17話 沼地の魔獣
今日は町の外に来ている。
ギルド登録には、一人で魔獣を1匹狩って来ないといけないらしい。
その魔獣の強さに応じて、どのランクの試験になるか決まるそうなの。
ランクは上から【SS、S、AA、A、B、C、D、E、F】の9段階。
初めての試験は上限Cまでの飛び級試験が受けれるけど、いきなりCを受ける人はまずいないみたい。
まあ、最初は初心者が登録するのが当たり前だしね。
ギルド登録をした後は依頼をこなして、評価されたら次のランクの実技テストを受けれるんだって。
なので私は魔獣を探しに森の中へでかけています。
弱い魔獣は結構見かけたけど、倒した魔獣によって受けれる試験のランクが決まるから、やっぱり強めの魔獣を狙いたいよね?
手ごろな魔獣がいないか探しながら奥へ向かっていると、**『危険感知』**が反応した!
私は慎重に魔獣がいる方向へ進んでいった。
「いた!」
少しひらけた湿地帯に、巨大なトンボの魔獣が1匹だけいた。
なんか弱そ~。
でも探知に引っかかったから、これでいいかな?
私はそーっと近づいて不意打ちをした。
「エアカッター!」
勝ったっと思ったけど、魔法をひらりと避けながら、こちらに向かってきた!
この魔獣も動きが速い!
何度かエアカッターを撃ったけど、あのモグラと同じように物凄い速さで避ける避ける。
しかも今度は空中戦なので当てにくいよ!
エイムマジックを使うにしても、一度ロックオンしないといけないのに動きまくるので補足ができない。
なので私はモグラの時と同じように、9つのエアカッターを同時に放った。
「うそ! 全部よけられた!?」
私は風魔法を使って近づかせないように戦っているけど、これは思ったよりヤバイかも?
空中を立体的に動くし、動きのキレがモグラ以上だ。
何度かの攻防の後、トンボが空中から紫色の霧のようなものを吹いてきた。
何? って思った瞬間、全身に激痛が走った。
「ぐっ!? なんで? 何をされたの?」
私は自身のHPが急速に減って行くのがわかった。
「やばい! もしかして猛毒!?」
私は慌てて自分に回復魔法(光属性)をかけたけど、回復しても直ぐにHPが減っていく。
相殺されてる!?
「やばい、やばい、どうしよう?」
その間もトンボは私に攻撃をしかけてくるし、本当にピンチだよコレ。
私は回復魔法を絶やさずに、近づけさせない様に風魔法で牽制。
しばらく耐えて、やっと毒の効果が切れたのかHPの減少が止まった。
ふう……死ぬかと思った。
でも攻撃の手段がないよ。
モグラと同じ様に「見てから」避けてるので、「避けられないぐらい早く」、あるいは**「見えないくらい早く」**魔法を撃たないと当たらない。
見えないくらい? ……いけるかな?
考えてる時間がないからやってみよう!
私はトンボを牽制しながら**「染色スキル」を立ち上げた。
そして指定先を魔法の【土】にセット。
色は……
いけた? とりあえず撃ってみる!
「ストーンブレット!」
慌てて照準がずれたけど、弾丸はトンボの左羽を貫通した!
「よし、いける!」
トンボは何が起きたかわかっていない。
キョロキョロしてる隙に、今度は4つのストーンブレットを同時に放った!
私はそれを見ながら確信した。
うん、トンボは避けないね! だって**「見えてない」**んだから!
予想通りトンボはストーンブレットを避けずに全て被弾し、穴だらけになって墜落した。
何とか仕留める事ができた。
「はあ~……やばかった~……」
「勝ててよかった~……さっさと回収して町に戻ろ~」
今回の勝因は、【土】を透明に染色した事。
トンボは見えない石の弾に反応できずに全て当たって倒れたって事ね。
まあ、本当に透明になって物理的に消えたわけじゃ無いけどね。
透明なガラスみたいな感じだし、目の前に展開したら光の屈折とかで誰でも「そこにある」って認識できる。
でもまあ、これに速度を付けて撃ち出したら、それを認識できるのは動体視力お化けの一流の冒険者か、超上位の魔物だけだと思うけど。
「はあ~疲れた。さて帰ろう」
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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