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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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42話 想定外の報酬

「でも納得できました。ロスさんが連れ帰った客人にここまで信用している理由が」


ん? 「どういう事?」


「え? 生地に色をつける謎の職人って、ユイさんの事だったんでしょ?」



たぶん、それは間違いないと思うけど。 でも話が見えない。



「最近、色のついた服を着ている人を見かける、と噂をよく聞かれるようになったから、ロスさんが調査の為に自ら王都(方面)に行かれたのです」


「それでユイさんを連れて帰って来たって事は、そういう事でしょう?」



え? ロスさんが王都に行っていた理由って、そんな事だったの?



「えっと、私は染色が出来る事をロスさんは知らないので、それは違います」


「え? 知らない? え?」


「私は旅の途中で盗賊に襲われていた馬車を助けただけです」


「それが、ロスさんの馬車だっただけなので」


「えええ? じゃあロスさんは調査対象の謎の職人が、目の前にいるのに知らないって事ですか?」


「うん、たぶん」



灯台下暗しだね。 でもロスさんは、私の服を見ても何処で手に入れたか全く聞いて来なかったよね?

気を使ってくれてたのかな?

帰ったらブルーナに要相談だね。



「じゃあ、サクッとやっちゃうね?」


「え?」



私はネモナさんの制服にダークブラウンと黒色を使って染色スキルを発動した。



「はい、完成。これでビオラさんとおそろいですね」


「凄っ! こんな簡単に!」


「うわー、でも綺麗な色!」



ネモナさんはクルクルまわりながら自分の制服を見ている。



「ありがとうございます!」


「私も絶対に情報は流さないようにします」



そういいながら、ネモナさんは制服を脱ぎだして、下着姿になった。



「!?」 え? 何してるの?


「なんで脱いでるのですか?」


「え? だって、このまま部屋をでて行ったらユイさんからもらったってバレバレじゃないですか?」



あ~、なるほど。着替えて出るってことか。 考えてなかった。

何か悪い事しちゃったね。 なのでおまけを。



「ネモナさんちょっと止まってください」


「はい?」



下着姿で丁度いいので、再びスキルを発動して下着にも色をつけてあげた。 お礼のサービスです。



「うわー、色を付けるだけで、見た目が全然かわりますね」


「うん、ネモナさんスタイルがいいからセクシーですよ?」


「そんな事いわれると恥ずかしいです///」



ネモナさんは急いで予備の制服をアイテム袋からだして着替えていた。



「ネモナさん、予備の制服はまだありますか?」


「今、持っているのは後1セットだけです」


「じゃあそれも染色するので出してください」


「いいの?」


「はい」



私はもう1セットも同じ色に染色してあげた。


しばらくお喋りをしていると、作業は終わったみたいでギルドカードを返却された。



「今回の報酬および評価については、領主様とギルドマスターの意見が反映されています」


「ユイさんは今日から冒険者ギルドのランクはAAとなります」



うわっ、二階級特進だよ。



「あれ? 進級の試験はないのですか?」


「今回はあきらかな実力が示されているので、特例で免除になっています」


「報奨金については、こちらにカードを当ててみてください」



私は言われた通りにカードを置いた。


「え?」 桁が多すぎていくらかわからなかった。

これってもう働かなくていい金額だよね? 一生遊んで暮らせるやつだ。



「いくらなんでも多すぎないですか?」


「街の存亡の危機から救ったのですよ? 正当な評価です」


「金額が多すぎて情報が洩れたら盗難にあいそうだよ」


「ギルドカードは本人しか使えないので盗難防止にもなるので安心してください」


「わかりました。ありがとうございます」


「いえ、こちらこそ」


「こんな素敵な染色までしてもらって、ありがとうございます」


「それじゃ、私は行きますね」


「はい、いつでもまた来てくださいね」


「はい」



私は部屋を出て、周りの視線(と「道をふさぐと死ぬぞ」という誤解)を無視しながら馬車に乗り込んだ。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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