物だし。
「各個人で全力で討つべし」
「ムウ!そんな事したら、ツバサとアヤメで学園終わる!」
「ぬるい。世界だ。」
「分かってて言うな!でも、さすがに世界は無いだろ…多分。」
出来ないと断言出来ない事に、黙り込んだジン。ムウも同じらしく、目が遠くなっている。ラングは青くなって居るから、多分想像したんだろう。
結局、ツバサとアヤメは、ほどほどに暴れて、俺達が頑張る事になった。
ラングは魔法の効率アップに集中する事になり、ツバサが教えている。
「ツバサ、精霊魔法出来たの?」
「やろうと思えば、出来ると思うわ。」
「アヤメは?」
「無理。普通の魔法師よ。」
いやいや普通は無いだろ…
「ムウは魔法使うの?」
最近やっと俺達はムウの魔力に慣れた。
だからこそ心配だ。かなり時間掛かったから。
「使う。いつまでも、嫌がっては居られまい。なるべく、目立たないよう心掛ける。」
「そっかぁ!大分馴染んで来たね~ムウ!良かったね~」
「ツバサが一番気にしてたしな…」
「私も少し解放しよ~鈍るし~」
え?まじ?
「「「「場が混乱するから駄目」」」」
おお!ラングまで大声出したぞ!
いや、有る意味一番良く分かってるか。最近付きっきりで教えて貰ってるし。
「ぶ~~!」
上目使い止めて!何か理性が危ないから止めて!
忘れているかも知れないが、アヤメとツバサは美少女だ。密かにファンクラブがある位だ。
アヤメはおしとやかで、優しい。
ツバサは妹タイプで、かわいい。
2人揃うと、姉妹みたいで其処だけ別世界になる為、女子にもファンが居る。
(あれ?俺達独占してない?)
ようやく、あの刺さる視線の意味が分かった…
性格にちょっと問題有るんだけど。
ツバサの強さには…ちょっと惚れた。
「何ニヤニヤしてんの?」
「はいぃ!ごめんあそばせ!」
「キモイ」
HPマイナスになりました。
「うわ!ゾンビ!」
「ツバサ見ちゃ駄目」
「哀れだな」
「………精霊も嫌がってる」
追い打ちやめて―――
☆☆☆☆☆
「アヤメ・シラギとツバサ・シラハネの近辺調査の結果、最近トウゴクの者が近辺をうろついて居ます!」
「エリナ君!警戒態勢じゃ!」
「しかし、学園からは出だしが出来ません。どうしたら…」
「カラスを使え…」
「学園の暗部ですか?しかし規約違反ですよ!」
「あの子らにこれ以上辛い選択はさせたくないんじゃ。特にアヤメは危ない。ツバサが居るから、もっておるだけじゃ。」
「………分かりました」
何も起こりませんように…
ご感想お待ちしております。




