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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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80話 最後の試練

「ミナさん、おめでと~! ハイマナポーション成功です!」


「やった、やった、やった~!!」



ミナは声をあげて喜びユイに抱き着いた。



「ありがとうユイちゃん! 何か感覚がわかった気がするの」


「頑張りましたもんね? でもまだです! まだレベルは上がってないでしょう?」


「本当だ。 さすがに1回じゃ上がらないか」


「うん、でも後3回ほど連続で成功すれば間違いなくレベルが上がりますので、感覚が残っている今のうちに続けましょう」



それから3度、ミナは失敗する事無く連続で錬成を成功させた。

最後の錬成は完全にスキルの補正がかかっていたから、2度目の成功の時にスキルは4に上がってたんだね。



「錬金術スキルレベル4の習得、おめでとうございます!」



私はそう伝えてミナさんに拍手した。

ステータスを確認したミナは涙を流して喜んだ後、再びユイに抱き着いてお礼を言い続けた。



「これでやっと、最後の試練に移れますね!」


「え?」



レベルが上がってやり遂げた感に浸っていたミナは、ユイの言葉に耳を疑った。


え? どう言う事? 卒業試験? みたいな物をするつもりなのかしら?

・・・でも、うん、大丈夫。

ユイちゃんに教えてもらった知識と技術は何度も反復して覚えているから、期待に応えてみせるわ!



「それでは準備をしてきますので、しばらく待ってて下さいね」



ユイはそう言って、店から飛び出して行ってしまった。



「あ、ちょっ、、、」



せめて机上か実技、どちらの試験か教えて欲しかったわ?


それから2時間後。ユイは戻って来た。



「ただいま〜」


「おかえっ、、え!?」



ミナはユイが連れて来た人を見てビックリして戸惑ってしまった。



「お邪魔します。 久しぶり、ミナ。 突然ごめんな? ユイに無理やり連れて来られて」



ユイが連れて戻って来たのは、キーゴだった。



「あ、うん。久しぶりね? それでどうしたの?」


「いや、俺もミナが錬金術のスキルがレベル4になったとしか聞いてなくて」


「そっか」



ミナは説明を求めてユイを見たが、ニコニコと笑っているだけで何も説明をしそうになかった。



「ミナ」


「何?」


「レベル4の達成おめでとう。 これで子供の頃に立てた目標達成だな?」


「!!!」



キーゴのその言葉にミナは驚きを隠せなかった。



「・・・覚えていたんだ」


「当たり前だろ? 目標にした理由はともかく、子供の頃の夢だったんだから」


「うん、ありがとう」



ミナは再びユイを見たが、ワクワクとした期待に満ちた表情で自分を見ている事に気づいた。

それでようやくユイの意図する所に気がついた。


あ、コレはそう言うことね。

試練って、もうユイちゃんは! それならそうと言ってから連れて来てよ?

私だって心の準備が必要なのに。


ミナは大きく息を吸って深呼吸をした。

そして両手を握りしめてキーゴに向き合った。



「キーゴ? あの、話があるの・・」


「ん? どうした?」



キーゴは普段どおりの態度でミナに向き直った。



「あの、私、錬金術の事ばかりで、本当の目的を見失って、その、、汚い事、、、、ごめんなさい。ごめんなさい……」



ミナはそこで言葉に詰まってしまった。

そして、それ以上言葉に出来ずに両手で顔を覆って泣き出してしまった。


それを見たユイは慌ててミナに声をかけようとしたが、キーゴに手で制された。



「ミナ。君が俺を助ける為に錬金術に打ち込んで必死になっていたのはわかっていた事なんだ。

それなのに俺はそれを手助けする事が出来ず、ミナが辛い時に支えてあげる事も負担を減らしてあげる事も出来なかった」


「本当に最悪だよな、俺は」


「それにミナが身体を売って錬金術に打ち込んでいた事は始めから知っていたんだ。

好きな女が心を殺してまで必死になっているのに俺は何も出来なかった。

だから責められるべきは俺なんだ!」


「絶対にミナじゃ無い!」


「俺はミナを嫌いになんかならないし、汚いとも思った事は1度もないよ!

俺は昔からずっとミナを愛している。

それは今も昔もこれからも絶対に変わらないと自信を持って言えるよ?」


「稼ぎは少ないけど、最近は定職にも就いているんだ。

苦労はかけるかも知れないけど、絶対に幸せにしてみせる!

もうミナに辛い思いをさせる事はしないと誓う!」


「だから俺と結婚してくれないか?」



ミナはキーゴの言葉に目を見開き、再び涙を流した。



「本当に? 本当に私で良いの?」


「当たり前だろ? 俺はミナじゃないと嫌なんだ!」


「ありがとう。 私もキーゴを愛してます」


「ミナ!」



二人は涙を流しながら抱きしめあった。



「おめでとうミナさん。 末永くお幸せに!」


「ありがとう、ユイちゃん。本当にありがとう」

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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