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魔法少女と夢見る電気魔王 ~女神の異世界ITパスポート?~  作者: へるきち
5.要求仕様書 ~この世界に要求するもの~

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5-7. むあーっとした法則

 この世界には、神がかった天才達が存在するのです。


 ミーナが異世界から設計図をダウンロードして、アールくんの魔法の様な科学技術を使って製造し、世界にリリースしたインターネットと関連するデバイスは過去のオーパーツとなりました。

 たったの3年で、この世界の科学技術は独自の発展を遂げ、ムーアの法則の10倍以上のスピードで集積回路は進化し、量子コンピュータの実用化まで辿り着いたのです。3年前真空管の寄せ集めの電卓だったものが、もうスーパーコンピュータになったのです。

 テレビも、アナログ放送とモノクロのブラウン管の時代は数ヶ月で終わり、一気に8Kデジタル放送と高精細自発光パネルの時代へと至りました。きっかけは、ミーナのインチキ科学の与えた刺激なのでしょうけど、そのミーナの技術は完全に駆逐されてしまいました。


 出る杭は引っこ抜くような世界では、この様な進化は起こり得ないでしょうね。

 これが、この世界の持つ力の一端なのです。相変わらず、戦争は終わらず、植民地支配からの解放もありませんけど。戦争というものは実利を求めて行われます。個人のケンカのように、誤解や見栄の張り合いが原因ではないので、どれだけ情報の伝搬速度や範囲が拡大しても、起こるものは起こるし、終わらないものは終わらないのです。

 植民地にしても、決して不幸なワケではありませんからね。

 現に、この村には未だに固定電話すら普及せず、都会とは大きな文明格差がありますが、みんな楽しく暮らしています。神がかりの技術革新を成し遂げる様な天才達が稼いだお金で、底抜けに手厚い社会保障を受け、飢える心配なく、治せぬ病気に怯える事もなく。

 この世界は、資本主義でもなく、商業至上主義でも無いので、こんな僻地の村の住人の欲望を煽ってまでモノを売り込む必要がないので、無理やりにテレビやインターネットが入り込んで来る事も無いんですね。

 この村にもあった影響は、カラー印刷で挿絵の入ったラノベが、教会の図書室に蔵書されたことくらいでしょうか?


 ははっ。私の日記が、ちょっとしたハードSFみたい。

 一方で、やはりというか、ファンタジーでマヌケな現象がちゃんと身内で起こったのです。


「お姉さん、しばらく諸国漫遊の旅に行ってくるわねー。異世界漫遊と言うべきかしらね?」

「はあ、もう異世界に渡る魔力が無かったんじゃあ?」

「それが、ドラゴンやフェニックスに、魔法幼女まで同じ屋根の下で暮らしていたじゃない?魔力袋がはち切れそうで。このままだと6歳児になっちゃうくらい」

「魔力ってそういうものなの?」

「うん。マナとかカナがこの村はとても濃いのよ」

「へえ、そうなんじゃ」

「じゃあ、しばらくのお別れよ。じゃあねー!」


 そう言って、私の同位体でもある、元女神のお姉さんは旅立って行きました。お供は行った先で現地調達するそうです。うちの家族が連れ去られなくて良かった。ネジにされて帰って来そうだもんね。

 そして、マナとかカナの影響なのか、ミーナちゃんは6歳児に戻りました。


「魔力袋は仮想デバイスじゃって言って無かった?」

「うーん。謎よねぇ?なんで、こうなるのかしら?」

「まあ、いいじゃん。成長しないとパンツもジャージもずっと同じサイズでエコじゃろ」

「そういう問題かなあ?」


 ミーナが成長しない場合、14歳や17歳のミーナを召喚した過去が矛盾してしまうので、いつかは成長するはずだとは思いますけど。それも良く分かりませんね。合理で説明のつかない現象、それが魔法なので。いや、私の理解力が及ばないだけかも知れませんけどね。


「ところで、ミーナは9歳になるけど。小学校は行くの?」

「あー、ニャア姉ちゃんは行かないの?」


 あー、うーん。この世界の常識を学ぶためにも初等教育を受けに行くのはありかも?でもなあ。


「無理。どうもね、学校には闇黒な思い出が多くてね」

「昭和の学校は腐ったミカンを選別する場所だったんだっけ?」

「腐った脳みその大人が、ミカンを腐らせる場所かなー」


 まあ、思い出したくもないので、何も語りませんけどね。団塊の世代の子供達ならば、共感出来る人も少なくは無いんじゃ?後の就職氷河期世代。ろくな目にあってないね?この世代。

 私は、異世界転生という大技で逃げ切ったから、もう他人事だけどね。


「だったら、二人共首都の大学に通ってみるかい?教育機関というよりも研究機関だけどね」

「だいがくー?」


 学園編かー。うーん。あれかー、寮で相部屋になった3人組が、深夜の調理室に忍び込んでドーナツ作ったりするアレかー。あれは高校だっけな?私、高卒じゃけん、大学生のイメージが皆無。


「コミュ障の姉ちゃんに通えるかしら?そもそも村から出して大丈夫かしら?」

「んんー、そこまでひどくないでしょ。一度見学に行ってみるかい?」

「まあ、考えちょく」


 そういえば、久々に国王にいちゃんに会ったな。特に用も無いから、どうでもいいけど。


「僕の妹がこんなにツンデレなわけがない」

「ツンデレじゃなく、悪魔なんじゃけどなあ」


 魔法幼女は、略せば魔女。魔女は悪魔の一族でしょ?つまり私は、女神にして魔女という魔性の幼女なのです。女神も悪魔も同じ箱から出たんでしょ、区別する必要ないけどね。お前も蝋人形にして、やらない。


 3年分一気に時間が飛んだけどね、いろいろ矛盾があるとしたら、それはこれが私個人の日記だからだよ。そういう事なので、おにゃしゃす。

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