09話 秘密のファッションショーと氷上の妖精?
さてと! 身も心もスッキリしたところで、再び服作りをしよう!
賢者モードの私は、集中力が違います。
イメージから構想を入念にしたし、複数の色の同時染色も出来るようになった。
彼の記憶で見た、あの「可愛い服」をこれから作るよ~。
私は全神経を集中して、生産系Lv5の実力を見せつける!
「出来た~~!!」
私は1つの失敗もなく全て完成させた。天才か。 では、いざ試着!
まずは1着目。 フリルの付いた白色の半袖ブラウスを着て、黒色のフレアミニスカート。
そして足元は黒色のオーバーニーソックス。
これが伝説の**【絶対領域】**ってやつだね!
最後に(本来は)胸を強調する黒色のコルセットを装着。 (※中身が詰まってないので強調されませんが)
鏡を見る。
「うん、可愛いね~! ゴスロリ風!」
「ふっふっふっふ」
あ~、でも可愛さだけを追求したから、外出するにはスカートが短すぎかな?
錬金術で作った大きな全身鏡の前で、クルっと回ってみる。
「今の股下3cmぐらいだけど、 大丈夫かな? う~ん、悩む」
丈の事はまた今度考えて、次の試着をしよう。
2着目! 白地の半袖に、セーラー襟はネイビー色。 ラインとスカーフは爽やかなライトブルー。
プリーツのミニスカートはネイビーとライトブルーのチェック柄。
そう、**「セーラー服」**です! このチェック柄を出すのが死ぬほど難しかった!
また鏡の前でクルっと回ってチェック。
「うん、うん、セーラー服も可愛いね~! 破壊力あるわ~」
鏡を見ながらポーズを決めていたら……
ガチャ。
突然、おばあちゃんが部屋に入って来た!
「ユイ、ご飯よ~」
「は、は~い……!?」
「…………」 「…………」
おばあちゃんが、奇抜すぎる格好(セーラー服)でポーズを決める孫を凝視してる。
「え、あ、あの……」
「……ご飯、冷めないうちにね」
おばあちゃんは静かに扉を閉めた。
死にたい!!! ノックぐらいしてよー!
むっちゃ恥ずかしいじゃない!!
いつ帰ってきたのよ!?
全然気づかなかったよ!
え? ご飯って呼んでも返事がなかった?
知らないよー!!
ここ最近は恥ずかしすぎて町の外には出かけてないけど、属性魔法の残りを全てLv5にする為に、街はずれのいつもの空き地で練習です。
練習着は、もちろん**「ジャージに運動靴」**。 動きやすさ最高。異世界の人から見たら「変な服」だろうけど、もうおばあちゃんに見られたから怖いものはない。
私の理論は完璧だったみたいで、地・水・火・風は比較的簡単にLv5になりました。
でも「光」と「闇」がなかなか難しかった。
Lv4からなかなか上がらず数日かかったけど、最終的に**「ヤバイ攻撃魔法(MPゴリ削り砲)」**を習得してLv5になりました。
一発撃つだけでMPの4分の3を持っていかれる燃費の悪さ。
今の私のMP量でも、これは最終手段だね。
これで今日の目標は全て終わり。 でも時間が余ったから、ちょっと新たな遊び場を作ってみる事にした。
村の外れにある空き地へ移動し、空き地全体に魔法で水を撒く。
そして今度は冷却魔法で辺り一面を凍り付かせる。
この工程を何度か繰り返して……。
出来た! ふふん、思ってた以上に良い出来だね。
そう、私が作ったのは**「アイススケートリンク」**!
彼の記憶の中にあった物を再現してみた。
屋外だから簡単に融けないように、ガッツリ魔力を注いだから融けないはず。
そして、昨日こっそり作った「アイススケートシューズ」を取り出す。 ブレード(刃)の調整が大変だったんだよ~。
私は靴を履き替えて、颯爽とスケートリンクに立っ…… ……てなかった!
「あっ」
入った瞬間、ツルッと滑って豪快に転倒!
「いったああああ!!!」 ううううう、お尻が……お尻が割れた気がする……(元から割れてるけど)。
勢いよく飛び込んだのが失敗だったね。
しかし、こんな事で心が折れる私ではない!
その後は転びまくって泥(氷?)まみれになりながらも、頑張って練習した甲斐もあってスイスイ滑れるようになった。
「あはははははは、楽しい~~~~~~~!!」
慣れて来た私は、調子に乗ってトリプルアクセル(仮)に挑戦! ジャンプして回転!
「とうッ! ……あっ」
見事に着地を失敗して、カエルのようにベチャッと転んだ。
「あははははは、転んちゃった~~」
近くを通りかかった町の住人が、私を見て「元気だねえ」と微笑みながら通り過ぎていった。 ……ううううう、恥ずかしい。
「一人で氷の上で転げまわってる変な子」だと思われてる。
その後も、恥ずかしさを捨てて気が済むまで滑りまくった。
今日はこれぐらいにして、今度町の外に出た時にもっと広い場所で「巨大スケートリンク」を作る決心をした。
冬のレジャー王に、私はなる!
あ、そだ忘れてた。 とりあえず今日の成果、ステータスの確認をしておかないと。
【ステータス】 名前: ユイ 年齢: 14歳 種族: 極人族 MP: 3200 (!!?)
【魔法】
全属性(地水火風光闇) Lv5 (Master)
極六属性魔法習得ボーナス Lv5
魔法関連基礎値 大幅に上昇
MP自動回復(1分ごとにMP最大値の10%) ←New!
魔法使用時:威力または効果80%上昇
【スキル】
極染色 Lv5 / 極錬金術 Lv5 / 極裁縫 Lv5
極エイムマジック Lv1
【特性】
極危険感知 Lv4
半径100m以内の危険な兆候を感じとる
極性欲 Lv1 (←What!?)
病気(菌・ウイルス)耐性
感度5%上昇
「…………ん?」
MPが3200になってる。すごい。 自動回復もついた。永久機関だ。 魔法威力80%アップ。魔王かな?
そこまではいい。
一番下。 なんか、見慣れない特性が増えてるんですけど。
『極性欲 Lv1』
……なんですかコレ。 効果:感度5%上昇 ってなんですか。 やっぱりアレか!? あれ**のせいか!?
「病気耐性」がついているのが、神様のせめてもの慈悲なの? いや、でもいらないよこんな特性!
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。




