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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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55/60

55話 怪しい不審者?

出だしは完璧だったのに、一人、また一人と私をジロジロ見て来るやつが増えてきた。

何か全員が私を見ているような錯覚になったけど、気のせい、気のせい。

いつも通り、視線は無視をして受付を探した。


ん? 見間違いかな?

よく見えるように近づいてみた。


あ!


「ビオラさん!!」



まわりの人が皆、私を見た。

しまった~!

ビックリして大きな声を出してしまった。

注目を浴びてしまった私は回れ右をして逃げようとした。



「ユイちゃん!」



ビオラさんが私に向かって走ってきた。



「ビオラさん、お久しぶりです」



私は頭を下げた。



「やっと王都に来てくれたのね」


? ん? 何かビオラさんが首を傾げている?



「ユイちゃんよね?」


「はい、そうです」


「大きくなったね~」



ああ、確かに私の方が身長が高くなっちゃってるね。

でもビオラさんは私の胸を凝視していた。



「あの?」


「ああ、ごめんなさい」


「こんなに成長していたなんてビックリしたわ」


「これでまだ15歳なんて信じられないわね」


「なんだって……」



ザワザワ騒ぎ出す周りの冒険者たち。

ビオラさんが周りをジロっと睨んだら静かになった。

ここにはランクが高そうな人がいっぱいいるのに皆、下を向いたよ。



「ビオラさん、王都に戻っていたんですね」


「ええ、ユイちゃんが気になって戻ってきたのよ。でも全然王都に来ないから心配したわ」



え? わたし? 冗談ですよね?



「それにしても今日は怪しい恰好をしてるわね?」


「えええ? 怪しくないですよ? ね?」


「そう? 全身を隠す真っ黒なマントの様な服に、顔が見えないぐらい深く帽子をかぶってるから?」


「た、確かに怪しい……?」



不審者スタイルだったか。 私は帽子とコートを脱いでアイテム袋に戻した。



「そ、そうだ、ビオラさん。ネモナさんに聞いたのですが、ギルドの承認ありがとうございました」


「おかげで、図書館の本をじっくり読むことができました」


「え? あの子にビオラさんが承認を与えたのか?」


「マジか」


「本当ならあの子はやばいぞ?」



再びざわめきだしたけど、またひと睨みで静かになった。



「そう、よかったわ。もしかして今日ここに来た理由もそれかな?」


「はい、できればお願いしたいです」


「わかったわ、少し待っていてね」



10分ほどでビオラさんは小走りで戻って来た。



「ごめんね、待たせちゃって」


「いえ全然大丈夫です」


「はい、じゃあこれを図書館で渡してね」



ビオラさんは手紙を私に差し出した。



「これで全部の本が見れるから」


「ありがとうございます」



これで後は商業ギルドで許可をもらうだけ。

でもどうやってもらおう?

まあ冒険者ギルド側の本だけでもいいかな?

そう思っていたらビオラさんがビックリする事を言ってきた。



「その手紙で商業ギルド側の制限も解除されるからね?」


「え?」


「ユイちゃん、いいタイミングだったね、奥の会議室で商業ギルドマスターと、うちのギルマスがある案件で協議してたからね……ちょっとお邪魔して二人からサインをもらって来たから」



え? 王都のギルマス二人が協議している所に、割って入ってサインをもらってきたって事?

ビオラさん、怖いもの知らずですね。最強すぎる。



「どうしたの?」


「い、いえビックリしただけです」


「ありがとうございます」


「いいのよ、困った事があったらいつでも来てね?」


「はい」



結局、ビオラさんと1時間ほど喋ってからギルドを後にした。 (王都でも私のバックには最強の受付嬢がついているって事だね!)

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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