06話 異常なステータス2
私は、あの腕輪に似たものを家で見たことがあった。 お母さんの遺品を探してみる。
「どこで見たかな~……あった~!」
よく見ると綺麗な紋様の入った、いかにもお高そうなブレスレット。
さっそく自分の腕につけてみると、リーニさんの時と同じような、でももっと馴染む魔力を感じた。
これ、やっぱり魔法の触媒だ。
お母さんが付けているのをよく見かけたけど、お母さんも魔法使いだったのかな?
おばあちゃんに「この腕輪が欲しい」って言ったら、「いいよ、大事に使いなさい」ともらう事ができた。 これを使って明日から魔法の特訓だ!
その前に……やっておかなきゃいけないことがある。 お楽しみのステータス確認タイム!
「よし、ステータス!」
うん、簡単に出るね。
【ステータス】
名前: ユイ 年齢: 14歳 種族: 極人族 職業: なし
HP: 200 MP: 200
【魔法】
極火属性 Lv2
(火属性魔法使用時:MP消費10%軽減 / 威力10%上昇)
【スキル】
極染色 Lv3
指定した物に染色する (※インターバル及びMP消費無し)
極錬金術 Lv2
素材を使用しイメージしたものを作る (※インターバル及びMP消費無し)
極裁縫 Lv3
素材を使用しイメージしたものを作る (※インターバル及びMP消費無し)
【アイテム袋】
極ウエストポーチ型 Lv3
【特性】
極危険感知 Lv1
半径5m以内の危険な兆候を感じとる
……どこから突っ込めばいいのよ。 とりあえず、すべてに**【極】(きわみ)**が付いているのは何?
私、人族だよね? 「極人族」ってなに? 極悪な種族に見えちゃうじゃない! 前世の記憶(彼)の知識を総動員しても、そんな種族聞いたことないよ!?
魔法は2回使っただけだよ? なのにLv2? Lv1上げるだけで何十年もかかる人がいるのよね? 喧嘩売ってるの?
それに、いつの間にかスキルが3つもあるし、Lvも上がってるし……もう何が何だかわからないよ。
ま、まあ……【極】の事は考えないようにしておこう。見なかったことにしよう。 スキルが3つもあるのは素直に嬉しいしね! でもこれ、どうやって使うのかな?
何かヒントがないかステータスをガン見していたら、項目がタップ(?)出来る事に気づいた。 スマホみたいに詳細が出るのね。便利!
「よし、さっそくポチっとな」
まずは**『極染色』**。
極染色: 染色する材料を所持中に、装備中の物、またはアイテム袋に入ってる物、もしくは選択できるステータスを指定しスキルを発動すると染色が出来る。
「これは便利! 服や生地と染料の素材をアイテム袋に入れておいて、スキルを発動すれば好きなだけ染色できるんだ!」 「染色作業って地味に大変だったから、これはありがたいね~」 「これでもっとたくさんの物に色がつけられる!」
じゃあ次は**『極錬金術』**。
極錬金術: 必要な素材を全て指定し作りたいものをイメージしてスキルを発動すると完成する。ただし、レベルによって最高品質が出来る確率が変わる。
「うん、これも便利! 材料さえあれば、イメージだけで完成するんだね」
次は**『極裁縫』**。
極裁縫: 必要な素材を全て指定し作りたいものをイメージしてスキルを発動すると完成する。ただし、レベルによって最高品質が出来る確率が変わる。
「内容は錬金術と一緒か~」
「でもイメージしただけで服が完成するとか、チートすぎて鼻血出そう」
「うん、このスキル一番最初に使いたいかも~」
「これで彼の記憶にあった服とかがイメージだけで作れるね!」
「さっそく試してみよう!」
生地や糸等の材料をアイテム袋にいれて、彼の記憶にある【あの服】を強くイメージして……。 【極裁縫スキル】発動!
ポンッ! 私の手の中には出来立てホヤホヤの完成した服が!
「ん?」
いや、できましたよ? イメージ通りの形の服が完成しましたよ? でもね……。 単色っていうか、素材の色一色の地味~な服がそこに。
ああ、そうか。裁縫はあくまで「形を作る」だけか。 まあいいや、続けて**【極染色スキル】発動!**
ポンッ!
「ん?」
い、いや、できましたよ? イメージ通りに、上から下まで全てが「真っ赤」な服が。 ボタンもファスナーも全部赤!
……なるほど。一式まとめて作って染めようとしたらダメなのね。 スカート、ブラウス、ジャケット等、それぞれ単品で作って、単品で染色しろって事ね。学習しました。
まあ、それでも手縫いより100倍早いからね!
「さあ、寝るまでに何着作れるかな~」
「頑張るぞ~~!」
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。




