54話 王都到着
ここ数日は特に何もおきる事もなく順調だった。
そして目の前には超大きな街……王都。
端が見えない。門の中に入っても王城まで一日で着くの? ってぐらいの大きさだよ?
ちなみに王都が見えた時に服は着替えた。
今はプリーツのロングスカート(ライトブラウン)にライトグレーのブラウス。
ブルーナに「一人の時はミニスカートを穿いちゃダメ」って言われたからね。
何で?って聞いたら「可愛い過ぎだから」って意味不明な事言ってたし、「一緒にいる時に穿こうね? 約束だよ?」って言ってた。
まあいいけどね。
そして私には珍しくヒールっぽい靴を履いています。
王都だからです。
王都で運動靴は駄目です。
王都はそういう所なんです。私のなかでは。
目立たない様にって思って地味目の色にしたけど、ちらほらと色つきの服を着ている人を見かけるね。 思ってた以上に私の染色した生地が流通してるみたい。
明日からはもう少し鮮やかな色の服を着るって今決めた。
でも、どこから行こうかな?
王都に着いたらロスさんの商会の支店へ寄って欲しいって言われているし、図書館にも寄りたいけど……きっと制限解除の本があるから、冒険者ギルドが先かな?
あ、でも宿屋も先に確保しとかないとね。
何にしても場所が全くわからないから、とりあえず大通りを進んで行こう。
しばらく歩いていると、染色された服を売っている店を発見した。
「ちょっと見て行こうかな」
私はお店に入って色々物色してみた。
うん、一般的な普通の服が多いね。
色はついているけどデザインがね~……。
やっぱり、彼の記憶の世界(地球)の服のがいいよね~、可愛いのが多いし。
なんて思っていたら、突然店員が私に声をかけてきた。
「失礼ですが、ユイさんですか?」
「え? はい、そうですが?」
「ああ、やっぱり。 もう王都に着かれたのですね」
「えっと?」
「ロス・キューデ様よりお話は伺っております」
「え? もしかして、このお店はロスさんの商会の店ですか?」
「はい、そうです」
「王都にあるロス・キューデ様の商会には全支店に通達がでておりますので」
「でも、どうして私ってわかったのですか?」
「その色とデザインは珍しく、商会でも取り扱っていないので、もしかしてと思いました」
「他にはない珍しいデザインの服を着ているとも聞いていましたので」
「そう? ですか?」
今はそんなに目立つ格好じゃないと思ってたのに、プロが見るとわかるって事にしておこう。
「それで私に何かようでしょうか?」
「私もロスさんからも支店に寄ってと言われてましたが、詳しくは聞いていないのです」
「はい、こちらを渡す様に申し付かっております」
手渡されたのは地図? だった。
「これは?」
「この王都の主要なところを書き込んだ地図です」
おお、これはありがたいね。
「助かります」
「後、この地図にも記載されていますが、ここの宿をご用意していますのでご利用ください」
「え? 泊まるところも用意してくれてるの?」
「はい、商会の直営です。また冒険者ギルドや商業ギルドに近く、多数の商店が近くにもあります」
何か至れり尽くせりだね。
「ありがとうございました。じゃあ早速いってきます」
「はい、いってらっしゃいませ」
私はもらった地図を頼りに歩いていたけど、宿より手前に冒険者ギルドがあるから少し寄って行く事にした。
しばらく歩いて目的地が見えてきた。
「あの角を曲がれば正面だね」
角を曲がって見えた建物……。
「でかっ!」
いや、いや、大き過ぎるでしょう?
これ本当に冒険者ギルド? 要塞? 正直入りたくない。
でも制限解除をしてもらうには入らないといけない。
私はカバンから帽子とコートを取り出した。
黒色のロングコートを羽織ってライトグレーのバケットハットを深めにかぶった。
そして気づかれないように静か~に冒険者ギルドに入っていった。
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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