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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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11話 失われた魔法とスキル取り消し?

「ユイ、今『氷』って言った?」


「まじか」


「嘘だろ」



え? 何? どういう事? なんでそんなにドン引きしてるの?



「魔法初心者が使えるはずがないって事?」


「私もこの一ヶ月、頑張って練習したのですよ!」


私は、ちょっとふんぞり返ってみた。えっへん。



「いや、それで驚いたわけじゃない」


「ユイちゃん、【氷】魔法はね、水属性の中でも最上位に位置するのだけど……**既に失われた魔法ロスト・マジック**で、使える人は現代にはいないのよ」


「北の大地の氷雪地帯にいる一部の魔獣が使えるくらいで」


「だから『氷の魔石』は王都で家が建つくらい高いのよ?」



……あー。 やっちゃった。 う~ん、これは人前でガンガン使わない方がいいやつだ。

騒がれると面倒くさそうだしね。適当にごまかそう。


「そ、そうなんだ! 私の場合は水魔法の練習をしてたら、たまたま寒くて勝手に氷になっちゃったしね! アハハ!」


「ユイ、氷魔法見せて~!」


「私も見てみた~い!」


「別にいいけど、普通の魔法だよ?」



私は、20メートル程先の木を目標にアイスアローを撃ってみた。


パキィィン!! 空気が凍り付き、氷の矢が木に突き刺さる。



「ね? 普通でしょ?」



あれ? また? もうその「口ポカーン」な顔は飽きたよ?



「本当に氷だ……」


「氷まで無詠唱かよ」


「無詠唱どころか、魔法を発動する為の【力ある言葉】すら言ってなかったよ」


「凄~い、ユイは天才だ~!」


「本当ね。魔法を知ってまだ1ヶ月ちょっとなのにね……常識が壊れるわ」



はい、ありがとうございます。 天才美少女魔法使い(自称)として素直に喜んでおきますよ。



「しかし、スキルを使ったと言え、あの距離で急所を狙えるか?」


「スキルは関係ないよ? ユイが狙撃の天才なのよ」


「そうね~、スキルは所詮、ステータスの補助だからね」



ん? 「補助? 性能的にはメインじゃないの?」


「生産系スキルも含めても、スキルは主となる行動の補助かな? スキル単独では何もできないしね」



う~ん、何かスキルに対する考え方が根本的に違う気がする。



「でもゼイナスさんのスキルは、敵にトドメをさす時に使う必殺技ですよね?」


「あ~なるほど。確かにそう見えるかもな」


「あれはスキルの技じゃないぞ? あの技は俺が一番強い攻撃が出来る【剣の型】であって、トドメをさす前にスキルを使ってステータスの底上げ(筋力アップ等)をして撃っているだけだからな」


「だからスキルを使ったら必ずあの技が出るわけじゃないぞ」



なるほど! 「必殺技スキル」があるわけじゃなくて、「バフ(強化)スキル」をかけてから殴ってるだけなのか。



「そうなんだ。でも生産系のスキルだったら、スキル使って武器が一瞬で出来るからメインだよね?」


「それはないよ~」


「それはいくらなんでも無理だな」


「生産系も全てステータスの底上げだからね」


「スキルを使っても、鉄を打ったり、布を縫ったり、薬品の調合をしなくていいわけじゃないからね」



……うっそ~。 この世界、オート生産クラフト機能ないの!? じゃあ、私の持っているスキルがおかしいの? どうしよう、どうやって説明しようかな。



「そうなんだ~、確かに聞いた感じだとメインじゃなくてスキルは補助ですね」


「私は【染色】のスキルも持っているのだけど、これはほぼメインで使えるから勘違いしちゃったよ」


「じゃあユイちゃんの染色スキルは『綺麗に染まる補正』とかじゃないの?」


「いえ、染色の手作業をやらなくても、指定したものを一瞬で染色できるのです」


「いや、いや、いや、それは無理だろ?」 「そんなスキル聞いた事がないぞ」



みんなが「何言ってるの? この子、頭打った?」って感じで見てくるよ~。 信用されてない!

ここは一回、実演してあげるしかないかな。 染色ぐらいなら見られても、氷魔法ほど騒ぎにはならないよね?



「じゃあ、1回やってみますね?」



何を染色しようかな? う~ん、あ、そうだ。

使った事が無いけど、良さそうな機能が1つあったよ。



「じゃあ、これから私が着ている服の色を、染色をする前の色に戻しますね?」



みんなが私を見つめる中、染色スキルの実演スタート。

まずは自分の黒いワンピースを指定して、**【染色取り消し】**のスキルを発動する。

黒を消して、元の生地の白に戻すイメージで……ポチっとな。


シュゥゥン……。 ちょっとしたエフェクトが消えた後に、スキルは完了した。


≪ !!!! ≫


ふっふっふ、静まり返ってる。 みんなが驚いた顔をしているよ。どうだ、参ったか!


ん? マニカ達が血相を変えて、私に駆け寄ってきた。

逆にカインさんとゼイナスさんが、バッと後ろを向いちゃったよ? なんで?



「ユイ!! 服~! 色が~~!!」



だからそんなに慌てなくても、色を【取り消し】しただけだから。 私は自分の体を見下ろして確認してみた。


え? えええ? えええええええ!?


私はテンパって思考回路がショートした。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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