5-9. 戦争の代償
「もういっその事、惑星全土を支配してはどうでござるか?」
えー、またその話題?それは、やらないって言ってるでしょ?
「いや。ニンゲン同士は適度に小競り合ってる位で丁度いいと思うよ」
「国家としても、大量の軍人が失業するのは困るんじゃないの?」
「技術的な側面とシても。戦争は、人類の必要悪デあると、私は愚行シマす」
「戦争で使う道具は発展が早いもんねー」
インターネットだって元は軍事利用目的で作られたしね。エロと戦争が人類の原動力なんかねー?
エロは私達すっとんとんシスターズの範疇外だし、戦争だって範疇外にしたい。
「まずはさー、折角隣国をとったのじゃし?何か名物をいただかねば」
すっとんとんシスターズは、国王とアールくん、フェニックスのボンジリと、ドラゴンのアマテラスまで連れて、占領したばかりの領地に観光に来ています。お姉様だけは、根っからの引き籠もりなので、村から出て来ません。定食屋が休むと、村人の食事がないしね。
フェニックスのボンジリは進化しました。巨大なニワトリだったのが、今はインコです。キレイな青い鳥。赤ならともかく、なんで青なのかー?フェニックスちゃうの?
ドラゴンのアマテラスもです。大型動物のジャガーだったのが、小型動物の猫に戻りました。なぜ、進化して小型化するのか?パソコンみたいなもの?進化してどんどん小型化しているもんね。最新型はついに腕時計型になりました。地球人と発想は変わらないんだね。
お陰でこういう遠出の時も、一緒に行けるようになったよ。インコと猫ならねこバスにも同乗出来ますからね。私はアマテラスを乗り物に出来なくなったけど。今回はねこバスの飛行モードで来ました。飛ばしているのミーナと私の魔法だけど。
「おいっすー。元気だったにゃ?」
「そらもう。昨日会ったばかりじゃん」
「この国には、先月から居るからにゃ。ちょっとは案内出来るにゃ」
猫耳ニャア大佐と待ち合わせしていたのです。脳内で直接DMを送り合えるので、何処に居ても連絡がとれます。魔法が便利過ぎ。ITナニソレ?って感じになってしまう。インフォメーション・テクノロジーなのだから、遠距離通信魔法もITよね?
「この国の名物料理はなあにー?」
「日本で言うところの中華料理みたいなものがあるにゃ。中華街そのものな観光街もあるにゃー」
「お?そこでは、みんなアルアル言ってる?」
「言ってる事にすればいんじゃにゃいの?」
「そら、そうじゃ」
これは私の日記なので、ニートンがニンニンござるって言ってたり、私が中途半端なのじゃロリだったしするのは、単に翻訳で過程で加工しているだけです。だって、この世界の言語は日本語ではないので。まあまあ、そういう雰囲気で喋ってはいるけどね。猫耳達のニャアニャアも同じ。お姉様に、ブヒブヒ言わせるのも自由よ。やんないけどね。
「ようこそアルー。おめえらの席はないアルー」
「個室に案内しろにゃー」
「こっちアル」
ちょっと翻訳を間違えたね?まあ、多少は占領軍に対する嫌味みたいな事は言っているよ。是非もなし。
「なんというか、これはー」
「カップめんと、カップ焼きそばと、冷凍餃子だね?」
「観光地とはいえ、ひどいナリ」
「やっぱり滅ぼしておくかー」
「辞めなさいよ。戦争に勝ったからって文化までは自由に出来ないわよ」
「ほらほうじゃ」
またしても幼女に諭されました。ぶひぃ。しかし、これはヒドイ。観光地の料理は、まあまあヒドイものが多いけど。なんじゃこれ?日本のインスタントや冷凍食品なら、むしろ美味しい事だってあるけど。これは、まさに代用の即席モノって感じ。
「女将を呼ぶナリ?」
「だから、やめなさいって」
「みなとみらいみたいな町並みも見えてたし、そっちで遊ぼうよ」
「ほじゃねー」
遊園地です。みなとみらいと言うよりも、千葉の夢の国。
「うっひい」
「音速を越えて自前で飛べるくせに、絶叫マシンはコワイなり?」
「自分で操縦してるわけじゃないのと、何よりもコレ安全基準ちゃんとしてんの?」
「今にも分解しそうなくらい、ギシギシ言ってる」
「これはこわい」
「この設備が、5分以内に崩壊する危険性。96パーセントでス」
「うぉおい!?それは乗る前に言って欲しかったにゃーーー!!」
まさに絶叫マシンでしたわー。いや、途中から悲鳴も出ませんでした。だって、本当に崩壊しちゃったから。魔法幼女でなければ、即死だった。
「この国の統治は大変じゃないの?」
「あまり言うと、私達にその役が回ってくるから」
「報告書は、アールくんが事実を書いてしまうからなあ」
「その点だけは前のが良かったのかな?」
「いやぁ、嘘付けるAIは難し過ぎるにゃあ」
村でのんびりしてる方がいいわ。絶叫マシンならアルプスを開拓して自前で作るよ。ヨミランドを。




