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詩 彼女が太ったって

作者: WAIai
掲載日:2026/05/28

「太っちゃった」

「え」


彼女が恥ずかしそうに、俺に言ってきたので、びっくりして全身を眺める。


「見ないでよ!! 恥ずかしい!!」


彼女が隠すように、後ろを向く。

俺としては、太っているように見えないのだが。


ウエストもマネキンみたいに細いし、脚だって鍛えた犬みたいにちゃんと長くて美しいままなのに。


どこが太ったんだ?


「おい。何kg、太ったんだ?」

「内緒」


彼女はスカートを見られていると思ったのか、手を払ってくる。


内緒と言われればそれまでだが、俺はしつこく聞く。


「言え。ちゃんと。俺には太ったように見えないんだよ」

「え!! お腹とか出ているのに!!」

「はあ!?」


腹に注目してみるが、細い道みたいに真っ平らである。


彼女は髪を指に巻きつけながら、話す。


「ダイエット、成功させないと!!」

「決意はいいけど、無理するなよ」


俺は一言告げておく。

彼女は自分のためであり、俺のためでもあるようで、ダイエットを覚悟しているようだった。


「よし、じゃあ、俺も付き合うか」

「え? 何を?」

「俺も痩せる。それなら、心強いだろう?」

俺の提案に、彼女は髪から手を放し、言ってくる。


「あなたはいいの、そのままで」

「良くない。お前が頑張るなら、俺も頑張る。何なら、一緒に運動するか?」

「え…。いいの?」

「おう。食事を抜かすよりは、運動したほうがいい」


俺がはっきり言うと、彼女は悩む仕草をする。


「迷惑じゃない…?」

「大丈夫。メニューは考えておくから」

「ありがとう」


はにかむ彼女を見て、可愛いなと改めて思う。

一緒に頑張ろうな、ダイエット。

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