やわらかパワーのツクシギャル! ~あり得ないほどデカい爆乳ではないけれど、フツーにデカい巨乳が好きという欲望の持ち主向けの純愛物語~
尽くしギャル「私、キミのことが大好きっ!」
あなたのクラスに長い黒髪の転校生がやって来た。めちゃくちゃ胸部がデカいのが特徴の女子だった。
胸があまりにも大き過ぎて地面に落ちるんじゃないかと心配になるぐらい、見ていて不安になる。
そんな爆乳の転校生が、最初の休み時間で質問攻めになっていた。生徒達が気になり、聞いてみたいことは、彼女が誇る爆乳一択である。
教室最後尾の中央にある、転校生の席周辺は騒がしい。
そこから遠く離れた教室の最前列の右端。ここでは、三人の女子グループが集まっている。あなたの席の一つ前だ。
全員、ブラウスの襟を開いて胸元まで青いリボンを垂らす。そんなギャルっぽい感じの彼女達三人は、爆乳女子のほうを面白くない表情で眺めていた。
「あんなにデカいなんてさぁ、異常でしょ。なんかヤバいことして、あんなにキモい奇乳になってんじゃないの?」
あなたの前の席に座る、強気な顔をしたボス格の女子……ボスギャルが、嫌味を口に出す。
「そうだよねぇー、あんなの通常あり得ないサイズだし~」
下っ端っぽい取り巻きAが同調する。
「アタシも同意」
クール系に見える取り巻きBも、そう声にした。
白ギャル三人組。ボスギャルは怖そうな美人で、明るい茶髪のロング。取り巻きAは、暗い茶髪を後ろでゴム縛りにしている。取り巻きBは黒のポニーテールだった。
彼女達は三人とも、胸部がだいぶ大きい。他の同級生と比較したら明らかに巨乳レベルだ。それだけに、注目を独り占めする学年暫定一位、圧倒的な爆乳女子が許せないのだろう。
クラスの大半が爆乳女子に注目する中、男子のあなたは席を立ち、行動を起こした。
あなたは向かう。
その先は、爆乳女子のほうではない。すぐ近くだ。
ボスギャルの席の横で立っている、取り巻きAの前だった。
「えっ、何? 私?」
取り巻きAはあなたが来たことで混乱していた。
そんな彼女に、あなたは告白する。爆乳サイズよりもそのぐらいのほうが好きだから、つき合ってほしい、と。
「えぇ~っ? いきなりそーいうこと言われても困るんですけどぉ~」
取り巻きAは拒否気味なことを言うものの、絶対に無理という雰囲気でもなかった。
正直に言って、あなたは取り巻きAとはあまり親しくない。それでも、あなたの席の前で集まっているのをよく目にしている。
もちろん、彼女が巨乳だから気になっていたのは事実だ。ただし、三人とも同じくらい大きいので、胸部を理由にして彼女に絞ったわけではない。
彼女が巨乳ギャル三人の中では一番優しそうに思えて、なおかつ告白したら最も承諾をしてくれそうな気がしたからである。
実際、今も拒絶はされていない。
そして決め手は、ボスギャルからの援護だった。
「あえてアンタみたいなのをご指名なんて、おもしろいじゃん。とりあえず一週間ぐらい、つき合ってみるってのはどうよ?」
意外にもそう助言してくれたボスギャルに、あなたは内心感謝する。
「んー、じゃあ、一週間だけお試しってことでいーい?」
彼女の申し出に、あなたは、ああ、それで頼む、と答えた。
あなたは冷静を装っていたものの、告白がどうにか上手く行ったことを叫びたいぐらいだった。
告白する気になれたのは、爆乳女子のお陰だろう。
爆乳の登場は、それ未満である巨乳の価値を大幅に下げた。
もしそうなっていなかったら、思い切って告白しようとは思わなかっただろうし、巨乳ギャルに告白するのは胸目当てだと疑われたに違いない。
爆乳よりも巨乳がちょうどいいと感じるあなたにとっては、爆乳女子の転校は幸運でしかなかった。
□
あなたが巨乳ギャルを彼女にしてから、一ヶ月が経つ。
そう。当初の予定だった一週間はとうに過ぎているのだ。
今では彼女に、あなたは溺愛されていた。
「最近アンタ、なんかキレイになってるよなぁー」
あなたの席の前にいるボスギャルが、あなたの彼女に言う。
「アタシもそう思う。うらやましい」
席の横で立っているクールギャルが同意する。
「それはもう、私のカッコイイ彼氏のお陰だねー。それ以外、理由は考えられないしぃ~」
彼女は座るあなたの席に両手と巨乳をのせている。喋った後、満足そうにあなたを見つめる……。
休み時間にはギャル三人プラスあなた、といった感じで、ギャルボスの後ろの席であるあなたの席へと集まるのようになった。彼女達とより接することで、あなたはずっと誤解していたことを知ったのである。
まず、ボスギャル。彼女は見た目が一番怖そうではあるものの、実は優しく頼れる存在だった。
取り巻きBのクールギャルは、単にクールを装うギャルだった。趣味でやっているゲームについて熱く語ることもある。
そして取り巻きA……あなたの彼女は、優しいと言うよりは、親しくなると尽くしてくれる性格のようだ。
それに、あなたの要望にも応えてくれる。
当初の彼女は、他のギャル同様、化粧っ気が強かった。そういうところをしっかりやっているギャルを否定するつもりはないけれど、あなたとしては、もう少し抑えてほしいと伝えた。
「それでもいいけど、お化粧してなかったら、けっこー地味だよぉ?」
むしろ顔が地味で巨乳を目立たせたほうがいいと、あなたは話した。
「おぉー、なるほど。じゃー、そうすんねっ」
元々の素性が良かったこともあり、彼女はあなたの好みに近づいた。美少女と断言出来るほどではないものの、常識内のデカ乳ギャルで大変好ましい。
その他、彼女のことを好きだときちんと伝え続け、巨乳を褒めたり、それに彼女の考えを尊重したりもして、想像以上に仲良くなっていた。
「そぉんな見違えるなら、ウチも彼氏、作っろかなー。ねー、そろそろ、ソイツからウチに乗り換えない?」
ボスギャルは流し目をあなたに向けた。
「――私の彼はダメだよッ!」
巨乳を揺らした後にくっつかれ、良い香りが漂って来る。彼女から本気の防御体勢を受けられると、興奮度が大きく上がる。
「キミは私の彼氏なんだから、絶対裏切っちゃダメだよ? 私も裏切らないからねー、よろしく」
その顔は少々怖かったけれど、恋する乙女らしいかわいらしさもあった。
□
あなたに巨乳ギャルの彼女が出来てからは、下校時は途中まで二人っきりで帰ることが増えた。
いや、最近はもう毎日だ。
あなたとしては、ギャル達との交流を妨害したくはないのだけれども、逆にあの二人の友人があなたと彼女に気を遣ってくれている。
ということで、本日も二人で廊下を歩く。
彼女は、結構な割合で巨乳を武器として使用する。教室を出る前から、すでにあなたの腕を抱いて密着させていた。
昇降口に向かう途中、あなたにはあの爆乳女子を目にした。
爆乳女子は、小柄な男子と一緒にいる。
ここ最近、爆乳女子はあの冴えない男子と、よく行動をともにしているようだ。
「あの二人も愛しあってんのかな? まー、私達には関係ないけどぉー」
圧しつけながら彼女は言う。あなたに爆乳女子への気がなくても、彼女は浮気されないよう警戒するといった様子だった。そういう一面の彼女を見られて、あなたは嬉しい。
お前のほうが好きだから安心してくれ。そうあなたは伝えた。
「私もだよー」
かわいい。
下校時は、あなたは高校から近いため徒歩通学で、彼女の交通手段はバスだ。
校門を出でからはしばらく歩いて、彼女の乗るバスの停留所で別れる……流れにならなかった。
「ちょっとだけつきあってもらっていーい?」
今日は彼女の主導で、少し手前にあった近くの小さい公園に寄った。
ここには誰もいない。
「キミのこと、疑うわけじゃないけどぉー。一般論として、巨乳より爆乳のほうがウケるとは思うよねぇ?」
公園の中で彼女に聞かれ、あなたは、まあそうだなと答える。
「キミは私ぐらいのサイズが好きって言ってくれるけどさぁ、私としては、爆乳に敗北してるって思うワケよ。だーかーらぁ、なんかで補う必要があるじゃん? 胸だけでかなわないなら、下も見せつけて悩殺しちゃうぞ~っ!」
彼女は大胆に黒ミニスカをたくし上げた。
白いブラウスはミニスカートの外に出していたし、重ね着はしていないので、下着にかぶさる別の生地は何も無い。
彼女の下着は白で、薄紫色の刺繍がついて、同色の小さいリボンも上部中央にあった。清楚寄りなショーツは、繊細で美しい。
それに、圧倒的な存在感のある太ももが素晴らしい。巨乳を支えるためにたくましい下半身が必要なんだなと、あなたは感動する。
「キミぃ、めっちゃ見ててキモいんですけどぉ~」
巨乳の上にある顔は、上から目線の、目を細めた表情をしていた。
あなたは恥ずかしくなり、顔ごと逸らした。
「じゃっ、また明日ね~っ!」
彼女は引き止める間もなく、早々に去って行った。
残されたあなたも公園を出て、いつもの分かれる場所を通過し、彼女が向かったであろうバス亭まで進んだ。
「やっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃった……」
茶髪の後部をゴムでまとめた頭が視界に入る。
彼女はベンチに座り、俯いて呟いていた。非常に恥ずかしがっているのが見てすぐに分かる。
あなたがすぐ近くで足を止めると、彼女にはなんでいるのって顔で見上げられた。このバス停が帰り道とは反対側にあるからだ。
「……あのさ。つい調子に乗ってキモいとか言って、ごめんね。痴女のごとく自分から見せたのにキミを罵倒するとか、彼女として、良くなかったよね?」
済まなそうな彼女に対して、あなたは首を横に振る。キモいのは当然だから気にしないでいい、それよりもあんなに見せてくれてありがとう。と、あなたは話した。
ついでに、太ももが素晴らしかったとあなたは賞賛する。
それを聞いた彼女は立ち上がり、あなたの右手が掴まれて、彼女の巨乳に挟まれた。柔らかさが優しい。
「……ありがとう」
小さめの声が聞こえた。
彼女へと、調子に乗ってキモいと言っていた時もかわいかったと、再びあなたは賞賛する。
「もう褒め殺しやめてよぉ……っ」
彼女の巨乳にあなたの右手は埋まったままだった。
結局、路線バスが到着するまで、あなたは巨乳の感触を与えられ続けた。周りの他人からの痛い視線よりも、気持ちよさを優先した。
「じゃあ今度こそ、さよなら~」
巨乳からあなたの右手を離した彼女は、手を振りながらバスに乗り込んだ。
左端の席に座った彼女は、頬を染めた偉そうな顔で窓越しに両腕を組んで、巨乳を強調させる。その姿も、高揚感の急上昇に直結する。
バスが始動した。
巨乳の彼女の姿が見えなくなるまで、あなたはその場でずっと見送り続ける。
やっぱり彼女はかわいいなと思いつつ、あなたはいつもの帰り道に戻った。
あなたは彼女に溺愛されているけれど、あなたのほうも彼女を溺愛している。これは良好な恋人関係だ。
巨乳という色っぽい付加価値は好い。柔らかさや揺れ具合も好い。そんな巨乳だけじゃない彼女には、魅了される要素しかない。
(終わり)
タイトルの『やわらかパワー』は巨乳のことで、『ツクシギャル』は尽くしてくれるギャルという意味です。
最後までお読み頂きありがとうございます。作者の巨乳作品は他にもいくつかありますので、暇でしたら検索してお読み下さい。




