表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/83

28話 さよなら、私の黒歴史(ふるさと)

私が魔法を知ってから、もうすぐ一年。

来月、私は15歳になるよ。 一年て早いね~。


でも私の成長は頭打ち。あれから全く何も成長しなくなってしまった。


あ~、**「魔法」や「スキル」**の事だよ?


……「身体」の方は、逆に急成長中です。



今、身長は169cm。

この世界でも女性にしては高身長でしょ?

でもそれ以上に、**「胸」**が急激に成長したよ~。

歩けば揺れるし、下手したらリーニさんを追い抜いたかもしれない。


町の人は私が小さい頃から知ってるから、そんなに気にならないみたいだけど……町の外から来た旅人や商人達は、無遠慮に**「私(の胸)」**をジロジロ見るようになった。



「正直、本当にキモイ!」



だから最近は、体のラインが出る服は避けて、目立たない色の服か、ダボっとしたジャージを着ることが多くなったの。

可愛い服を着るのは、一人で誰もいない森をお散歩する時ぐらいかな?


でも、ただ引きこもっていたわけじゃ無いよ~?

私も旅に出る準備(助っ人探し)はしていたよ。


旅の心強いお供が欲しかったから、動物に話しかけたけど、私にテイム能力は無かったみたい。

強い召喚獣が欲しかったけど、召喚魔法陣は作れなかった。

木や水や大地に話しかけたけど、精霊からの返事はなかった。


なので……「助っ人計画」は諦めました。 所詮、私はボッチです。


でも一人旅でも安心して寝れるようにしたいから、**「結界魔道具」**は鋭意改良中です。

問題は魔法とスキルの成長だよね。 久々にステータスを開いてみる。


【ステータス】 名前: 結衣 年齢: 14歳 HP: 200 / MP: 3200


【魔法】


全属性 Lv5 (MAX)


【スキル】


全生産系 Lv5 (MAX)


極エイムマジック Lv1


【特性】


極危険感知 Lv4


極性欲 Lv1


病気(菌・ウイルス)耐性


感度5%上昇


はぁ、全く上がってないよ。

何かこう、マニカ達と初めて会った時のような**「刺激」**が欲しいよ、刺激が。


はあ。刺激が……。



そうだ。 前から思っていた**【アレ】**の更新をしておこう。


私はアイテム袋から、大事な相棒である**「秘密の魔道具」**を取り出して、付加情報を一部変更する為にスキルを発動。 **【振動スキル(弱)】から……【振動スキル(中)】**へバージョンアップ!


最近、肩も凝るし、実験勉強で疲れも溜まってるしね。

ちょっと試してみよう。


おばあちゃんは今、家にいるけど、私は、気にせず実験開始。


スイッチ、オン。


ブゥゥゥゥゥゥゥン!!!!


「うわああああ!!」



やばっ、予想以上だった!



ドタドタドタッ! 駆け寄って来る足音が!



「ユイ~、どうしたの? 何かあったの?」


「だ、大丈夫だよ~! ちょっと実験を失敗しちゃっただけだから!」


「そうかい、気を付けるんだよ」


「うん、わかった~」



ふう……危なかった。 私はそくさくと片づけて、逃げるように家を出る事にした。



どこかいい所ないかな? いい所は?

いや、あくまで**「肩こり」**だよ? 肩のマッサージだよ?

でも、あまりに気持ちいいと変な声がでて紛らわしいからね?

誤解を招くからね?


あ、そだ。いいところがある。



私は目的地に向かって足早に歩いて行った。



着いたのは、以前牛の魔獣から逃げる時に見つけた、崖の下にある**「大きな木のくぼみ」**。 ここなら誰も来ないし、死角になっていて周りからも見えない。



さっそく、**「肩こりは振動(中)で解消されるかの検証実験」**を始めます。

変な声がでても【肩のマッサージ】なので誤解のないようにね?



……。 …………。



今回の実験は、ほぼ成功でした。

ここは当分、私の**「郊外実験室」**にします。


今回は久しぶりに達成感に包まれたので、町へ帰る事にしました。

そだ、ステータスのスイッチを**【切】**に戻しておかないとね。


ポチっとな。


【ステータス】 名前: 結衣 年齢: 14歳


【特性】


極危険感知 Lv4


極性欲 Lv2 (UP!)


病気(菌・ウイルス)無効


毒・麻痺耐性


感度10%上昇


「うわっ……」


病気無効!? 毒・麻痺耐性!? ……そして、10%……。



「もしかしてLv3になると、毒・麻痺も無効になるの?」


「こんなところで習得するような特性じゃないよね?」


「これは凄いよ……」


「10%……うん、まあ、これは、ね?」



「・・・・」



はい。 もう一度、実験室にこもってから帰る事にしました。


私、もうダメかも。 病気無効もっているのに、頭がバカになる病気かも。 (でも、毒無効は欲しいから頑張る!)





今日は私の誕生日。

15歳になりました。 (この世界では15歳が成人と見なされることが多い)


先日やっと、一人旅でも安心して寝れる「結界魔道具(完成版)」が出来上がりました。

いつでも旅に出かける準備はこれで整ったけど、タイミングはまだ決めてないよ。

まあ、何かいいきっかけがあれば町をでて一人旅をするつもり。


ここ最近は、日課の散歩をしながら素材の採取をして、**「郊外実験室(例の木のくぼみ)」**に向かう日々です。


「ふう、今日の実験も終わったし、町に帰ろうかな」 すっきりした気分で帰り支度をする。


そう思った時。 カラン、コロコロ……。


頭上から、小石が落ちて来る音がした。



「魔獣!?」



でも『危険感知』は反応していない。

ここは30mほどの崖の下に位置する場所。

私は音がした方を見上げたら、何かがサッと動いた気がした。



私は攻撃魔法を待機させながら、少し離れた側面から崖の上に登って行った。

登りきると、そこには何もいなかったけど……反対側の遠くの方に、数人の人影が見えた。



「あれは、うちの町の**『魔獣狩りの人達』**だ」


「近くを偶然通りかかっただけだよね?」



私は、小石が落ちてきたと思われる崖の端までやってきた。

そこから下を見下ろすと……。 私の「郊外実験室(木のくぼみ)」が、正面から丸見えのアングルだった。

それに、この場所とさっきの人達が去っていった方向は、ほぼ直線だ。



「・・・まさか、ね?」



私はふと、足元に残る**「変な痕跡」**に気が付いた。 周りの草むらに、白い液体のようなものが複数個所に……。



!!!!!!!!!



「これって、あれだよね?」


「彼の記憶(前世の知識)にあった、あれだよね?


」 「男の人の……」



私は、全身の血の気がサーっと引いて行くのがわかった。



「ってことは……見られてた!?」


「ずっと……私の実験を見られてた!?」


「しかも、それを見て……?」



「いや~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」



消えたい。 死にたい。 町に帰りたくない。

どんな顔をして町の人に会えばいいの!?



私は決心をした。 このまま旅に出よう。今すぐに!



おばあちゃん達には悪いけど、このまま町まで帰る精神状態は私には無い。

しばらくして落ち着いたら、手紙を出そう。

幸い、必要な物は全てアイテム袋に入ってるしね。



さようなら、ナルイラ。

さようなら、私の黒歴史。

私は元気にやって行くから、絶対に探さないでね。

本当に、本当に探さないでね!!



そして私はその日、 過去を全て捨てて、新しい世界に向けて旅に出たのでした。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ