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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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13話 人生初の一人旅

今日は初めて、隣町のミリルナに行くよ! 

旅をするのは初めてだし、もちろん他の町を見るのも初めてだけど、不安よりも楽しみで仕方がない!


この旅の名目は「お使い」なんだけど、私的には将来の一人旅に向けた予行練習みたいな感じ。

ご機嫌な私は、ピクニックに行くような気分なの。


今日のコーデは、「ペールピンクのプリーツワンピース」に、「オフホワイトのツバ広帽子」。

そして足元は……もちろん**「運動靴」**だよ?

だって、歩きやすさが正義だから!


私は鼻歌を歌いながら景色を楽しみ、珍しい草花があれば採取しながら上機嫌で歩く。

気分はルンルンだったんだけど……。



「……あれ?」



ふと気が付けばもう夕方。 お腹が空いた。



「この辺りには動物がいるけど、魔獣はほとんど見かけないね」



昼食は持ってきたおにぎりを食べたけど、その後は「現地調達」のつもりだったから食材はゼロ。

う~ん、普通の動物でもいいかな?

美味しくなさそうだけど、今日は仕方ないね。サバイバルだもん。


しばらく歩いていると、丁度いい感じの鳥がいたので、**≪エアカッター≫**でサクッと狩猟完了。

オーバーキルにならないよう、手加減したよ。


さて、魔法の火で焼こうと思ったんだけど、前からちょっと気になってた事があったので試してみた。


**「染色スキル」を起動。 指定先を……「ステータスの魔法」**にセット。 いけるかな?



「あ、やっぱり選べるんだ」



そして【火】を選択して、色を選んで……スキル発動!


ボウッ! 私の手から出たのは、不気味な緑色の炎。



「うわ~、本当に魔法に染色できたよ~! 冥府の炎みたい!」



他の属性もやってみた。 ピンク色の【水】……うわ、不味そう。

かき氷のシロップみたい。 水に染色はやめておこう。


他の属性魔法にも色が変えられて面白かったけど、色々な意味で微妙なものが多かったよ。

あまり実用的ではないよね。黒い光魔法とか、もはや闇魔法だし。


そんな感じで、魔法に色をつけて遊んでいたら、結構な時間が過ぎてしまってた。

遊びすぎた。

お腹ペコペコだ。

ささっと調理して、晩御飯にしないとね。



「さて、いただきま~す」


ガブッ。



「え!?」 「……美味しい?」 「美味しいよ~~!!」



この鳥が美味しいだけ? それとも外で食べるから?

魔獣特有の苦みが全くないよ? これは発見だ

。明日からは、色んな動物を食材にしてみようかな。

ジビエ料理研究家になれるかも。


後は野営地ができる場所を探さないとね。

しばらく歩くと少し開けた場所があった。


「ここでいいかな?」



アイテム袋から簡易テントを取り出した。

誰もいないのはわかるのだけど、念のため周りを何度もよく確認をしてから……服を全部脱いだ。 (※もちろん誰も見てません)


私はこの日の為に、しっかり練習した「丁度いい温度のお湯」を魔法で出して体を洗った。

お風呂魔法、便利すぎる。


「うん、うん、いい感じ~」



さっぱりした私はジャージに着替えて、着ていた服は洗って乾かした。

こちらもリーニさんが使った**「温風魔法ドライヤー」**をしっかり練習したので、もうお手の物だよ。

生活魔法スキルがあったらLv5いってるね。


明日も日の出とともに出発するから、今日はもう寝る事にしました。

テントの中で寝袋に入って目を閉じると、あっという間に夢の中へ。



ガサガサ……ッ。



「ん……?」



次の日も順調に進んでテントで就寝していたのだけど、何か妙な音で目が覚めた。

テントの真横でガサガサと音がしたし。


「何かいる?」 こっそり顔を出して覗いてみると、数匹の猪が私の食べ残しを漁ってた。


「ちょ~っと待った! **『危険感知』**は!? 何で反応しないのよ~!」


完全に油断してた。猪は「危険」判定じゃなくて「動物」判定なのかな?

私はパニックになりかけたけど、何とか心を落ち着かせた。

むう~、今後の対策は後で考えるとして、意外と危ない動物だから倒そう。


ドスッ。 私は魔法で猪をサクッと処理。 明日の朝ごはんが増えたね。



「ふあ……眠い。でもこのままじゃ寝れないね」


眠くて頭が回らないよ。

もう単純に、物理的にシャットアウトすればいいかな?


私は土魔法でテントを囲むように高さ2m程の壁を4枚作った。


「これで安心だね」


「おやすみなさい」



ぐうううううう。



……その後、目覚めた私はテントを出たら壁に囲まれてて、「閉じ込められた!?」ってビックリしたけど、自分で作った事を思いだしたよ。

寝ぼけてるなあ。


旅自体は順調なんだけど、その日の夜もまた起こされる事になった。


ゾクッ!!


慌てて飛び起きたよ。

これは間違いなく危険感知の反応!

しかも至近距離!


確認すると、四方を囲ってる2mの壁の上に、猫型の大きな獣が乗っかっていた。

目が合った。 「ニャー」じゃないよ!


悲鳴を上げそうになるのを、ぐっとこらえて魔法で始末。


「はあ、完全に目が覚めてしまったよ……」


「今日はもう寝れそうにないね」



私は寝れないから、夜のうちに先に進む事にした。

何とか対策を考えないとね。

睡眠不足はお肌の敵だし。


昼間の移動は本当に何事もなく順調そのもの。

そして夜。 今晩の対策は完璧です。

これでゆっくり寝れるはずです。


今日は四方の壁の上に**「壁(屋根)」を乗せて、完全に密閉した。** 真っ暗になっちゃったけど、寝るだけだからいいかな?


「おやすみなさい~」


……。 …………。


ガバッ!! 夜明け前に目が覚めました。


はい。酸欠で死ぬところでした。

あまりにも苦しくて飛び起きましたよ。

危うく棺桶になるところだった。


その次の夜は、ちゃんと屋根に「換気口」を作りました。学習しました。

今度こそ完璧です。


「おやすみなさい」


……。 …………。


「きゃああああああああああああ!!」


再び夜明け前に叩き起こされました。

何か、もぞもぞ動いている感じがして目が覚めました。

今度の侵入者は**「蛇」**だった。

換気口から入ってきやがった!


速攻で処分したけど、またもや目が覚めてしまったので、今日も夜明け前に出発です。


私の安眠はいずこ……。


そしてお昼前に、やっとミリルナの町に到着いた。


「疲れた~……早く安全な宿でゆっくり寝たいよ~」


もしかして私、一人旅って向いてないのかも。

初めて見る町に感動する間もなく、私は宿屋に直行して泥のように眠った。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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