46話 番外編Ⅳ 鉄壁守護者ブルーナ
今日は、習い事もお勉強もお休みの日。
大好きなユイと一緒にお出かけするつもりなので、朝からワクワクが止まらないよ。
朝からユイが鏡の前で唸っていたから、どうしたのかと思ったら……ただ「何を着るか」悩んでいただけだった。
私が「とびっきり可愛い服がいい!」ってリクエストしたら、予想以上に破壊力のある服を着てくれた。
うわ~、可愛い~!!
天使かな? いや、小悪魔かな?
ユイがルームウェア以外で、こんなに短いスカートを穿いているのを見たことがないし、コルセットでウエストをギュッと締めているから、ユイの大きな胸が下から持ち上げられて、より一層強調されて……凄い事になってる。
谷間が深い。深淵だね。
しかもブラウスをピッタリと押さえているから、凄い事になっているけど、……これはエロではなくて**「完璧なファッション」**だから問題ないよね!
なのにユイったら「コルセット外す」なんて言うから、全力で阻止したよ。
そのままでいいの!
あと、私にも似たような可愛い服をくれて嬉しかった。
私もルームウェア以外でこんなに短いのは穿いた事がないけど、ユイとのお揃いコーデだから問題ないよね。
可愛い服が嬉しくてクルクル回っていると、ユイに「下着が見えちゃうから気を付けて」って言われた。 私は別に気にしないけど……普段の行動や性格を考えると、ユイの方が100倍危ない気がするけどね?
まあその時は、私が全力で守るからいいかな。
お出かけしてしばらくすると貴金属店を見かけたので、一緒に入って行った。
ユイが小物コーナーを見ている間に、私は目的の「お揃いのブレスレット」を探したけど……やっぱり無かった。 残念。
私は諦めてユイの方を見た。
……ああ、やっぱりやらかしてる。
ユイは膝ぐらいの高さの棚に入っているキーホルダーを物色しているけど、この短いスカートで、あれだけ無防備に前に屈んだら……。 後ろのスカートの裾がずり上がって、ユイのお尻(下着)が丸見えだったた。
しかも、後ろにいるハゲ親父が鼻の下を伸ばしてガン見してる!
私は音もなく急いでユイの方へ向かって、親父の脛に渾身の蹴りを入れた。
「ぐふっ!?」
そして親父が悶絶している隙に、サッとユイの真後ろに立って視線を遮断。
周りでユイを見ていた馬鹿どもを、**冷たい視線で睨みつけたら、みんな顔を青くして散って行った。
その後、店を出てからまた別の馬鹿な男達に絡まれたけど、あれは私の護衛達が連行していった。
その後に、私は自分の髪にこっそり**「特別な髪飾り」**を付けた。
これは、この街一番の有力者である父の商会、「キューデ商会」のシンボルマークが入った物。
つまり、私が**「あのキューデ家の令嬢ブルーナ」**である事を示す印籠のようなもの。
この街の住人は、私がブルーナだとわかると、怖がって逃げていくか、関わり合いにならないように目を逸らすかのどっちかだからね。
今日はお忍びデートだから付けてなかったけど、さっきみたいなバカが出ると面倒なので、ここからは「権力」を行使することにした。
今度はオープンテラスの店の前にいた小型犬を見つけて寄って行った。
お店の人に許可をもらったので、ユイは小型犬を抱っこするのかなって思って見ていたら……。 その場で座り込んで撫ぜ始めたよ。
まあ、やると思ったけどね。 ユイだもんね。
当たり前だけど、この長さのスカートで、しかも足を揃えずにしゃがみ込むと……ユイの下着が丸見えだね。
それに気づいた店員もテラスの客も、ユイのスカートの中をジッと見だした。
私はユイの後ろに立って、ワザとらしく髪飾りをさわってアピールしながら仁王立ちした。
私の髪飾りに気づいた店員が「ヒッ!?」と息を呑み、それに釣られて客たちも私を見た。
『……それ以上見たら、店ごと潰すよ?』
無言の圧力をかけると、全員慌ててユイから目を逸らして、明後日の方向を見始めたよ。
しばらくすると、ユイは満足したのか(何も気づかずに)立ち上がって店員に声をかけていた。
それからしばらく歩いて、今日の目的地の図書館に着いた。
制限解除した本を読めるのが嬉しいのか、ご機嫌で数冊の本を持ってベンチ椅子に座って読み始めた。
私もユイの隣で本を読んでいたけど、普段のユイの癖を考えると**「アレ」**をやってしまうと思って警戒していた。
しばらくすると……予想が当たった。
ユイはくつろぎ出すと、普通の椅子でもソファでも**「体育座り」**をする癖があった。
何度も言うけど、今はミニスカート。
はい、丸見えです。 フルオープンです。
窓側に向かって座っているから周りからは見えないけど、椅子の前を通る人には丸見えです。 それに日差しが当たっているし、影もないから、今までで一番はっきりと見えていた。
私は本を読むふりをして立ち上がり、ユイの座っている場所が影になる位置で窓に寄りかかった。 私の影で、ユイの秘密の花園を隠す。 完璧なポジショニング。
後は出来るだけ誰も近づけさせない様に、周りに睨みをきかせたよ。
そのおかげで、誰もここには近よって来なかった。
私、頑張ったよ。
褒めてほしいよ。
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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