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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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04話 ステータス・オープンと、ドン引きされた初魔法

今日、何度目になるかわからない驚きを、リーニ先生はサラッと言ってのけましたよ。


「ステータス見れるのですか?」


「他人のは基本的に覗けないけど、自分のはちゃんと誰でも見れるでしょう?」


「ユイちゃん、自分のステータスを見たことがないの?」


「ないです。出し方がわからなかったので」


「おかしいな~ ステータスぐらいなら小さな村の住人でも見てるはずなのに?」



ああ、そういえばステータスの出し方なんて誰にも聞いた事がないや。 「私にはない」って勝手に思いこんでいたよ。



「目の前を見つめるようにして、頭の中でステータスを見るって思えば出てくるよ」



なるほど、念じる系ね!



「ステータス!!」


「あ~、声に出しちゃダメだよ。頭の中で出すって思うだけだよ」



……恥ずかしい。 やっぱり根本的に間違えてたのね。今まで一人で「出ろ!」って叫んだり、変なポーズとってみたりしてたのが走馬灯のように駆け巡るよ。


よーし、気を取り直して。 頭の中で強く念じる。「ステータスを見る!」


――ピコン。


出ました。目の前に半透明の画面が。こんな簡単に。

う~、勝手な思い込みによる失敗って、ダメージでかいなあ。

中身は家に帰ってからじっくり見よう。今はまず授業だ。



「できました。ごめんなさい、魔法の続きをお願いします」


「はい。じゃあ次に魔法の発動について」


「魔法を使うには、**『触媒を身に着けて』→『触媒からの魔力を感じて』→『詠唱』→『強い言葉(魔法の名前)』**という手順が必要よ」



ん? 触媒? 今、触媒って言った?



「リーニ先生~、触媒ってなんですか? それは無いとダメなの?」


「うん、いるよ。だって触媒がないと魔法が発動しないでしょう?」



え? 「お箸がないとご飯食べられないでしょ?」くらいの常識テンションで言われちゃったよ?



「私、触媒なんて持ってないです」


「あ、そっか。じゃあ昔使ってた私の予備を貸してあげるよ」



リーニさんはカバンから、綺麗な魔石の付いたブレスレットを出して渡してくれた。



「リーニ先生、ありがとうございます!」


「じゃあ、それを腕に付けて」


「はい」


「その状態でしばらく集中して、魔石から力を感じるようなら魔法は使えるのだけど……どう? なにか感じる?」



やっぱり、これは魔石だったのね。 でも、う~ん……。



「何かを感じるような、感じないような、よくわかりません」


「そっか。じゃあとりあえず、頭に火をイメージしながら、この詠唱を読み上げて、最後に**『ファイヤー』**って言ってみて」


「これで魔法の適性があれば、小さな火ぐらいは出るはずだから」



なるほど、実践あるのみってことね。 私は言われた通りに、頭の中でメラメラ燃える炎をイメージしながら、渡された紙の詠唱を読み上げた。



「――我に宿りし赤き力よ、なんちゃらかんちゃら……ファイヤー!!」



ドッゴオオオオオン!!!



私の言葉と同時に、目の前に馬車くらいのデカさの火柱が上がった! 熱っ!? まぶしっ!?



「で、出来た~~!! 私、魔法が使えた~~!!」


「やった~~!!」


「「ユイおめでとう!!」」


「これでユイも魔法使いだな!」


「初めてでこれだけ大きな炎が使えるなら、魔法使いの素質【大】だね!」



みんなが祝福してくれる。 いや~、超嬉しいです。魔法使いユイ誕生の瞬間だ!


よーし、調子に乗ってもう一回やってみよう。 今度は火の玉、ファイヤーボールだ!


あ~、でも詠唱がわかんないや。 ま、いっか。魔法はイメージだって言うし! 頭の中に燃え盛る炎の弾丸をイメージして、目標の岩へ……!



「ファイヤーボール!!」



ズドンッ!!



出来ました! さっきより圧縮された強力な炎の弾丸が、目標の岩を粉々に破壊したよ! これ、当たれば魔獣なんかイチコロだね!



「やった~~!!」



一人でガッツポーズして喜んでいると、ふと周りがお通夜みたいに静かな事に気づいた。

ん? どしたの? よく見るとみんな、口をポカーンと開けて、ドン引きした顔でこっちを見てる。



「……どうしたの?」


「いや、いや、いや。今、詠唱しなかっただろう?」


「なんでいきなり魔法が発動するんだ?」


「聞こえなかったけど、ユイちゃん……高速詠唱でもしてたの?」



カインさんとゼイナスさん、そしてリーニさんがジリジリと詰め寄ってくる。圧がすごい。



「え? 魔法はイメージだから、詠唱はいらないかな? って思ってやってみたら成功したよ?」


「「「 ありえない(わ) 」」」



綺麗にハモったー。



「リーニ、お前は詠唱無しで魔法撃てるか?」


「出来るわけないでしょ」


「そうだよな」



みんなが「未知の生物」を見るような目で私を見てる。 どうしようこの空気。



私は「あ、あはは~」と適当に笑ってごまかし、借りていた腕輪を速攻で返却して、逃げるように帰宅したのでした。


読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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