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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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44話 魔法の手加減

私達は店を出て、再び手を繋いで歩きだした。



「ブルーナは目的の物はなかったの?」


「うん、パッとしたのが無かったよ」


「何を探してたの?」


「ユイが付けている、ブレスレットに似た物が無いかなって思って」


「え? これ?」



私は腕につけているブレスレットを見せた。 「



うん、私もお揃いのが欲しくて」


「これ、魔法を発動する為の魔道具だよ?」


「うん、でも魔道具ってもっと地味なのが多いじゃない?」


「ユイのは貴金属みたいに綺麗だから、貴金属店に無いかなって思って探したのだけど」


「これは、お母さんの形見だから……もしかしたら王都で売ってるのかな?」


「里帰りする前は王都で働いていたって言ってたから」


「そうなんだ、じゃあ今度、王都に行く事があったら探してみるよ」


「10年以上前の話だけどね」


「私も今度は王都に行こうかな」



するとブルーナが悲しそうな顔で私を見た。



「そんな顔をしないでよ? 今すぐじゃ無いのだから」


「うん、でもあと数日でユイがいなくなっちゃうと考えると寂しくなって」


「もう、ブルーナは寂しがりやだね」


「うん、だからずっと一緒にいたいの」



私はブルーナの頭を撫ぜてあげた。



「旅に出てもブルーナに会うために、また戻って来るから」


「本当に?」


「うん」


「だから、そんな顔をしないの」


「うん、わかった」



そう言って、私をジッと見てきたから、もう一度頭を撫でてあげたら嬉しそうに微笑んだ。



「あっ!」 ここで我に返りました。



ここは大勢の人々が行きかう道のど真ん中でした。

むっちゃ見られてるし、立ち止まってこっちを見てる人までいるよ。

しかも女の子同士でイチャイチャしている様に見えたのか、こっちを見てにやけている野郎までいる。 バカに絡まれたら嫌なので、さっさと立ち去る事にした。


けど、ちょっと遅かった。



「そこの可愛いお二人さん、俺達と一緒に遊ばない?」



冒険者崩れのような男達が、私達を囲むように声をかけてきた。



「女同士よりもっと楽しい事を教えてやるよ?」


「あっちに良い場所があるから休憩しないか?」


「な~いいだろ? 行こうぜ?」



私の胸や体を舐めまわすように見て、声をかけて来る。 本当に気持ち悪い。

魔法でやっちゃってもいいかな?


でもよく考えたら、軽くのしてやる程度の魔法って練習した事がないや。

どの程度でいいかわからない。

どの魔法が適切なのかもわからない。

風魔法で押し返すぐらいなら出来るけど、ここでやると関係ない人も巻き込むよね。

どうしよう? 火? 土? 水?


でも、もし私や、ブルーナに手を出してきたら遠慮なくぶっ放すけどね。

だから、私が魔法を使う前に散ってくれたらいいのだけど。



「結構です。どいてください」



私はブルーナの手を取って進しようとすると、目の前の道を塞ぐように邪魔をしてきた。



「そう言うなよ」


「一緒に楽しもうぜ?」


「上手いぜ? 俺達」



あ~もう我慢の限界かも。 風で吹っ飛ばそうと思ったら、後ろから声が聞こえた。




「絶景、絶景♪」



なに? 後ろを見ると、一人の男が私達の真後ろで座りこんで、こちらを見上げていた。



「っ!!」 私は慌ててスカートの後ろを手で押さえた。



「てめ~、汚ねーぞ!」


「くそ、抜け駆けしやがって!」



魔法を使おうと後ろの男に意識がいった時に、何か引っ張られる感じがしたので前を見た。



「っ!!?」


こいつら、私のスカートをめくりあげてた。



「きゃあああ!!」



私はあわててスカートを抑えたけど、見られたね。 うん、よし。殺そう。


そう思った瞬間。



ドカッ!! バキッ!!



ブルーナが後ろの座っている男に蹴りを入れて、前面の男を殴りつけた。



「あんたら死にたいの?」


「この街で私に喧嘩を売ってるの?」



でも、さすがにブルーナの腕力では男がすこしのけぞっただけだった。



「てめ~、やりやがったな!」


「おい、お前らさっさと連れて行くぞ!」



これはさすがに私がやるしかないね。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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