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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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25話 天才少女の極秘レクチャー

そして私達はお店を後にして今日泊まる宿屋に向かった。

宿は二人部屋をとったのだけど、ミナさんはボーっと考え込んでいた。



「せっかく来たのにまさかの不在で残念でしたね」


「うん、本当よ。でも聞きたかった事はティカが教えてくれたし収穫は十分よ」


「そうなんですか? そのわりには浮かない顔をしてるなって思ったんですが」


「あ~違うの。錬金スキルがレベル3に至る道が、想像以上に大変だなって思って・・」


「ティカさんもレベル3を目指しているんですか?」


「うん、その覚悟を持って頑張るんだって。まあまだレベル1だけど、感覚的にそろそろレベル2になれそうな気がするって。私もそうだったし。もうレベル1の調合は完璧って自覚が出て来た時にレベル2に上がったし」



あ~、うん。 レベルが上がりそうな感覚は間違ってないね。 自分のスキルを**【理解】**したから上がったんだね。



「私も覚悟したよ。くじけずに頑張る」


「うん、応援してます。ちなみにお勧め調合とかは聞けたんですか?」


「いや、そんな都合の良い調合は無かったよ。結局、レベル上げは反復練習だよ。レベル2の調合に自信が持てる様になったらレベルが上がるだろうし」



あ~……それはそうなんだけど、それだと……。



「・・・でも、いくら反復練習をしても、そこからレベルが上がらない人が多い事は知ってますよね?」


「そうだね。錬金術の場合はここから素材の値段が跳ね上がるから、回数をこなす事もなかなか出来なくて諦める人がほとんどだもんね。だから地道に時間をかけてスキル上げしても、レベルが上がる頃には高齢になってる事が多いスキルだしね」


「う~ん……」


「大丈夫。この先のレベルが上がるかは完全に運だし。心を折らずに頑張るよ」



やっぱりミナさんは努力家なんだね。

それに錬金術に対する思いが人一倍伝わってくるよ。 確かに当面の目標はレベル3の薬を作ってキーゴさんの妹を助けたいのだろうけど、ティカさんと錬金術の話をしているのを聞いていると、錬金術が好きなんだな~って思った。


うん、ミナさんなら大丈夫かな。 そう思った私は、少しだけアドバイスをする事にした。



「スキルのレベル上昇に運は関係ないですよ」


「え?」


「どのスキルにも言える事ですが、レベルの上昇には様々な**『理解』や『自信を裏付ける技術力』**が必要です。

確かに回数をこなせば自信がついていくかもしれませんが、理屈を理解してスキルを使わないと、何万回やってもレベルは上がりません。

しかし逆にそれが出来ていれば、一回でレベルが上がる事があります」


「そ、そんな話聞いた事がないよ?」


「はい、私の持論ですから」


「そっか、ユイちゃんはそれで魔法スキルも上がったって事かな?」


「それもありますが。・・・私はミナさんを信用しているので教えます」


「ん?」


「私は戦闘用スキル以外に生産職のスキルもいくつか持っています」


「へ~、それは凄いね」


「そのなかの一つに錬金術も持っています。そして所持しているスキルは全てレベル5です」



ミナさんは目をぱちくりさせて思考が固まった。 フリーズした。



「・・・・・・・・・・え!? 今、何て?」


「私は錬金術のスキルもレベル5です」


「ええええええええええええ!? う、嘘だよね?」


「旅の時に使っていた結界装置も私が作った物です」


「あ、あの強力な結界魔道具も? 私はてっきりダンジョンとかで得た戦利品だと思ってたわ!」


「後、これを渡しておきます」


私は一人の時にササっと作った薬をミナさんに手渡した。



「これは?」


「キーゴさんの妹に飲ませてあげてください。たまたま素材を持っていたので私が薬を作りました」


「えええええええええええええええ!?」


「も、持ってたって……レアな魔獣で**『暗猿の骨』**がいるよね? 超高級素材だよね?」


「ああ、この前サクッと20匹ほど倒したので素材は余るほど持ってます」


「ええええええええええええええええ?」



ミナさんは今日何度目になるかわからない絶叫をあげた。



「その薬を飲ませて病気が治ればウソじゃないって信用してもらえると思うのですが」


「わ、わかったわ。ありがとう……」



ミナさんは放心状態だったけど、私はかまわず錬金について色々とレクチャーしてあげた。

理論とイメージが大事だよってね。


その後、ミリルナに戻った私は冒険者ギルドに行って、人生初の依頼達成の承認をもらった。

ちなみに私があげた薬はちゃんと効果があって、病気は完治したみたい。


それで、レベル上げを急ぐ必要が無くなったミナさんは、おじいちゃんのお店を継ぐ事になった。

しばらくは見習いとして働いてから独立するみたい。

そのタイミングでおじいちゃんたちは王都へ移住するそうだ。


ふう、これでミリルナでの用事は終わりだね。


さ~て、ナルイラに帰ろう!

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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