14話 大名行列!?
翌朝。 久しぶりに清々しい目覚めでした。
本当にゆっくり、たっぷり安心して寝ることができました。
屋根も壁もあるって素晴らしい。
でも、一人旅を諦めたわけじゃないよ? 帰りまでには、しっかり考えて対策をするつもり。
今日は気分転換に、町をゆっくり見て周ろうかな。
今日の私の気分を表すように、下着の色は上下とも**情熱の【赤色】**に決定!
しかも薄手で全てレース仕上げで、大人な感じをアピール。 (※もちろん誰にも見せないけどね!)
服は、前に作った**「セーラー服」**の上下。
それに黒色のオーバーニーソックス、靴は黒色のローファー。
完全武装した私は、鏡の前でポーズをとってみた。
「うん、可愛い。我ながら似合う!」
よ~し、出かけるぞ~。
私はちょっとした「お洒落」をしてお出かけのつもりだった。
ナルイラの町だと、私が色の付いた服を着てても「ユイちゃんだから」で済んでたし、普通に溶け込んでいたけど……ここは違った。
すれ違う人が全て私を見る。
子供も大人も老人も女も男も関係なく、ガン見してくる。
「……失敗した~」 これは観光どころじゃないね。目立ちすぎた。
男女関係なく何人かに声をかけられたけど、「ごめんなさい!」をして走って逃げた。
でも行く先々で見られる、声をかけられる、挙句の果てにはゾロゾロと私の後ろをついてくる老若男女の行列。
これ、山を歩くより疲れるんですけど?
後ろの団体は気にしない様にして、しばらく歩いた先にちょっとした広場があったので、木陰で休憩することにした。
ついてきた後ろの団体も、距離を開けて止まって休憩してる。なんなの。
そんな中、今度は私の「前側」に一人、また一人と新たな団体が出来はじめたよ。
「どれだけ増えるのよ?」
もう帰ろうかなっと思ってた時に、ふと違和感を感じた。
後ろを見ると、老若男女の団体様。 前を見ると……若い男ばっかり。
しかも何かこっちを見てニヤニヤしている。気持ち悪い。
しばらく無視をしてたけど、前面の団体が皆、ずっと「同じところ」ばかり見ているのに気がついた。
私の服を見ているのだとばかり思っていたけど、視線の先を追っていくと……私の**「下」**ばかり見ていたよ。
「……何?」 私も下を見て、自分の体を確認した。
「――っ!!」
私は慌てて立ち上がった。 私はいつも、ひざ丈以上の長さのスカートだから気にしてなかったけど……今はミニスカートだった!
体育座りしてたから……うん、完全に丸見えだね。
そう、こいつらは正面から私のパンツ(赤のレース)をずっと鑑賞していたんだ!
「キモっ!! 最っ低!! これだから男は嫌いなんだよ!!」
ああああ、しかも今日の私の下着って、、、、 大丈夫だよね?
正面から見られてたけど距離があったから……詳細までは見えてないよね?
そうだと言って!
私はわき目も振らず駆け出して、宿屋に逃げ込んだ。
部屋に戻って来た私は、速攻で着替える事にした。
目立ちすぎないように、色はちょっと地味にする。
白色で胸元が開いたUネックのノースリーブシャツに、マキシ丈スカートで色はライトブラウン。
それにクリーム色のバケットハットを深めにかぶった。 **「避暑地のお嬢様スタイル」**に変更。
これならパンツは見えない!
今度こそ町の見学をするぞ~。
私は気を取り直して街に出ました。
まあ、やっぱりジロジロ見られるのは変わらないね。素材が良いからね(自画自賛)。
でも振り向かれても、後をついて来る人はいなくなったよ。
「はあ、よかった」
私は視線を無視して、おばあちゃんに頼まれた買い物や観光を楽しんだ。
しばらく歩くと大きな建物が見えてきて、人の出入りが多かったので釣られて入ってしまった。
「うわ~、しまった~」
中に入って気づいたけど、ここは冒険者ギルドだね。空気が違う。
少し見て周ったけど、私の周りはデカくてゴツイ野郎がいっぱい。
見下ろされているから威圧感が半端じゃないよ。
なんか外とは違う、値踏みするような視線も向けられてるし……。 よく聞くと、私の方を見てボソボソと何か(あまり良くないこと)を言ってる人も結構いる。
ここは場違いだから早く出よう。
私は帽子を深くかぶり直して回れ右をしたら、受付のお姉さんが声をかけてきた。
「ギルドに何か用事でしたか?」
「私はこのギルドの受付をしているビオラです」
「い、いえ、この町に来たところで観光をしていたのですが、大きな建物が気になって入っただけです」
「ごめんなさい、直ぐに出ていきます」
「そうでしたか。でもゆっくり見て行っても大丈夫ですよ」
「トラブルにならないよう、私が目を光らせておきますから」
ビオラさんがニコッと笑って、周りの冒険者を一瞥した。 目が笑ってない。
「それ以上、この子をいやらしい目で見たら……私、怒りますよ?」
サッ。 その瞬間、全ての冒険者が目を合わせようとせず、そっぽを向いたよ~。
すごーい。
何か言葉がおかしかったけど、誰も私を見なくなったので助かったよ。
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。




