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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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31話 豪邸での同棲生活?

翌朝、無事にクシオスの街に到着した。



「ロスさん、馬車に乗せていただきありがとうございました」


「いえいえ、娘も喜んでいたし、こちらが感謝する事ばかりですよ。この後はどこかに行く予定でもあるのですか?」


「いえ、特にはないので観光をしながら宿を探そうかと思ってます」


「それでは、ぜひ私の邸で泊ってください」


「さすがに、そこまでしてもらうわけにはいかないですよ」



しかし、やっぱりそこにブルーナが反応した。


「やった~! じゃあ私のお家に行きましょう!」


いやいや、ブルーナ人の話を聞いてる?



「ううん、私は宿に泊まるよ」


「何で?」


「そこまでお世話になるわけにもいかないからね?」


「大丈夫だよ?」


「うーん、やっぱり、やめておくよ」


「どうしても?」


「うん」


「・・・・」


「う、うわ~ん……」



ブルーナは目に涙をためて泣き始めてしまった。

え? え? ええええ? ブルーナ15歳でしょ?

本気泣きをしてる? ええ? どうしよう?



「だってブルーナは家に帰ったらお勉強があるでしょう?」

「他にも習い事とかもあるんじゃないの?」


「私がいたら邪魔だから」


「邪魔じゃないもん! 勉強もちゃんとするもん!」


「ユイが街の観光とかしている間に、ちゃんと全部するから!」


「クシオスにいる間だけは、家に泊まって欲しいの!」


「でも私、10日ほどは、この街にいるつもりだし」


「大丈夫ですよ。10日と言わずに一ヶ月でも一年でも我が家に泊まって下さい」


「あの時、ユイさんが助けてくれなければ、私達は死んでいたでしょうから」


「ユイさんは、何も受け取ってくれないですから、せめてこれぐらいはさせて下さい」



ロスさんにも説得されてしまった。 はあ、これは断れない雰囲気だよ。



「じゃあ10日間、お世話になります。よろしくお願いします」



それを聞いてブルーナは満面の笑みになった。



「ブルーナ、でもひとつ条件って言うか、お願いがあるのだけど?」


「ん、なあに?」


「10日後、私が街を出る時に絶対に泣かない事。笑顔で見送りをしてほしい」


「わかった。私、絶対笑顔で見送りするね」


「約束よ?」


「うん!」



そして私はブルーナの家でお世話になる事になった。

大きな邸に到着すると、ご機嫌のブルーナに手を引かれながら入って行った。

恋人繋ぎで。



邸の中に通されて、母親と兄弟を紹介されたり、一緒に豪華な食事をしたり、広いお風呂をブルーナと二人で入ったり……。

使用人もいっぱいいるし、ロスさんってただの商人ではなくて、この街の**「有力な大商人」**だったみたい。



そして、その日の最後にひと悶着があった。



「それではユイさんの部屋を案内させますね」


「いらないよ? ユイは私の部屋に泊まるから」



え? ブルーナ何を言っているの? 私は超ビックリしたよ?



「ブルーナ、それだとユイさんがゆっくり休めないでしょう?」



ブルーナの母親が私の援護射撃をしてくれた。


ナイスママ!



「大丈夫だよ?」


え? なんでブルーナがそれを答えるの?



「ブルーナは本当にユイさんの事が好きなのね~」


「うん、大好きだよ~!」



そんな真っすぐ言われたら、嬉しいより恥ずかしいよ。



「でもね、ブルーナが勉強中にユイさんが帰って来た時に、ブルーナの部屋で一人だとゆっくり休めないと思うの」


「そ、それは……」



おお、お母さん。いいぞ~!



「だから、晩ご飯以降はブルーナの部屋で」



ん?


「朝食後から夕方までは、ユイさんがいつでも使える来賓用のお部屋を使ってもらったらどう?」



ブルーナが下を向いて考えてるけど、私の意思は?



「うん、わかった~」



はあ、まあいいか。



「私もそれでいいですよ」


「ユイさん、娘のわがままに付き合ってもらってごめんなさいね」


「ブルーナはユイさんと一緒に寝たいのよね?」


「うん……」



いや、ブルーナ? そこは頬を赤くするところじゃないからね?

変な誤解をされるでしょ?



「もう、本当にブルーナは甘えたさんなんだから」


「えへへ~」



あ、ブルーナの性格は母親譲りだね、絶対。



まあ予想通り、ブルーナの部屋はとっても広かった。

私はピンク色のタンクトップとショートパンツのパジャマに着替えた。

ブルーナのパジャマはショートのワンピースだったけど、染色して同じピンク色にしてあげた。

お揃いコーデ。



「じゃあ、そろそろ寝ようか?」


「はい、よろしくおねがいします」



ブルーナ? その受け答えはおかしいよ?

これから初夜を迎えるみたいに聞こえちゃうからね?



「でも、これだけ広いと久しぶりにゆっくり寝れるね~」



ブルーナの部屋のベットは横幅が4m近くあった。

馬車の60cmほどの幅とえらい違いだよ。


でも私は気を使ってベットの左端で横になった。


なのに、って言うか予想通りブルーナは私の横にピッタリ引っ付いてきて横になった。


もう、いいけどね。



「それじゃあ、おやすみ~」

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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