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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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19話 ドン引きの実技試験

見た瞬間、悪寒が走るほど気持ち悪かった!

虫はダメだってば!

だから何も考えず無意識に、一番近くにいたハエをエアカッターで両断してしまった。


スパァン!


当然のように騒ぎだす会場。


「バカな! 今、詠唱してなかったぞ!?」


「え! 無詠唱魔術!?」


「伝承でしかない無詠唱魔術だって?」


「嘘だろ、おい」


あ~、やっちゃった~……。

でも、いきなりあんな気持ちの悪い物を出すから悪いんだよ!

本当、気持ち悪いからさっさと燃やそう。


私は近づいて来たハエの群れに向かって魔法を発動する。


「ファイヤーサイクロン!」


今回は服を乾かす温風ではなく、集まって飛んでいたソレを、まるごと高熱の**「ピンク色の炎」**で焼き尽くした。


「……あ」 忘れてた~。


火を染色してピンクにしたままだった。


案の定、また会場が騒ぎ出した。


「いや、いや、いや、ありえね~だろ!」


「あんな一瞬であの規模の炎をだされたら避ける事もできねーぞ!」


「なんで炎がピンク色なんだ!?」


「あの規模の魔法が無詠唱?」


「やばい! あの子もやばい子だぞ?」



何か酷いことを言われている気がするけど、ここは無視しておこう。

そう思っているうちに、また魔法陣が光りだして次の疑似魔獣が召喚された。


今度は5匹の蜂の疑似魔獣だった。

今度は集まらずに、間隔をあけて私に迫ってきた。


「エアカッター!」


あ、避けた!

今度は連続でエアカッターを撃ったけど全て避けられた。

うん、早いね~。でもあのモグラ程度かな?


私は9つのエアカッターを同時に放ったけど、1つがちょっと掠っただけで致命傷にはなってない。

速さは予想通りだけど、やっぱり空中を立体的に動かれるのは面倒だね。


でも私もこれに対する対策は考えている。

私は前面に**20個ほどの「石の弾」**を並べて待機させた。


会場はどよめきに包まれていたけど無視をする。

そして標的に一斉射撃開始!

撃った瞬間には、もう次の石の弾を並べて待機している。


ズダダダダダダダダ!!!


それを連続で発射を繰り返して、**ストーンブレットの弾幕マシンガン**が次々と蜂を屠っていく。

そして最後の1匹を倒して魔法を解除した。



「すげ~~……」


「何なのあの子?」


「あの子もヤバイ子だぞ」


「ああ、アカン子だ!」


「俺はあの凶悪コンビと仲がいい理由がわかったよ」


「あれは手をだしちゃダメな子だ」


「ああ、ダメな子だ!」


「ダメな子だな!」



ちょっ、その言い方だと、私が**「痛い子」**に聞こえるじゃない?

やめて欲しいのだけど!?


実技試験が終わって受付窓口に戻って来た。

すると直ぐにビオラさんに呼ばれた。


「お疲れ様でした」


「ユイちゃんの実力は想像以上だったけど、嬉しい誤算だったわ」


「これからも頑張ってね」



そういって冒険者ギルドカードを渡されて、よく見ると……。


「ビオラさん、ランクがBになってますよ?」



まわりがまた騒ぎ出すけど、ビオラさんがチラっと周りを見たので静かになった。


「はい、一回戦に勝利した時点でCランクが確定し、本当に【沼地の王】を倒したか確認の意味も含めて、2回戦の疑似魔獣だったのだけど……


そのBランク相当の魔獣も倒したので**『ランクB』**となりました」


「あとは、こちらが【沼地の王】を倒した懸賞金です」


「え? 依頼はなにも受けてなかったですよ?」


「【沼地の王】討伐依頼は常時出ていたのけど、挑戦する人が少なくてね~、困っていたのよ」


「それに【沼地の王】のせいで北側に行く最短の街道がふさがれていたからね」


「そのお礼も含めて懸賞金は通常より多めに入っています」


「そうでしたか、ありがとうございます」


「何か困った事があったら、いつでも私に言って下さいね」


「はい、わかりました」


そして私は、思わぬ**「ランクB」のギルドカード**を手に入れて、宿屋に帰った。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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