43話 イメチェン作戦
翌朝、私はブルーナの部屋で悩んでいた。
「どうしたの?」
「今日からお出かけをする時は、ジャージ以外にしようかなって」
「それはとてもいい事だけど、突然どうして?」
「だって今はジャージの方が逆に目立つから」
「あのジャージ = 英雄or聖女の私 が、この街の人の認識になってるみたいだし」
「ああ、なるほど」
「確かにね~、じゃあ可愛い服の方が『真逆』でいいと思う!」
う~ん、セーラー服と一緒に作って、試着してから一度も着なかったあの服でいいかな?
「ゴスロリ風ブラウス&ミニスカート」
それに黒色のオーバーニーソックスを履いて、最後に黒色のコルセットを装着。
鏡を見る。 「うわっ……」
あの時(成長期前)はわからなかったけど、今の私がこれをつけると、コルセットの効果で**「胸の強調」が凄い事になった**。
これは、男の視線に晒される事が確定だ。
うん、犯罪係数が上がるね。 これは止めておこう。
そう思ってコルセットを外そうとしたら、ブルーナが飛びついてきた。
「可愛い~! 全部が可愛いけど、この胸とウエストの段差がまた可愛いさを強調しているね~!」
「これだと絶対にバレないね! 別人だよ!」
「でも……」 コルセットを外す事を伝えたら、頑なに拒否された。
「ダメ! 外しちゃダメ! それがいいの!」
「でもこれはこれで目立つし……」
「大丈夫、私が守るから!」
ん? 「え? どういう事?」
「あれ? 言ってなかったかな?」
「今日はお休みの日だから、お出かけは一緒に行くよ?」
「そうなの? 聞いてないよ~」
「うん。だけど私はユイみたいな可愛い服は持ってないから、合わせられないね……」 しょんぼりするブルーナ。
私はブルーナの服のほとんどに染色をしてあげたけど、お嬢様だからロングスカートかワンピースばっかりだったね。
「ミニスカートでいいなら、前に作ったのを持っているからあげようか?」
「いいの?」
「うん。だけどブルーナが普段はかないような、結構短いミニスカートだよ?」
「私は短いのもはきたいのだけど、服はいつも勝手に用意されるだけで、自分で選んだ事がないの」
「そうなんだ。じゃあ取り合えず、これを渡すから着てみて」
「白のフリルブラウス」に、「ダークグレーのリボン」。 「ダークグレーのプリーツミニスカート(白フリル付き)」。
最後に**「白のオーバーニーソックス」**を渡して着てもらった。
「可愛い~!」
ブルーナは私の渡した服を着て、鏡の前でクルクル跳ね回っている。
「ブルーナ、外でそんなに飛び跳ねると下着が見えちゃうから気を付けてね」
「大丈夫。私は下着が見えたぐらい気にしないから」
いやいや、気にしようよ? お嬢様でしょ?
「でもバカな男達がジロジロみてくるよ?」
「そんな奴は睨んで脅せば逃げていくよ?」
ブルーナって、こういう所は強い子だよね。 私には無理だけど。
「じゃあ、行こうか」 「うん!」
いつも通り手を繋いで(恋人繋ぎ)、歩いてお出かけをしました。
やっぱり見られるね。
でも前みたいにゾロゾロとついてくる団体はいないからよかった。
それに「英雄だ」「聖女だ」と言ってくる人もいないから、作戦成功だね。
まあ、見られるけど声を掛けられないので、目的地の図書館まで視線は無視をする事にした。
「ねえねえ、ここのお店に入っていい?」
「うん、別にいいけど……ここって貴金属店?」
「うん、うちの系列の商店じゃ無いけど探したい物があって」
「じゃあ入ってみよう」
私一人では入らない高級店だね。
店の中は思ってた以上に人がいっぱいいて、また視線を集める事になったけど、ブルーナは気にしてないみたい。
「私はこっちの棚の所で見ているね」
「はーい」 ブルーナは何か、お高そうなショーケースを真剣に物色している。
私が見ている棚に飾っているのは、手ごろな値段のキーホルダー等が並んでいた。
動線から少し離れた下段に置いているカゴの中には、動物を模った可愛いものもいっぱいあった。
ちょっと気になって、しゃがみこんで真剣に物色してしまった。
「これ、めっちゃ可愛い、買っちゃおうかな?」
手にっとって、立ち上がって振り向いたら、真後ろにブルーナが立っていた。
「うわっ! ビックリした~」
「何かいいのあったの?」
もう、戻って来たなら声をかけてくれたらいいのに。ビックリして大きな声を出しちゃったじゃない。
恥ずかしい。
「う、うん、これ買ってくるね」
「はーい」
私は商品を持って足早にレジに向かった。
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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