5-4. パンツとデート
ニートンと模擬試合をしたニンゲンのオスのうち、なんと24人が勝ってました。
直後に衝撃波で吹き飛びはしましたけど。ニートンって雑魚騎士なのでは?1万回戦って最後に負けたツインテールの悪魔は、もっと雑魚?
今日も、ITは一切関係ありませんね。そろそろネタも尽きて来ましたし、これからは、ITが尚更無関係になるかも知れません。ただの愚痴なら自然に沸いてくると思いますけどね。
テスト終盤のタイミングになって仕様を変更してくるクライアントというのは多いです。仕様を伝えて無いとか、そもそも把握していないとかね。その度に、現場のIT土方が振り回されるワケですがー。あれは、クライアントも悪いけど、営業やプロマネも同罪だよね?
特に他所の会社が構築したシステムの巻取りには大変な苦労が伴います。実のところ、自社で開発したものであっても、分かる人が一人も残ってないなんて日常茶飯事ですけどね。ドキュメントが残って居ればまだマシな方ですけど、そのドキュメントの記載も実装とは全く異なっているなんて、あるある過ぎて頭が痛いですよ。
つまりー。イベントの途中で、急にゲームが変わっても仕方ないって事です。ちと強引過ぎたかしら?
「マルバツゲームが、何故か死亡遊戯になってしまったのでー、ここからは平和に行きましょう。女騎士ちゃん達の中から、代表者三名に前に出て来てもらいましょー!まずは自己紹介からー」
これも死亡遊戯になる予感だけどね?最初に、仕様も何も定義していないのだから。危険な方に流れるのは当然よねー。裏方は、修羅な異世界転生者と、危険な魔法幼女しか居ないのだから。
「えー、こんちには!ベーコンです!今日は、芋畑の労働力を確保に来ました!」
「ういっす!レタスです!芋焼酎の仕込みをやってます。出来上がったらライブハウスに卸すので飲んでねー」
「はい!トメィトです!私だけは結婚相手を見つけますよー!」
パンツの女騎士達も名前はあってないようなものですが、こういうイベントでは名前が無いとね?あっても区別付かないんだけど。イベントの趣旨がちゃんと伝わっていないようだけど、まあいいか。
「では、かぐや姫ゲームー!!これは、お姉さんが今思いついたゲームだよ。女騎士ちゃん達のお題をクリアしたら勝ちなのです!では、ベーコンさんから順にお題をどうぞー」
かぐや姫のお話は、この世界にもあります。神話の「どっきり!転生したら姫だった私は、むっさい武士共を無理難題で振り回して、挙げ句手も触れさせずに、お星様へと帰るのです!!」に、載ってます。だから、タイトルがなげーって。ラノベですか?ラノベですねえ。
「えーでは簡単なヤツね。ドラゴンの毛を一房毟って、筆を作って下さい!農薬を葉っぱに塗るのに、使いまーす!ドラゴンの毛には退魔の力があるので、水を塗るだけでもいいと聞きました。ナニソレ、すっごい欲しいー」
「私のは、ちょっと難しいかなー?フェニックスの羽を一本毟ってペンを作って下さい。それで焼酎のラベルを書くと、不死の加護が宿るそうなのでー」
「私のは一番難しいかなー。結納金1億円持って来て」
なんか逞しい俗物が混ざってますがー。こいつら全員行き遅れ決定なのでは?別に結婚だけが人生じゃないし、良いんだけどね?一番現実的な結納金を用意出来るのは、国王か魔王くらい?あいつらは重度のシスコンなので、こんなイベント参加してませんし。他の二つが、不可能に見えて可能であることは、観光客が知る由もないですね。村民だって、ジャガーと巨大なニワトリだと思っているので。村をうろついていてドラゴンとフェニックスの事を。
「えー、このまま終わってしまうと、参加料と観戦料を毟った観光客に暴動を起こされかねないのでー。ビーチバレーでもやる?まだ春だし、この村にビーチはないかー。うーん、24人対20人で出来るゲームー?」
緊急のアクション会議です。問題が起きた時は全力で対処しないと、後々の信用に関わります。元々、信用があったかどうかはともかく。
「ルーレットでもやろうか?対決させると、女騎士が圧倒しちゃうよ?」
「拙者がルーレットを作るでござる。24人だからー?12人づつ時計回りに貼り付けて2回やるでござるか?」
そのルーレットは、四輪駆動車が当たるような、垂直に立ったルーレットかな?そこに矢をプッスリと刺すヤツ。それに貼り付けると死んじゃうでしょ?死亡遊戯は見ててハラハラドキドキで盛り上がるだろうけど、また国際問題になっちゃう。
結局、何分割かしたルーレットに、24人が順番に弓で矢を射る、という至って健全なゲームになりました。一番大きな枠が伝説の樹の下で告白する権利で、小さい枠には四輪駆動車とか一億円、ドラゴンの毛、フェニックスの羽、と並んでいます。大きめの枠には、ビール飲み放題、蒸し芋食べ放題、芋焼酎ボトル一本って感じ。弓を正確に射る武力と、どこを狙うのか?という知力が試されるゲームになりました。
「ではー!最後のゲームです!ドキドキルーレットスタートー!!まずは、模範演技として、国王にやってもらいましょう。どぞー」
一億円を射抜かれると面倒なので、国王を召喚しました。生きたニンゲンを呼んだのは初めてで超危険だったのだけど、シスコンなので怒られませんでした。国際首脳会議の真っ最中だったはずですけど。
とっすー!
さすがサイコロの出目を自由に操れる異能力者です。ルーレットも似たような原理だからか、見事一億円の枠を射抜きましたよ。非常に狭い枠なので、二本目は刺さらないね、きっと。ほいじゃあ、もう帰っても良いよ。国際首脳会議で他の国の元首に言い負かされないでね、オニーちゃん。
国王のお陰で魔法によるイカサマをする必要もなく、ルーレット大会は盛り上がりました。無謀にも一億円の枠を狙うヤツも居ましたし、無難に告白権を狙って外すヤツも居ました。ドラゴンの抜け毛と、フェニックスの抜けた羽も用意しておいたんですけど、誰も手に入れる事は出来ませんでした。
「ではー!第一回パンツでデートは、これにておしまいー!まったねー!」
なんか最初とイベント名が違うけど、この世界では固有名詞には拘らないからね。
臨時収入をもらしたイベントは終わり、結局イベントとは無関係なところで、芋畑や芋焼酎の造り酒屋に就職する若いニンゲンのオスが何人か居ました。クルセイダーの女騎士を口説いてもいいんだ?って事を流布出来たのが、最大の収穫ですかね。もっとも、ツガイが出来た気配は無いですけど。単純に労働力として確保されている模様。
なお、パンツでデートの第二回は開催される予定はありません。お姉さんが、もう飽きちゃったからね。
他所の会社が構築したシステムを巻き取って云々は、NHKとIBMの抗争のニュースを見て思い出した事です。メインフレームの設計は重要機密だったので、情報の流出を防止するために敢えてドキュメントを残してない、なんて聞きましたけど。ガクブルー。




